ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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世界観が合わず…。
最新作『ブレードランナー2049』を観たくて、今回、初めて観賞。
暗く怪しいSF映画と言う感覚で世界観が思っていたのと違って私には合わなかったです。。
カルト的、と耳にしていて「SFで?!」と疑問に感じていましたが、納得です。その感じが合いませんでした。
レプリカントの感情が目覚め、苦悩していく姿が悲しくやるせない気持ちになり、そこは心揺さぶられました。
当時から評価良いので、私の創造力・・想像力が乏しいのでしょうか・・(;´∀`)
それでも最新作も観ますが!ライアン・ゴズリング楽しみなので!
映像と比べると音楽は当時らしさが出ていました。
あと、余談でハリソン・フォード若いときこんなだったんだΣ…って感想も忘れない。
もはやアート。
ライアン・ゴズリングの「2049」を観たいために、前作は必ず!との噂を聞いてみました。
冒頭の町の中を車が漂っているシーンに「あ、これフィフスエレメント(1997)みたいだ」と感じだけど、もちろんブレードランナーの方がずっと前。他にも数カ所既視感があったのは、それだけブレードランナーの影響力が大きかったのですね。
設定は2019年、もう来年じゃん!と気付く。
記憶を移植されて、人間と同じように動くレプリカント。
その短い寿命が、儚すぎる。カワイソウダ。
そして反乱を起こすレプリカントを処分するために、ブレードランナー達が奔走する。
普通だと「正義の味方参上!」となるところなのに。
世界中がどこか病んでいて、全編にわたってダーク。なのでブレードランナーがヒーローには見えない気もしたり。
白黒はっきりつけずに進む展開だったりが、どこか「夢の中」に漂っているストーリーに感じました。
オリジナル公開から36年経ってるのに、見ている側の方が置いてけぼりになって。
もしかしたらこれはもう「アート」の域なのかもしれません。
感想は一言で言えない複雑さでした。
涙、雨の中の、そして消えていく。
ブレードランナー2049を観賞してから、この作品を見ました。
折り紙を作る主が誰か気になってました。
レプリカントの秘書であるレイチェル、美しいというよりイモ臭いと初見感じていましたが、髪を落として濃い化粧取れたらメチャ美しい。
クリムトの絵画のようです、意図しての髪型でしょうか。まさに夢の女性ですね。
脱走したレプリカントの最期の言葉がとても詩的です。
涙、雨の中の、そして消えていく。
手から飛んでいく白い鳩。
それまでの低能キャラからのギャップで、より印象的になりました。
この落差の使い方巧いですね。
夢に出てくる処女にだけなつくユニコーン、レイチェルが処女である(であった)という暗示でしょうか!?
そしてそういえば、マリアの処女受胎並みに、奇跡なことが後に(続編)起こるのですね。
今まで、観たつもりで観ていなかった。優れた作品です。
不朽の名作
恥ずかしながらブレードランナーは初鑑賞。オリジナルヴァージョンは鑑賞してないが、もっと早く見とけば良かったなと後悔…
ストーリーはレプリカントという人造人間が暴走しているため、デッカードという主人公の警官がそれを抑えるというもの。
ラストシーンの解釈を除いてストーリーは非常にわかりやすく、そのストーリー構成もかなり良い。私はSF映画はあまり見ない方だが、80sの作品にしては本作はかなり前衛的なコンセプトで壮大な世界観を描いていると思う。しかし、ストーリー構成はいいものの、中身が濃いものではない。全体的なSF映画としての一貫性とスケールに鑑賞者は魅了されるのであろう。
デッカードとレイチェルのキスシーンを見てて、なんかハリソン・フォード怖いなと思ったら、撮影裏話を聞いて納得。リドリー・スコット監督もなかなか撮影に手こずったよう。
音楽やカメラワークがかなり良かった。かなりストーリーにマッチしてて世界観を崩すことはなかった。
唯一、違和感があったのはアクションシーンでかなり安っぽく見えたが、さほど気になる部分でもない。
ラストシーンよりデッカードが…という雰囲気が漂うがまぁそれは別にどちらでも良い。ガフがそこにはいたというメッセージがシンプルにおもしろい。
なんかあのラストを見ると「インセプション」のラストも本作へのオマージュなのかなぁとか色々思い出す。
現代或いは近未来の我々に問いただされるような問題、メッセージを本作は投げかけている。かなり先駆的なSF映画である本作は紛れもなくリドリー・スコットが残した不朽の名作であろう。
ブレードランナー 2049も見てみようと思う。
舞台は2019年、って来年じゃねーか。さすがに今から空飛ぶ車とレプ...
今も尚、新鮮さを携えるカルト映画
35年振りの続編が作られるという事で、新作公開前の予習も兼ねて丸の内ピカデリーの爆音映画祭にて鑑賞して来ました。実はこれが初見でして。ものすごいカルト映画だ!と聞いていましたが、今みても驚きを隠せない映像と世界観に、素直にすげぇ…って思ってしまいました。当時観た人達はどれだけ驚嘆したんだろうか?と。結末のレプリカントの行動と発言を含め、観終わった後にジワジワと、あれこれ考えさせられて、周囲の人と語り合いたくなる、なるほどカルト化した理由が分かったなという感じでした。まだまだ衰えをしらないリドリー・スコット凄いな、と改めて思いました。爆音映画祭で、音響素晴らしい中で観れたのも良かったです。新作が待ちきれない!
これまで見た中で最も暗いSF
オタク文化が作り上げたまさに映画な傑作
酸性雨の降り続く近未来のロサンゼルス。
環境汚染によって多くの人々が地球を離れたものの、遺伝子工学の最先端技術を駆使して製造されたレプリカントと呼ばれる人造人間を労働力として酷使して人々は過酷な環境ながらも暮らしていた。
しかしそのレプリカントが暴走し、人間を殺害し地球に潜伏したとの報を受け、対レプリカント専門の警察官、ブレードランナーが動き出す。
そのベテランで凄腕のリックデッカードとレプリカントの死闘を描いたSF映画の歴史的金字塔。
個人的レビューを書きにくいランキングトップクラスの作品笑。
カルト的な人気が強すぎる為、余白が多すぎる為、初見時ちょっと寝た為といろいろと敷居が高すぎる印象が強い。
公開当時は生まれてないし、2017年公開の続編を観るミーハーとして今作に触れたのが初だった為、尚更のやりづらさはあった笑。
今作の何がそこまですごいのか。正直理解できている気はしないが思ったことをポツポツあげていきたい。
まず今作、ものすごく語りたくなる要素が多い。
地球に潜伏した6人のレプリカントの内1人正体が明かされていない人物がいたり、デッカード自体がレプリカントではないのかなどの考察がネットのあらゆるところで見受けられる。
実際のところ6人目のレプリカントは予算の関係で出演が不可能になってしまい、それに伴う冒頭のセリフの修正が公開に間に合わなかった為、矛盾が生じてしまっているらしいのだが、この考察を長いことファンの中でああでもないこうでもないと論争を続けている。
おそらくほぼ全員が上記の事実を知っていながら作品としての謎を各々の想像力を駆使して妄想している、ファンメイド的な要素が非常に多いのが大きな特徴かなと感じた。
また圧倒的な世界観も大きな特徴。
当時の主流のSF映画の世界観であったクリーンで美しさを感じる街並みとは大きく異なった退廃的で憂鬱な未来都市を表現している。
大きな液晶型看板には舞子の格好をした女性が強力わかもとを手にした映像、酸性雨の降りしきる地上には多種多様な人々が陰惨な雰囲気の中食事をしていて、よくみるとそれが日本食だったりと、リドリースコットが気に入ったという歌舞伎町の街並みや日本文化を感じさせるシーンがあったりと日本人のオタクが大喜びするようなシーンがたくさんある笑。
観ながら何か違和感あったけどそれが歴史的な洋画から普通に日本語が聞こえてくることたと気付くまでに少し時間がかかった笑。
二つで充分ですよ!なんてセリフが名言扱いされる辺りからもカルト的人気を感じさせる。
また何と言ってもやはりハリソンフォードが死ぬほどかっこいい。坊主に近い髪型なのにどこかセクシーにも見える笑。
当時の彼は今作でリックデッカード、その1年前にインディジョーンズ、そのさらに3年前にハンソロと間違いなく人気とキャリア絶頂期の俳優だったんだろうな。
ただ今作の公開当初はあまり評価的興行的にあまり反応が良くなかったようで中には駄作と切り捨てる観客や評論家たちが後を絶たなかったらしい。
傑作エイリアン後の作品として大きな注目を集めていたリドリースコットの当時最新作として満を持して公開されたが理解が出来ないよくわからないという感想が多かったらしい。
自分が1番今作で1番すごいなと思うのが公開後から今日に至るまでの過程だと思う。
意図的か製作上の都合か不明だが今作余りにも余白の部分が多い。それはつまり観客が自分たちで妄想し、議論することに繋がっている。さらにはその中で出てきたあるアイディアをリドリースコット自身が気に入り、バージョン違いでリリースした本作に追加シーンを加え、また新たな論争や妄想を引き起こしている。
こんな作品は類を見ない。まるで映画が歳月を通して成長しているかのようだ。
ファンにも製作陣にも愛された傑作といっていい作品だと思う。
ただもちろん自分は余白を理解できていないし、多くのバージョン違いも観ていない笑。
この作品は何度も何度も観たいと思わせてくれる作品だ。時間をかけて理解して行きたいと思う。
赦し
やはり名作
it’s time to die
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