劇場公開日 2019年9月6日

  • 予告編を見る

ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価

全133件中、61~80件目を表示

5.0IMAX上映でこそ最高の名作を最高の映像と音響体験で観賞することができるのです

2019年9月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

不朽の名作の本作には幾つかのバージョン違いがありますが、このバージョンが題名通り最終的な決定版と言えるでしょう

もちろん初めて本作を観た最初の日本公開されたインターナショナル版が一番愛着が有ります
とんでもない異常な程の傑作を今観ている!とシートにへたりこんで起き上がれなくなった感激は心に刻み込まれていて忘れられないものです

それでも、このバージョンは観る価値と意義が明確にあります

何故なら過去のバージョンに更にCGなどの追加や幾つかの修正を加えた上に、特撮シーンをもともと撮られたのに使われていなかった幻と言われた超高画質のものに差し替えられたものを、4Kリマスターしたのがこのバージョンだからです

ですから、小さな差異でしかない他のバージョンはさておき、日本公開されたインターナショナル版とこのバージョンは絶対に観ておくべものです

それが2019年つまり、本作の舞台となったの同じ年にその記念としてIMAXで上映されたのです

このファイナル・カットの上映は2007年に2Kデジタルでしか公開されていません
それも東京大阪の2館で1週間だけの公開でした

今回の公開は2Kデジタルを上回るIMAXでの興行なのです
IMAXで観てこそ、このバージョンの真価を体験できるとおもいます

IMAXの巨大画面の明るいスクリーンに超高精細な映像でブレードランナーの世界が広がるのです

何度観たかわからないほど本作は繰り返し観ていますから、シーンごとの様々なものはどんな細かいことでも目に焼き付いていると自負しています
それでも今まで見えていなかったことが見えて来るのです

そしてその映像以上に音響の迫力が半端ないのです
音圧が全く違います
家のAVシアターシステムなぞお話になりません
映画館でもこんな音響は滅多に体験できないレベルです

しかも音の解像度も上がっており今まで聴こえて来なかった事が聴こえるのです
映像以上にクリアなのです

雑踏の中の様々な音をはじめ、分離が良く音像の輪郭がハッキリしており、さらに様々に定位してまさにブレードランナーの世界にいる感覚を味わえるのです
またスピナーの車中に聴こえる通信に日本語が混じっていたのにも初めて気付かされました

音像が映像と共に移動します
何を当たり前なことをと思われるでしょう
それが上映前のIMAXの宣伝以上に、ここまで動いたのは初めてだと驚きました
スピナーが前方から来て背後に本当に振り向きたくなる程のリアルさで去っていくのです

本作こそIMAXのポテンシャルをフルに活かしている数少ない作品なのです

この上映は今回は全国10館で1週間限定とのこと
間違いなく伝説となる興行になるでしょう
IMAX上映でこそ最高の名作を最高の映像と音響体験で観賞することができるのです

内容は、インターナショナル版では明確ではなかった最大の謎のことをハッキリと表現して主題となすもので、様々なバージョンで積み重ねられた延長線上にあります
よってデッカードの観るユニコーンの夢や、ロイ・バッティの神殺しの残虐シーンと磔刑の釘刺しシーンは踏襲されて、それに見合う形でラストの逃避行はカットされています
そして鳩は高く青空には飛ばず、色彩も緑が強めにされています
それにより全体に甘さ控えめのビターな印象に仕上がっています
つまり過去のバージョンの積み重ねの上に全編の印象を統一させたものとなっているのです
その意味でも過去の様々なバージョンの最終的な決定版と言えるでしょう

コメントする (0件)
共感した! 12件)
あき240

5.0いつまでも色褪せぬSFの金字塔

2019年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

萌える

何回観たか分からないほど観ているが毎回ドキドキさせてくれる作品である。
それにしてもIMAXの威力は恐るべしである。最近作った作品だと言われても納得してしまう程のクオリティーだった。

生涯ベスト10に入っている作品であり登場人物のキャラクターは文句なし。奇しくも作品の時代設定である2019年11月を間近に控えた今こそ劇場で観るべきかもしれない。特にレイチェルの美しさと健気さが秀逸。

ハリソン・フォード万歳!
是非IMAX版を映画館で🎦

コメントする (0件)
共感した! 12件)
タイガー力石

5.0IMAX !!!!!!

2019年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

映画の舞台である2019年に初のIMAXで限定リバイバル公開。
2007年のリマスターを映画館で見た際、あまりにもシャープで美しい画面にまるで新作映画を見ているのかと見紛う美しさに酔いしれた。
そのIMAXだ。
その映画館は都内唯一のレーザーIMAX。
字幕の文字のギザギザもほとんどなかったのでIMAX用にちゃんと仕上げたものだろう。
音響の迫力はさすがのIMAX。
BDでも何度も見てるが、画面のあちこちに目を凝らしてみると、IMAXの大画面ならではの発見もあり、驚かされる。
ミニチュアを使った特殊効果場面は、今見ても色あせない完成度の高さ。
2019年に見るとパラレルワールドの話を見ているようで妙な感覚。
あんな世界にならなくてよかったと胸をなでおろすとともに、科学は、そこまで進歩しなかったという残念さもある。
そしてこの物語の奥の深さにどっぷりと浸れた。
レプリカントにとっては神に盾突き、そして神の暴挙を許すというすごい話。
リドリー・スコットがエイリアンの前日譚、プロメテウス以降でこの話を人間にも当てはめて描きたくなるほどの深い話。
説明不足感もある手法がミステリアスで、さらに名作へと昇進させていると思う。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
じょぉ

5.0ある意味完璧。

2019年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「2049」を観た後でも、製作から40年近く経っていても褪せない映画世界。近年の不調ぶりを見ていると悲しくなるが、リドリー・スコットはこの頃が一番脂がのっていたな。ディッカーのブレイドランナーとしてのidentityが揺らいでいくように、知らず知らずレプリカントに感情移入してしまう映画の流れが素晴らしい。ショーン・ヤングはあれほどの美貌にも関わらず結局スター女優には成れなかったが、この映画とともにレイチェルとして映画史に名を残すことになったのだから良しとしましょう。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
もーさん

1.0分からない…

2019年6月26日
iPhoneアプリから投稿

相変わらず、理解不能のストーリー。
レプリントと人間がどういう関係間での内容なのか、常人では解りかねる。

それがいいのかなぁ…

コメントする (0件)
共感した! 2件)
たけさん!

3.5SF映画の金字塔の一つ

2019年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1982年初版公開、2007年本編公開の作品を、舞台と同じ2019年に観た。キネカ大森ありがとう。

「近未来の街」というイメージを多くの人に固定させた映画かな。雨が降り続いていて、昼も夜もなく暗い空、それに抗うように能天気なCMが流れる高層ビルの壁面、地上は戦後の闇市のような混沌とした狭く入り組んだ通り。自分は好きではないけれど、こんな感じの近未来図が多くあるのはこの映画の影響では。
そうした地上へ降りてくる「飛行もできるパトカー」が度々描かれて未来感をつなぐ。監督の好きな日本が、街の背景や背景音にしばしば登場し、無国籍感というか、もう国境などない未来感。

映画全体は、4年しか寿命がないレプリカントの悲哀を中心に描かれ、奴隷としてレプリカントを使う人間に「それでよいのか?」という問いを投げかける。

ブレードランナー2048(本作から30年後)でその答を観よ、というわけだが、まずは一所懸命みんな考えましょう。

(以下、キネ旬から引用)
脚本改稿と製作時の混沌が産み落とした描写不備や矛盾点、デッカードの一人称語りやハッピーエンド風の終幕がスタジオ側の強制処理という裏話が明かされ、物語の解釈論議も高まった公開10周年に至り、リドリースコット監督の本来の意図に基づく再編集「最終版」(92)が発表される。(ディレクターズカット公開の先駆!)
公開当初の衝撃と10年間にわたる再評価の試みとによって、「ブレードランナー」は映画史上の伝説になったのである。

コメントする 1件)
共感した! 11件)
CB

5.0革新的

2019年4月22日
Androidアプリから投稿

"この作品以前と以降"、そう語り継がれる伝説的な作品が有る。

本作もそんな一作なのだが、では本作が

"以降何を変えたのか?"

…いわずもがなの

"未来描写"

でしょうね!

余談ですが、改めて観たら有名な"強力わかもと"が写るのって、"ラブシーンの後"なんですよね!
…それって精力剤的サブリミナルを狙ったのか?
わかもとは胃腸薬だけど…

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ヒロ

3.0実は面白くないのではないか

2019年2月23日
iPhoneアプリから投稿

映画にはいくつか種類があるが、この映画は哲学的なことを語ろうとして失敗し、世界観的なことを語り尽くしてしまっている映画だ。いくつもの解説を読んでこの映画が伝えようとしていたことは理解しているつもりだけど、何回見てもまあ伝えきれてないよねって感想になる。アンドロイドは電気羊の夢を見るかを原作としているが、まあ全く別物だよね。不完全なものを想像力と資料で完全にしていく作業は、キリスト教の聖書のように人類が楽しいと思ってしまうものだ。愛着も湧くし、変だと思った点は全部補完してしまえる。そういう全ての事情を説明する踏まえて評価するなら星5だけど、映画単体だと精々星3位じゃないかなあ。あと、監督の意見がコロコロ変わってるけど、最後の方で銀髪アンドロイドがデッカードを助けたのはアンドロイドとしての機能故だからね。自分がどう思おうともアンドロイドなのだということだからね。そこんとこ宜しく。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
祭秀海

3.0ビジュアル重視

2019年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今となってはこの手のSFストーリーにあんまり驚きはないけど
えーーー!? 公開はそんな昔?衝撃…
だって、今、2019年です・・・車飛びません(^-^;

しかしもっと衝撃なのは
このビジュアルセンス!美しい・・・

なにせ食わず嫌い、見なず嫌い
「ブレードランナー」というタイトルから
刀を振り回して走り回る映画だと思ってた(-_-メ)

コメントする (0件)
共感した! 2件)
mamagamasako

4.0やっぱり凄い!

2019年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

久しぶりに観た。
レイチェルの彫刻的な綺麗さや、ロイの儚い最後。
最後の音楽もとっても良い。心に残る作品。
オリジナル、ディレクターカットと観てきたが映像の綺麗さなどでやはりファイナルカットが一番!

コメントする (0件)
共感した! 7件)
トラ吉

4.0タイトルなし

2018年11月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ボロボロになりながら、ただ仕事をこなす刑事。寿命を変えることもできず、ただ創造主への復讐しかできないネクサス。
他に選択肢を与えられない登場人物ばかりだが、二人が最後に逃走することができたことが救い。
暗闇の中雨に打たれながら、ただただ苦しい話だった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
有無

4.5恐怖感の芽生え

2018年9月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

猥雑な近未来の雑踏、仄暗い人形の館、感情のある擬似人間、どれも既視感のあるものばかりだがなんと1982年の作品だったとは。
高度な演算処理能力を持つ人工的な物体に恐怖感が芽生えたとき、現実世界でなにが起こるのか。それ(彼?)らを酷使するのは奴隷や動物の虐待とはなにが違うのか。
考えずにはおかない良作。

『エイリアン』のアンドロイドとの構造的な違いも面白い。
タイトルはミスリード、あまりよくない。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
肉ネ~ム

2.0なんだかわからない

2018年9月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

終始何にも盛り上がらず、正直み評価が高いのかわからなかった。映画を語る資格がないのかな?

コメントする 3件)
共感した! 6件)
おのもん

1.5世界観が合わず…。

2018年8月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最新作『ブレードランナー2049』を観たくて、今回、初めて観賞。
暗く怪しいSF映画と言う感覚で世界観が思っていたのと違って私には合わなかったです。。
カルト的、と耳にしていて「SFで?!」と疑問に感じていましたが、納得です。その感じが合いませんでした。
レプリカントの感情が目覚め、苦悩していく姿が悲しくやるせない気持ちになり、そこは心揺さぶられました。
当時から評価良いので、私の創造力・・想像力が乏しいのでしょうか・・(;´∀`)
それでも最新作も観ますが!ライアン・ゴズリング楽しみなので!
映像と比べると音楽は当時らしさが出ていました。
あと、余談でハリソン・フォード若いときこんなだったんだΣ…って感想も忘れない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
☆ユウ☆

2.0もはやアート。

2018年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ライアン・ゴズリングの「2049」を観たいために、前作は必ず!との噂を聞いてみました。

冒頭の町の中を車が漂っているシーンに「あ、これフィフスエレメント(1997)みたいだ」と感じだけど、もちろんブレードランナーの方がずっと前。他にも数カ所既視感があったのは、それだけブレードランナーの影響力が大きかったのですね。
設定は2019年、もう来年じゃん!と気付く。

記憶を移植されて、人間と同じように動くレプリカント。
その短い寿命が、儚すぎる。カワイソウダ。
そして反乱を起こすレプリカントを処分するために、ブレードランナー達が奔走する。
普通だと「正義の味方参上!」となるところなのに。
世界中がどこか病んでいて、全編にわたってダーク。なのでブレードランナーがヒーローには見えない気もしたり。

白黒はっきりつけずに進む展開だったりが、どこか「夢の中」に漂っているストーリーに感じました。
オリジナル公開から36年経ってるのに、見ている側の方が置いてけぼりになって。

もしかしたらこれはもう「アート」の域なのかもしれません。
感想は一言で言えない複雑さでした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゆき@おうちの中の人

5.0涙、雨の中の、そして消えていく。

2018年7月25日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

ブレードランナー2049を観賞してから、この作品を見ました。

折り紙を作る主が誰か気になってました。

レプリカントの秘書であるレイチェル、美しいというよりイモ臭いと初見感じていましたが、髪を落として濃い化粧取れたらメチャ美しい。

クリムトの絵画のようです、意図しての髪型でしょうか。まさに夢の女性ですね。

脱走したレプリカントの最期の言葉がとても詩的です。

涙、雨の中の、そして消えていく。

手から飛んでいく白い鳩。

それまでの低能キャラからのギャップで、より印象的になりました。

この落差の使い方巧いですね。

夢に出てくる処女にだけなつくユニコーン、レイチェルが処女である(であった)という暗示でしょうか!?

そしてそういえば、マリアの処女受胎並みに、奇跡なことが後に(続編)起こるのですね。

今まで、観たつもりで観ていなかった。優れた作品です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まゆみ3

2.5前作のインパクトが強すぎて

2018年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

イマイチの感あり、前作にこだわらなくても良かったんじゃないかな、子供が出来たと言う設定は新しいが

コメントする (0件)
共感した! 0件)
izumi

5.0不朽の名作

2018年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

恥ずかしながらブレードランナーは初鑑賞。オリジナルヴァージョンは鑑賞してないが、もっと早く見とけば良かったなと後悔…
ストーリーはレプリカントという人造人間が暴走しているため、デッカードという主人公の警官がそれを抑えるというもの。
ラストシーンの解釈を除いてストーリーは非常にわかりやすく、そのストーリー構成もかなり良い。私はSF映画はあまり見ない方だが、80sの作品にしては本作はかなり前衛的なコンセプトで壮大な世界観を描いていると思う。しかし、ストーリー構成はいいものの、中身が濃いものではない。全体的なSF映画としての一貫性とスケールに鑑賞者は魅了されるのであろう。
デッカードとレイチェルのキスシーンを見てて、なんかハリソン・フォード怖いなと思ったら、撮影裏話を聞いて納得。リドリー・スコット監督もなかなか撮影に手こずったよう。
音楽やカメラワークがかなり良かった。かなりストーリーにマッチしてて世界観を崩すことはなかった。
唯一、違和感があったのはアクションシーンでかなり安っぽく見えたが、さほど気になる部分でもない。
ラストシーンよりデッカードが…という雰囲気が漂うがまぁそれは別にどちらでも良い。ガフがそこにはいたというメッセージがシンプルにおもしろい。
なんかあのラストを見ると「インセプション」のラストも本作へのオマージュなのかなぁとか色々思い出す。
現代或いは近未来の我々に問いただされるような問題、メッセージを本作は投げかけている。かなり先駆的なSF映画である本作は紛れもなくリドリー・スコットが残した不朽の名作であろう。
ブレードランナー 2049も見てみようと思う。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ジンジャー・ベイカー