ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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何年かに一回は観たい作品
IMAXシアターでの鑑賞はなかなかの迫力であった。随分前だと思うが、この映画をテレビで観た記憶がある。空中を移動する自動車やハリソン・フォードのリアルな格闘シーンに衝撃を受けた。SF映画もここまで進んだかと思ったものである。 しかしその後のコンピュータグラフィックスの進歩で実写に匹敵するどころか実写を遥かに上回るCG映画が次々に登場するに至っては、本作品の映画としての面白さは観客のCG慣れの分だけ減ってしまった。 とはいえ、人間そっくりに遺伝子から作られているレプリカントは人間との見分けがつかず、人間が人間として認められる条件は何なのかというアイデンティティの問題を提起した意義は大きいと思う。加えて人間が生命を作ることが当たり前になった社会、宇宙への植民地主義、階級格差など、現在および将来の人類が向き合わなければならない問題がさり気なく提起されている。 物語のテンポはかなりゆっくりで現代的ではないが、CGやアクションはこれから先も鑑賞に耐えうるものである。そして問題提起はいつも新しい。読書好きの人が周期的に古典を読むように、本作品も何年かに一回は観たい作品のひとつに違いない。
ブレランIMAX半端ないって!
劇場公開から37年後の🎬"ブレード・ランナー/ファイナル・カット版"in IMAX 鑑賞。 1982年7月3日 : オリジナル版公開 2007年11月17日 : ファイナル・カット版公開 2017年10月27日 : 続編 ″ブレードランナー2049″公開 2019年7月19日 : ルトガー・ハウアー(75)死去 2019年9月6日 : ファイナル・カット版IMAX公開 2019年11月X日 : 時代設定 ここ最近、未来の設定が追いつく映画が多い中、現実は追いついていないなぁ。と感じる今日この頃。 当時こんな STORY、ART、MUSIC、CGよく作ったなぁ。 昔の映像をよく鮮明に再現できるなぁ。 酸性雨が劇場に降っている臨場感半端ないなぁ。の117分でした。 ルトガー・ハウアーさんのご冥福をお祈りします。
2019
リドリー・スコットのコメントを見ても映画のエンドロールを見てもIMAXシアター向けに最適化したわけではなく4K化したついでの公開のようだ。 だからと言って見る価値がないかと言えばそうでは無く映像の細かさ(新しい発見がある)と特に音響の臨場感はこれまでのどのブレードランナーよりも没入感があり映画館に足を運ぶ価値のあるものになっている。 何より2019年、そして奇しくもルトガー・ハウアーの没年となったこの年に劇場で鑑賞できる機会を作ってくれたことにファンとしては感謝したい。
昔のSF映画だが今見ても遜色無い
正直言ってストーリーは良く分からなかった。後からネタバレサイト見て何と無く分かった程度なので、ある程度予習は必要なのかもしれない。公開された当時は相当斬新な作品だったと思われる。今見てもそんなに違和感が無い。ただ、劇中のモニタの映像を見るとやはり大昔に作られた作品なんだだなと認識させられる。舞台は東京っぽいが現代でいうと中国の深セン、上海、北京あたりかな。未来を描くSFというのはレディプレイヤー1の時もそうだったけど大抵無機質な大都市が多いよね。ハリソンフォードがとにかく若かった。
サイバーパンクSF不朽の名作
昔深夜のTVで本作を見て夢中になった。好きな映画を挙げろと言われれば、5つの内には必ず入るであろう作品。それが大スクリーンで見られるとは! 当時最先端のSFXも、大画面で見ると多少の古臭さは否めない。続編『2049』のCG凄かったもんな。それでも、暗く荒廃した世界のテクスチャーにはその粗さもマッチしているし、iMAXで臨場感たっぷりのサウンドはモブの台詞の隅々まで聞こえる。何より、サイバーバンクな世界観とビジュアルの素晴らしさは、今見直しても色褪せない。 『2049』が公開された時、設定がありきたりで然程面白くないと若者世代の反応イマイチと聞いて、馬鹿言え、甲殻機動隊も銃夢もコレが原点じゃ!と憤慨した年寄りですが(笑) 止まない雨、薄汚いスラム、人種文化混合のカオス都市。堪らん。 しかし、冒頭の『2019年』のテロップを見て仰天した。今年かよ!まあ第三新東京市もとっくに過ぎたしなぁ。 ところで、人生指折りのフェイバリット映画だが、ラストで台無し、アレさえ無ければ!!という作品が、過去2つありまして。 それが『ネパーエンディングストーリー』と今作。 TVで初めて見た劇場版。ラストシーン、あてもなく逃亡するデッカードとレイチェルの車に被さるナレーション。「レイチェルには4年の寿命が無い」。 いやいや、そりゃ無いよ!アカンだろう。そんなサラッと覆されたら、あれだけ苛烈なロイの絶望は?徹底してレプリカントの悲哀を見せつけておいて、最後一台詞で全てぶち壊しやん!!と憤慨を…。逆ギレ多いな今回(笑)それだけ大好きな作品なんです。ご容赦。 公開当時の一般受けを考慮して付け加えられた部分らしい。ファイナル・カット版はそのシーンが除かれている。 作り物としてのレプリカントの悲哀、人間としてのアイデンティティ。多分残された時間は僅か、今度は追われる側に回った二人。物語の完成度としても、こちらの方が断然いい。トラウマの払拭ありがとう!
この世界観がすでに当たり前の世代なんだなと実感
2019年に初鑑賞。 ブレードランナーの独特の世界観が色んな作品・世界観に影響を与えたのは知っていたのですが、もう全てが色んな作品で見たものばかり!それも、どれもこれもリアルに再現してるなぁ…(こっちが先なんだけど)と、いかに後世へ影響を与えた世界観だったのかと感動しました。 フィリップ・K・ディックの小説が原作ですが、ブレードランナー以後の作品(ドラマ含め)で先に堪能してしまったので、映画のシナリオ自体に驚き自体はなく、少し弱めに感じた。 とは言っても、映像や演出方法はまた見返したくなりさすがだなと思いました。
新しい情報が満載
『ブレードランナー』自体はトータルで、過去劇場で4~5回は観たはずですが、LDやVHSの何十回も記憶が混じって、どのバージョンをいつどの媒体で観たか、既に記憶が怪しいです。 ファイナル・カット自体は、スクリーンで2回目。 IMAX版は初めて。 内容の感想は今更さておき、技術面の話。 こんなに映像がクリアとは驚きでしたわ~ 酒に混じる血とか、雨の激闘における服の襞とか、銃のディテールとか。 今まで黒で潰れていた部分が、キッチリ見えました。 決して新しい内容はないのですが、新しく気づいたビジュアル情報が満載でした。 マスターフィルムがちゃんと残っていて、そこからデジタルリマスターするって、素晴らしいですね。
4k.DLP.IMAXで鑑賞‼️
1982.新宿ミラノ座のフィルム上映後は衝撃、感動の嵐でした。 今回、デジタル上映を見て思ったのは。オリジナルの音響、画質は良い環境の中で鑑賞しなければならないと思いました。凄い良かったです! しかし、ストーリーは最初に上映された形をキープしてほしいです。それがオリジナルなのでは? 特に、この作品は初公開バージョンとファイルカットではまるで違う印象になるから!
全てが美しい映画
昨年もBDをレンタルして観たが、IMAXで上映するのを知り、居ても立ってもいられなくなり観賞。 驚愕の映像美、これからの時代こそ考えさせられるストーリー、魅力的な登場人物、唯一無二の音楽、監督の思い通りになった編集も、IMAXのスクリーンと音響で全てが美しく至極の時間を味わえる。 スピナーがビル群の隙間を飛び交い、屋上にたどり着くシーンの美しさは、未だにこれ以上のSFシーンに出会ったことがない。 それと、デッカードとレイチェルが部屋で徐々に距離を縮めるシーンも二人交互にフォーカスするカメラ、レイチェルの美貌・・・芸術作品の絵画を観ているようでウットリしてしまう。 バッティの存在感は言うに及ばず、デッカードがレプリカントと思わせる演出もわたしは有りだと思う。 この映画は私にとって数少ない、正に特別な映画です。
総合芸術の極みの一つ
でかい画面、音響が整った所で観賞すると、この作品がいかに音と映像が融合した優れた総合芸術かが理解できる。 時代と技術の進歩とともに、徐々に古さを感じてしまうところも出てきてはいるけれど、この創造物は不滅な気がする。 あらゆる原点が詰まった作品で、想像を刺激されること間違いなし。 個人的には冒頭とエンディングでバンゲリスが鳴り響くと鳥肌が立ってしまいます。
IMAXでの鑑賞です。 2年前の続編公開の前にDVDで見てはいたの...
IMAXでの鑑賞です。 2年前の続編公開の前にDVDで見てはいたのですが、劇場の大スクリーンでIMAXだと大迫力ですね。 内容に関しては中学生ぐらいの時にナレーション入りのバージョンを見ても???だったのが、大人になってから見るとなるほど!と思ったり、今回見てもここはそういうことだったのかという新しい発見があったりします。 再度、ナレーション入りのバージョンを見たくなりました。
美しい。
IMAXで鑑賞。 この映画は面白いか面白く無いかではなくもはや芸術の域に達していると感じる。 リドリースコットが描く荒廃した未来は現実味があり、どこか美しい。1カット1カットを切り抜いても全て絵になるこれぞ映画と言えるだろう。 圧倒的なビジュアルとサウンドそして観客に生と死を問いかけてくる哲学的な内容、まさに映画史に残る一本だと感じた。 tears in rain
雨に濡れる涙のように
2年前の続編の出来の悪さには腰が抜けたけど、オリジナル版のファイナルカットがIMAX上映とのことで、抜けた腰をはめ直して行ってきました。 セットやミニチュア、マットペインティングがきれいに修正され、美しく奥行きのあるシーンを大画面で観ることができて至福のひとときでした。今にしてみると、50年代のクラシックなハードボイルド映画のようで、暗黒の未来社会と妙にマッチしているのがこの作品の魅力です。レプリカントの最後のセリフも一編の詩のように美しく儚げで、胸にグッときます。まさに、『タフであり、優しい』上質のハードボイルドでした。
AKIRAや攻殻機動隊などのスチームパンクものの祖
タイトル通り、この映画が出る前まで、退廃したSF都市の世界観はありませんでした。 どっかで見たことあるような描写だなぁと思っているあなた!この映画が最初なんです!w これがなかったら、日本の漫画やアニメの名作も生まれなかったと言っても過言ではありません。 物語や雰囲気は終始暗いので、しっとりとしたもの、切ない映画を見たい人にはおすすめです。 どちらかというとデザインを主体としたものなので、そっちのほうに興味のある人にもおすすめです。 強力わかもと!w
レプリカント最高!
映像がとにかく綺麗。30年も昔の映画とは思えない! 最近のお金を沢山かけたCGはなんだか嘘っぽくて、どこかで見たことがありそうな派手なシーンばっかりで、逆に安っぽく感じてしまいます。 ブレードランナーの世界観は独自のものがあります。だからはまるのでしょうけど。 ハリソン·フォードもまだ若くていい感じですが、ルトガー·ハウアーとショーン·ヤングのレプリカント、素敵過ぎます。 二人とも人間が想像するアンドロイドの容貌にぴったりはまっていて、本物のレプリカントみたいです。 短い上映期間ですけど、まだブレードランナーを見たことの無い方にも是非この非凡な体験をして頂きたいと思います。
IMAX上映でこそ最高の名作を最高の映像と音響体験で観賞することができるのです
不朽の名作の本作には幾つかのバージョン違いがありますが、このバージョンが題名通り最終的な決定版と言えるでしょう もちろん初めて本作を観た最初の日本公開されたインターナショナル版が一番愛着が有ります とんでもない異常な程の傑作を今観ている!とシートにへたりこんで起き上がれなくなった感激は心に刻み込まれていて忘れられないものです それでも、このバージョンは観る価値と意義が明確にあります 何故なら過去のバージョンに更にCGなどの追加や幾つかの修正を加えた上に、特撮シーンをもともと撮られたのに使われていなかった幻と言われた超高画質のものに差し替えられたものを、4Kリマスターしたのがこのバージョンだからです ですから、小さな差異でしかない他のバージョンはさておき、日本公開されたインターナショナル版とこのバージョンは絶対に観ておくべものです それが2019年つまり、本作の舞台となったの同じ年にその記念としてIMAXで上映されたのです このファイナル・カットの上映は2007年に2Kデジタルでしか公開されていません それも東京大阪の2館で1週間だけの公開でした 今回の公開は2Kデジタルを上回るIMAXでの興行なのです IMAXで観てこそ、このバージョンの真価を体験できるとおもいます IMAXの巨大画面の明るいスクリーンに超高精細な映像でブレードランナーの世界が広がるのです 何度観たかわからないほど本作は繰り返し観ていますから、シーンごとの様々なものはどんな細かいことでも目に焼き付いていると自負しています それでも今まで見えていなかったことが見えて来るのです そしてその映像以上に音響の迫力が半端ないのです 音圧が全く違います 家のAVシアターシステムなぞお話になりません 映画館でもこんな音響は滅多に体験できないレベルです しかも音の解像度も上がっており今まで聴こえて来なかった事が聴こえるのです 映像以上にクリアなのです 雑踏の中の様々な音をはじめ、分離が良く音像の輪郭がハッキリしており、さらに様々に定位してまさにブレードランナーの世界にいる感覚を味わえるのです またスピナーの車中に聴こえる通信に日本語が混じっていたのにも初めて気付かされました 音像が映像と共に移動します 何を当たり前なことをと思われるでしょう それが上映前のIMAXの宣伝以上に、ここまで動いたのは初めてだと驚きました スピナーが前方から来て背後に本当に振り向きたくなる程のリアルさで去っていくのです 本作こそIMAXのポテンシャルをフルに活かしている数少ない作品なのです この上映は今回は全国10館で1週間限定とのこと 間違いなく伝説となる興行になるでしょう IMAX上映でこそ最高の名作を最高の映像と音響体験で観賞することができるのです 内容は、インターナショナル版では明確ではなかった最大の謎のことをハッキリと表現して主題となすもので、様々なバージョンで積み重ねられた延長線上にあります よってデッカードの観るユニコーンの夢や、ロイ・バッティの神殺しの残虐シーンと磔刑の釘刺しシーンは踏襲されて、それに見合う形でラストの逃避行はカットされています そして鳩は高く青空には飛ばず、色彩も緑が強めにされています それにより全体に甘さ控えめのビターな印象に仕上がっています つまり過去のバージョンの積み重ねの上に全編の印象を統一させたものとなっているのです その意味でも過去の様々なバージョンの最終的な決定版と言えるでしょう
いつまでも色褪せぬSFの金字塔
何回観たか分からないほど観ているが毎回ドキドキさせてくれる作品である。 それにしてもIMAXの威力は恐るべしである。最近作った作品だと言われても納得してしまう程のクオリティーだった。 生涯ベスト10に入っている作品であり登場人物のキャラクターは文句なし。奇しくも作品の時代設定である2019年11月を間近に控えた今こそ劇場で観るべきかもしれない。特にレイチェルの美しさと健気さが秀逸。 ハリソン・フォード万歳! 是非IMAX版を映画館で🎦
IMAX !!!!!!
映画の舞台である2019年に初のIMAXで限定リバイバル公開。 2007年のリマスターを映画館で見た際、あまりにもシャープで美しい画面にまるで新作映画を見ているのかと見紛う美しさに酔いしれた。 そのIMAXだ。 その映画館は都内唯一のレーザーIMAX。 字幕の文字のギザギザもほとんどなかったのでIMAX用にちゃんと仕上げたものだろう。 音響の迫力はさすがのIMAX。 BDでも何度も見てるが、画面のあちこちに目を凝らしてみると、IMAXの大画面ならではの発見もあり、驚かされる。 ミニチュアを使った特殊効果場面は、今見ても色あせない完成度の高さ。 2019年に見るとパラレルワールドの話を見ているようで妙な感覚。 あんな世界にならなくてよかったと胸をなでおろすとともに、科学は、そこまで進歩しなかったという残念さもある。 そしてこの物語の奥の深さにどっぷりと浸れた。 レプリカントにとっては神に盾突き、そして神の暴挙を許すというすごい話。 リドリー・スコットがエイリアンの前日譚、プロメテウス以降でこの話を人間にも当てはめて描きたくなるほどの深い話。 説明不足感もある手法がミステリアスで、さらに名作へと昇進させていると思う。
ある意味完璧。
「2049」を観た後でも、製作から40年近く経っていても褪せない映画世界。近年の不調ぶりを見ていると悲しくなるが、リドリー・スコットはこの頃が一番脂がのっていたな。ディッカーのブレイドランナーとしてのidentityが揺らいでいくように、知らず知らずレプリカントに感情移入してしまう映画の流れが素晴らしい。ショーン・ヤングはあれほどの美貌にも関わらず結局スター女優には成れなかったが、この映画とともにレイチェルとして映画史に名を残すことになったのだから良しとしましょう。
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