ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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人間とアンドロイドの違いってなんだろう。 自我を持ち出したアンドロ...
人間とアンドロイドの違いってなんだろう。 自我を持ち出したアンドロイドの悲しみ、 自分がなんのために存在しているのか。 人間だってなんのために生きているのかわからくなることあるし、 哲学的な映画でもある。
SF映画の名作の1つ。久しぶりに観てみた。
数年前に、DVDで鑑賞して名作と言われる価値ありの作品だと思った。「午前十時の映画祭12」で上映されているのを知り、映画館に行ってきた。 テレビ画面とスクリーン画面では、迫力が違った。やはり、スクリーンはいい。傑作とは言えないが、名作には間違いない。 生存期間を定められた人造人間(レプリカント)の悲哀が伝わってくる。腹部を打たれたダリル・ハンナの反応が素晴らしい。疑問なのは、ハリソン・フォードが何故レプリカントであるショーン・ヤングに惹かれるのか描写・説明不足だ。
チープなレプリカント
レプリカントと聞いて、まず思い浮かべるのは、中森明菜の「TATTOO」。曲あたまから、こんな歌詞。都会にはびこる哀れなアンドロイド くどき上手のチープなレプリカント ハートの萎えた男は要らない Get out! この歌を聞いてた頃、当然ブレードランナーなんて見てないので、レプリカントが何だか、全くわからなかった。作った人は確実に、映画のイメージを歌詞に入れているよね。そんなこと考えながら映画を見てたら、懐かしくなってしまい、つい明菜の動画を検索してしまった。いやー、むちゃくちゃ可愛かった、明菜ー。今どうしているんだい? 映画公開が1982年、曲のヒットが1988年、バブルはあと少しではじける、そんな時代。この頃の若者は、先の不安はあまり感じず、ずっと毎日おもしろおかしく暮らしていくと、漠然と思っていた。今じゃそんな楽観的でいられないよね。奇しくも映画の中では、日本人や日本語がちらほら。 そもそもレプリカントの設計に疑問があるが、人工生命ゆえの冷たい美しさがある。女性型はみんな美型。はかなく哀れな存在。ロイが最後に何を考えていたのか、自らの心が動くのを感じたのか、見てる側にはわからないが、本人は納得できたのかもしれない。 しかしラストは終わりに思えなくて、録画ミスかと疑ってしまった。ネットで調べてみたら、確かにああいうエンディングだった。鑑賞者の想像にお任せ、ってやつだ。なんか続編の2049も見たい気持ちになった。 音楽が渋い。ヴァンゲリスという名前は知らなかった。でも、調べたら「炎のランナー」や「南極物語」の作曲してた人だったのね。最近コロナで亡くなったとのこと。合掌。 BS日テレの放送を録画で。
二つで十分ですよ、勘弁してくださいよ
All those moments will be lost in time... like tears in rain. Time to die. TOHOシネマズの懐かし映画再映(正式名称忘れましたごめん)で鑑賞。 本作は既にあらゆるバージョンを夫々3回くらいずつ見ているので、上のワタシ的名セリフ二つの確認だけ〜といささか引き気味に最後部席で臨みました(新作いつも最前部)が、非常に良かったです。 とにかく4Kリマスターが物凄くキレイで映像の古さを払拭しており、まるでレトロ・サイバーパンクSFの新作かと見紛うほど。またそのお陰で暗部や細部がより明確に見えるので、作品自体を見慣れた私にも新イメージや新発見があった(ような気がしたです)。改めて見ると、ブレードランナーはリドリー・スコット監督作のなかでも進行の小破綻や抜けの殆どない、非常に緻密な出来だったのですね。 こんな劇場映画体験が出来るのなら、当分月に一回くらい観たい感じです。
映画ほど進んでいない現実
ロボットのレプリカントが人間に対して反乱し、ハリソンフォード扮するリックデッカードがレプリカントを捕獲するブレードランナーに選ばれた。映画の設定は2019年だが、残念ながら現実は映画ほど進んでいない。それにハリソンフォード主演作の割にはアクションに乏しく盛り上がりに欠けていたね。
SFの金字塔らしいけど
自分には合わなかったな。 ルドガー・ハウアーの演技が見たくて観賞。なんとなくSFアクションかなと思ったらちょっと予想外の内容でした。 ラストの鬼ごっこは凄く良かった。狂気の裏の悲哀が何とも言えない。
レプリカントが抱える絶望的な悲しみがよりビビッドになった今までで一番しっくりくるバージョン
酸性雨が絶え間なく降り注ぐ2019年のロサンゼルス。人間社会に紛れ込んだ人造人間レプリカントを捕獲する専門捜査官“ブレードランナー”は辺境の植民地惑星から逃亡してきた6人のレプリカントを追っていたが、仲間の一人レオンが尋問中に捜査官を殺害して逃亡、仕事を引き継いだベテラン捜査官デッカードは地道な捜査で彼らの後を追うが・・・というツカミは映画を観ていない人でも知っている話。オリジナル版に対して映像的には際立った違和感はなく1982年当時には不可能だったであろう特殊効果が時折見える程度。但し音響効果についてはヒスノイズが乗ったオリジナル音声と後から被せたと思しきクリアな音質のシンセサウンドが混じり合わずに共存して鳴っている感じが少し気になりました。 バージョン違いによる影響は判然としませんがレプリカントが抱える絶望的な悲しみがよりビビッドになった感あり。この辺りは初公開当時には全然ピンと来なかったところであり、この世界観が理解出来るまでに40年近く年月がかかるほど深淵な風格をまとった作品であることに改めて感動しました。オリジナル版から何も手を加えていない描写であっても古臭い印象は欠片もなく、特にロイ・バッティの佇まいの美しさとレイチェルの今にも壊れそうな可憐さに胸が痛みました。
人とレプリカントの差とは
人も限りある命、 レプリカントも限られた4年の時間。 同じように愛をしり、 人を助けることも出来る。 この2者の差とは? 今から40年位前の映像とは思えない近未来感も素晴らしい。
色々問題提起
直射日光の下でのマスク着用は耐えられないので、私は日傘を差してマスクは手に持って歩きました。さて映画館の場内は?わーい、貸し切りだ、ノーマスクでもいけるかな?いえいえ、どうしても顔に触ってしまうので、水を飲む以外は着けてました。それに、貸し切り状態を喜んではいけない・・・ 「ブレードランナー」は未見で、「ブレードランナー2049」を映画館で観ました。よくこんな世界を考え付きますね。冒頭の、ひっそりと暮らしていたレプリカントをなぜ始末しなければいけないのかがわからなかったです。逃亡する、という事が人間に反抗する事になるからなんでしょうか。 本作では、ロイはどうしてデッカードを殺してしまわなかったんでしょうか。殺しても無意味と思ったのか、自分の事を人間に理解して欲しかったのか。今また浮上している人種差別問題に置き換えると色々深いです。 アジア人の事ももっと知ろうとして欲しいですよね、同じ国で暮らしているんだから。
原作厨だが違う方向性で傑作
カッコイイタイトルの小説選手権があったら優勝候補の最有力だと思う『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が好きだ。マーサ教とか電気動物とか小ネタ込みで好きだ。奥さんも意外と好きだ。そしてそれらをほぼほぼ削ぎ落とした上で、「人間って?」という問いかけをレプリカント側の描写も入れることで強く印象づけているように感じるこの映画もやっぱり好きだ。「強力わかもと」をはじめ未来社会の荒廃したビジュアルが今でも全く古びて見えないのがスゴイ。 ただ、このエンディングだと『ブレードランナー2049』には繋がらないということかな。まあいいけど。 ディック作品はネタの宝庫だと思うのでもっと映画化したらいいのに。「訪問者」「くずれてしまえ」「人間らしさ」「植民地」とか『ユービック』を今度こそとか。
美しい映像世界に魅了、切なさ込み上げる関係胸打たれる伝説近未来SF
近未来の2019年、人間の感情をプログラムして造られたレプリカントと呼ばれる人造人間が反乱を起こし、特別捜査チームのブレードランナーが捜査を始める 感情を持ち寿命が決められたレプリカントの葛藤抱える姿を、揺れ動く心情秘めた捜査官との関係や壮絶バトル通し描かれ切なさ込み上げる 『ブラック・レイン』や海外ドラマ『高い城の男』など日本が舞台設定の作品を多く手掛けているリドリー・スコット監督の本作 日本語表記の看板や折り紙、うどんが登場するなど日本情緒を感じさせ多様文化を取り入れた壮大で美しい映像世界に圧倒される
そこまでのインパクトはなかった
初めて鑑賞しました。時代が2019年という事ですが、たまたま今年鑑賞できました。 以前から見たかった作品でしたがアマゾンプライムで観れることが分かりみました。 当時観ていたら圧倒的スケールに飲み込まれていたと思いますが、CGが進化しまくっているこの時代に見てしまったので、そこまでのインパクトはありませんでした。 ストーリーがいい作品というよりは雰囲気がサブカル界に受けたんでしょうね。 私もこういう雰囲気大好きです、2049も観てみたいです。
以前から気になっていた作品。
ターミネーター:ニュー・フェイト を観るにあたり、気になっていたこちらを鑑賞。 まず、作品設定が今まさに2019年11月になっていたので、現時点で酸性雨が降ってなくて良かった。 ラストにグっとくるものがあったけれど、このラストのために長々暗い画面を見せられるのは ごめんなさい、自分には無理で苦痛でした。 ライアン・ゴズリングが主演だったのでとりあえず鑑賞したブレードランナー2049もよくわからなかったし。 むしろ、この作品の評価がなぜこんなに高いのかが自分は知りたい。
アトムの世界
実用ロボットが人型なのは日本だけだとどこかで読んだ。 手塚治虫先生の『アトム』の影響なのだと。 そんなアトムに通じる映画。 アトムも、人間とアンドロイドの狭間で悩んでいたし、奴隷化されたロボットの反乱やロボットの権利を求める展開を描いたものもある。 とはいえ、ハウアー氏、ヤングさん、フォード氏の名演によって、さらに”情緒”を刺激されて胸を打つ。 科学者の傲慢。人に近づけるロボット。科学者としては冥利に尽きるのだろうが、制作された”もの”としては…。 「人は殺していない」確かにそうなのだけれど…。 人殺しをしているような描写。 意思を持ったロボット。人間との差とは何なのか。 主人公はレプリカント狩りなのだけれど、レプリカントを知るだけに、何をもってして、人と人じゃないものと分けるのか。主人公の気持ちが揺れているところがやるせない。 デッカードもレプリカントという説があると聞いたが、デッカードが”人間”である方が、”命””人間”というものに、深い考察を与える。 神の領域。 アステカ神殿に似た本部。 エジプト・ピラミッドかと見まごう金色に彩られた映像・インテリア。 そんな中で何度も繰り返し現れる「強力わかもと」。胃腸薬なんだけれど、滋養強壮の効き目もある。監督はその中身まで知って採用したのか。その広告の女性がロボットっぽい表情をしているのがまた映画の雰囲気を掻き立てる。 チャイナタウンの雰囲気も、不老不死を求めた徐福を彷彿とさせる。 デカルトの言葉。 処女の守り神ユニコーン。 『ファウスト』に出てくるメフィストフェレスを彷彿とさせる警察のボスとデッカードを繋ぐ役目。導かれるのはダンテの世界か。 キリストの”聖痕”をもイメージさせる。 ロシアのモナリザとも称えられる絵画『忘れえぬ女」を彷彿とさせるレイチェルの眼差し。『黄金のアデーレ』にも似ている。 エリザベス1世かと思うような衣装。 『未知との遭遇』を彷彿とさせる光の洪水。 近未来な造形の中に織り込まれた古典。 雑多な中でのあがき。 だからこそ、SFとして現実世界とかけ離れた世界の物語ではなく、すぐそこにある物語とのめり込んでしまう。 鑑賞後、自分の生きる意味とかいろいろな思いが押し寄せて、雄たけびを上げてしまった。 原作未読。 他のバージョン未鑑賞。
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