ブレードランナー ファイナル・カットのレビュー・感想・評価
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アンドロイドは人の夢を追い求め続け…
いよいよ公開迫った『ブレードランナー2049』。
35年振りの続編を前に、前作を予習。見るのは一体いつ以来か。
初見時はそのビジュアルが強烈に印象残ったが、話の方はなかなかに難しく…。
以来ちょっと敬遠するようになり、同じSF映画の名作でも『スター・ウォーズ』や『エイリアン』ほど慣れ親しんでないのが本音。
オリジナル劇場版、インターナショナル版、ディレクターズ・カット版、ファイナル・カット版…数あるバージョンの違いすら分からず。
なので余計な事を一切考えずに、初見のつもりで鑑賞。
ストーリーとビジュアル、どちらを先に語るか悩むところだが、やはり今も尚鮮烈なビジュアルから。
空は暗雲が覆い、スモークが立ち込め、酸性雨が絶えず降り注ぐ。
一見高層ビル群が立ち並ぶが、その陰に潜れば、人ゴミでごった返し、退廃的。
近未来と言えば藤子・F・不二雄の世界で描かれるような明るい近未来を思い描いていた初見時まだガキんちょの自分にとっては衝撃的でもあった。
今思えば、これも敬遠してた理由の一つかもしれない。
未来は何も明るい未来とは限らない…。
それを強烈なまでに知らしめた。
一度世界が荒廃したら、国も人種も無い。
様々な国や人種が入り乱れる中、一際印象残るのが、日本人だからかもしれないが、日本要素。
日本語の看板やポスター、チラシ、芸者の映像や音楽、街中のガヤも時々日本語が聞こえ、屋台のオヤジはやたらと“2つ”を薦めてくる。あの芸者の広告の薬は昔よく食べてたっけ。(懐かし~!)
監督が来日して影響受けたというギラギラ妖しいネオン街。
日本要素が『ブレードランナー』のビジュアルや世界観に一役買ってるのは、日本人としては嬉しい限り。
『~2049』でも是非、日本要素が継承されていて欲しい。今ハリウッドが贔屓してる某国色じゃなくて。
シド・ミードが手掛けたデザイン、幻想的な世界観を醸し出したヴァンゲリスの音楽。
映像センス、SFセンス、美的センス…いずれもリドリー・スコットの作品の中でも随一。
ストーリーは改めて見ても、確かに万人受けするような代物ではない。
宇宙での奴隷労働を強いられる“レプリカント”と呼ばれるアンドロイドが地球へ脱走、“ブレードランナー”と呼ばれる捜査官が追う。
SFアクションもしくはSFサスペンスのような一応のあらすじではあるが、娯楽性を期待するとKO。公開時のキャッチコピー“2020年、レプリカント軍団、地球に宣戦布告!”なんて、一体誰がどう見て、どう付けたんだ?
主人公はハリソン・フォード演じるブレードランナーのデッカードだが、やはりどうしてもレプリカントたちの彷徨を追ってしまう。
人間が創造したアンドロイド。が、彼らも怯え、哀しみ、苦しみ、血も流す。
“我思う 故に我あり”
レプリカントとは? 人間とは? 自分は何者か?
レプリカントが抱く葛藤や感情を通じて、人間とレプリカントの一筋縄ではいかない存在意義を投げかける。
それらを体現したレプリカントのロイの狂気の中に滲む悲哀。ルドガー・ハウアー一世一代の名演。
色褪せないビジュアル、テーマ性…。
改めて見て、“伝説”と評される所以が分かった気がした。
人の夢を追い求め続けるレプリカントたちは…?
あの後、デッカードは…?
『~2049』公開まで後少し!
唖然
ブレードランナー ファイナル・カット
植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。
彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”デッカードは、
地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。
「ブレードランナー」の5つのバージョンの最終版。
当時新しかった退廃的で混沌とした世界観は、
今見ても斬新に感じます。
大都会で孤立しているレプリカンが、
自分の存在意義を問いかけるというシンプルな話。
ルドガー・ハウアー演じる反乱者のリーダーのロイが、
敵役なのに魅力的なキャラクターでした。
それにくらべ、
主人公のデッカードは終始情けなさを漂わせています。
レプリカントたちにボコボコにされた上に、
最後にはロイに命を救われる始末です。
奴隷としてこき使っていたはずのレプリカントですが、
反逆されると人間は成す術もない姿が描かれてます。
なんせ謎が多い映画なんで、
観てる側があれこれ想像して楽しめる。
いまだに古びない
爆音祭
2019 酸性雨に煙るロスが主役
85年–86年の空前のビデオブームの頃、何度となく借りて、その度に途中で寝てしまった因縁の映画、その名はブレードランナー。
82年の公開当時のことももちろん覚えています。当時、バン・ソロで一躍有名になったハリソン・フォード主演のSF大作。高校生だったころ、部活に明け暮れて映画館で観ることは出来なかったのですが、しっかりコケたこと、覚えています。ハリソン君はスターウォーズの後、ハノーバーストリートと言う大戦恋愛映画のあと、レイダースの前後にこの映画に出たのではなかったでしょうか?
そういえばレイダースもなぜか日本ではヒットしなかった覚えがありますが。
またブレードランナーと言えば、ヴァンゲィリスのエンドタイトル。知る人はほとんどいないとは思いますが、84年–85年にマツダサバンナRX–7のCM曲として使われてました。当時はブレードランナーのサントラは発売されてませんでしたが。この30年間、私の愛聴ソングです。
さてそんな曰く付きの映画、遂に映画館で生まれて初めて通して鑑賞することが出来ました。
それも爆音上映です。幸せでないはずはありません。
あくまで主役は2019年のロスです。核戦争も無く、荒廃して行く世界を描いています。今年観たライアン・ゴズリング主演のベストガイズでは72年のロスが舞台でしたが、街を俯瞰で撮った冒頭のシーンは私にとっては対比できるようなシーンでした。最近の映画では40年前の街を描こうとして、35年前は40年後の街を描こうとして。
そして描かれる2019年の街にはなんと多くの日本語が聞こえることか。改めて観て思うとともに、80年代のジャパンパワーを感じました。
言い古された言葉ですが、訳もなく死にゆく街は魅力的です。
さてハリソン君。改めて見直して、なんと間抜けで弱っちょろいのか!
無防備な相手(女性)を背後から撃つくらいで、後の3人に関してはラッキーな展開。2049の予告編で『昔は腕が良かった』的な発言がありますが、多分そんなことはない。
但し、この映画のメッセージは明快。原作通りにアンドロイドも電気羊の夢を見ることは出来る。それをルドガー・ハルアーの顔芸で魅せてくれている。その演技に満点。
そしてハリソン君のピアノ脇の写真にも◎。でも続編が出来たことでレプリカント疑惑はあえなく払拭。
折り紙◎。これあってのブレードランナー。
ヴァンゲィリスのエンドタイトルまで楽しめました。
ファイナルカット爆音2300円その価値は、、ある! 公開当時田舎の...
ファイナルカット爆音2300円その価値は、、ある!
公開当時田舎の中2の為、またファイナルカット公開時はTV放映、ビデオ、DVD等で鑑賞済みでしたのでスクリーンで見るのは初。何度も観た既知のストーリー、なのに頬をつたう涙。大スクリーンのお陰か、歳の所為なのか?まだまだ上映予定あるようなので是非劇場へ。
ユニコーンについて少し。公開当初カットされていたデッカードがみるユニコーンの夢。そのため折り紙の意味が曖昧になり、かなりの不満を抱えたリドリースコットは次作のレジェンド(1986 トム クルーズ主演、我らがフランケン フルターことティム カリー怪演)にユニコーンを登場させたり、作品の編集権獲得、又、伝説化に一役買っているものと思われます。答えは新作の中で明らかになる筈でしょう。
ダリル・ハンナ美しい
SFの金字塔といわれた映画を見逃していて、30年たったはじめてみた。
マイノリティ・リポートの眼球のモチーフ、クラウド・アトラスのレプリカントなどこの映画ですでに出ていたことを考えると当時の評価が高かったこともうなづける。
テーマが鉄腕アトムというところでは手塚治虫の偉大さが際立つ。
80年代の日本のプレゼンスがうかがえる。これが例によって新作では中国にとって代わられているのだろうか。
期せずして若かりしダリル・ハンナを堪能できたのは至上の喜びだった。
1982年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
SF映画の古典。
公開当時以来、映画館で久しぶりに観たが、思ってた以上に映像や音響が悪いのにびっくりした…(元フィルムの劣化を感じた)。2017.10.13記。
追記。
2年前レストア版のファイナル・カットを観たが、今回はIMAXにて鑑賞。
大きなスクリーンになると映像の劣化がもっと目立つのかと思ったけど、あまり気にならなかった…音の方は、さすがに迫力があった。あの変な日本語も今まで以上に、というか、こんな事言ってたっけと、新たな発見も…気付いていなかっただけか?(笑)
ラストの雨のシーンは名場面…このシーンを観るだけでも、IMAXに行く価値があるかも知れない…(笑)2019.09.06記。
伝説的な映画?
古い映画だから、今見ても面白くないと言われたけど
古い映画だから、今見ても面白くないかもと言われたけど、最新の映画と遜色ない面白さでした。レプリカントの涙、デッカードの優しさ、死ぬ時間が来る事、全て心に沁みました。うぃーんという、特徴的な音楽も面白かったです。また、35年前のひとが想像した未来としての映像も面白いです。携帯も無いし、車が空を飛んだりと荒唐無稽なところもあるけど、激しい貧富の差、派手なネオン、奇妙なビルなどなど、近いところもたくさんあった。昔の人が予想も出来なかった未来に今いると考えるのは面白いです。
素晴らしい
爆音映画祭
サイバーパンクの神
漫画アニメではサイバーパンクの世界観を持った作品がなんとなく好きで、AKIRA、攻殻機動隊などなど、にわかながら有名どころを見てきました。なのでその作品達が影響を受けたと言われているブレードランナーを観てみる事にしました。
「え、こんな映像あの作品でも見た、こんなテーマこの作品でも見た」と既視感バリバリでした。 影響与えまくりです。つまり神なのですね、ブレードランナーは。
もはやテンプレのようなストーリーなので特に思うところはあまり無かったのですが、創造の神ということで神ポイントです。
敵のバッディが度々変わった行動をするのですが、それがあまりに奇妙でレプリカントは人間になり得ない物、と意識させられます。上手いなあと思いました。
バッディが鳩持って走るシーンは謎ですね。
ファイナルカット
253-45
タイトルなし(ネタバレ)
今、初めて観るとそんなにいい映画か?と思う。
荒廃した近未来。
人工的に作り出されたレプリカントに自我が目覚め、置かれた境遇に疑問を持ち、人が設定した環境から逃れようとする。
秩序を逸脱したレプリカントを排除する為の仕事人がブレードランナー。
レプリカントとブレードランナーの追いかけっこが流れ。
レプリカントは人よりも知能、体力とも勝れることで、人にはできない仕事を請け負わされている。
勝れる部分が在るが故に寿命は短い。
レプリカントは人よりも早く死ぬということに恐怖と不満を感じているが、タイレル博士の言うように人にはできない経験をしている。
それが消えてしまうということに恐怖を感じている。
人にはできない経験に重きを置くか、人並みの寿命になるか?
ということだろうと思うが、常に陰鬱とした画面には辟易した。
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