五月の恋

劇場公開日:

解説

中国と台湾という地政的に隔てられた恋人たち、そして歴史に翻弄された3世代にわたる”五月の雪”にまつわる哀しい運命を瑞々しく綴ったラブストーリー。監督は「望郷」で1997年の金馬賞ベストドキュメンタリーを受賞し「藍色夏恋」のプロデュースを手がけたシュー・シャオミン。出演は「藍色夏恋」のチェン・ボーリン、ドラマ『金粉家族』のリウ・イーフェイ、台湾を代表するロック・グループのメイデイ。

2004年製作/110分/台湾・中国合作
原題:五月之恋/Love of May
配給:トルネード・フィルム
劇場公開日:2006年5月6日

ストーリー

台湾に住むアレイ(チェン・ボーリン)は超人気バンド“メイデイ(五月天)”のギタリスト(シートウ/石頭)の弟。彼はメールを管理しているうちに、“メイデイ”のファンで京劇団員の学生シュアン(リウ・イーフェイ)とメールを交わすようになる。自分を“メイデイ”のボーカリスト(アシン/阿信)だと嘘をつき、台湾の三義にある「五月の雪」と言われる花を見に連れていって欲しいと頼むシュアンと約束をしてしまう。シュアンもまた、中国のハルピンにいることを黙っていた。会った当初はぎこちなかったが、お互いに真実を打ち明けた二人は、徐々にその距離を縮めていく。京劇の台湾公演で来ていたシュアンがハルピンに帰る日が迫るある時、素直になれないアレイはシュアンに「もう二度と会わない」と心にもないことを言ってしまう。アレイはシュアンのことを想い続けるが、彼女からの返事はこなかった。再び三義に行ったアレイは、偶然入ったと思っていた家は、実は亡くなったシュアンの祖父(ティエン・フォン)の家だったと知る。兵士として台湾に渡ったシュアンの祖父はハルピンにいた妻と離れ離れになり、1987年の大陸渡航解禁後、ハルピンに戻ったときには妻は亡くなっていた。成長した息子(リュイ・トーミン)と対面し、息子はハルピンで父と一緒に暮らしたいと願うも、シュアンの祖父は台湾を離れようとしない。しかし、本心では常に故郷ハルピンを想い、毎年五月に散る庭先の桐の花をハルピンに降る雪に重ねて見て郷愁を秘めていたのだ。“メイデイ”の中国ツアー遠征を機に、シュアンの祖父の家から預かった「五月の雪」の花の絵を片手に、シュアンへのいるハルピンへ向かうアレイだったが……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0成りすまし

2019年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 よくある成りすましの設定で、相手のシュアンも台湾人であると偽り、実は中国ハルビンの京劇団に所属する女の子。劇団の公演を利用して、台湾で見られる“五月雪”という花を見せてほしいと頼むのであった。

 こっそりシュアンを追いかけるアレン。正体がバレて色々と付き合わされるアレン。ハルビンから来た京劇団とも知らされた。ちょっとしたラブストーリーかと思えば、デート中に立ち寄った家が彼女の祖父さんの家だと知った。後半はその家族の物語。

 純愛もここまでくれば可愛らしい。メイデイのギタリストがアレンの兄だという設定なだけに色んなことができそうなストーリーだけど、最後はストレート。ハルビンまで行って何日もシュアンを待つアレン。リウ・イーフェイが若い頃の中野良子ににているような気がした。ちょっとだけ萌

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kossy
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