スティーヴィー

劇場公開日:

スティーヴィー

解説

非行を繰り返していく少年と家族の関係、そして監督自身の矛盾した想いをも浮き彫りにした異色ドキュメンタリー作品。監督は「フープ・ドリームス」のスティーヴ・ジェイムス。

2002年製作/145分/アメリカ
原題または英題:Stevie
配給:ムヴィオラ
劇場公開日:2006年2月18日

ストーリー

監督スティーヴ・ジェイムスは、大学在学中、11歳の少年スティーヴィーの更生を助ける「ビッグ・ブラザー(兄役の制度)」になった。少年は私生児で、母親は彼を虐待し育児を放棄して、義理の祖母に引き渡してしまっていたのだ。数年後ジェイムスは映画のキャリアを築くためシカゴへ移り、次第に少年と疎遠になった。それから10年が経ち、映画監督になったジェイムスはスティーヴィーとの再会を果たす。24歳になったスティーヴィーは軽犯罪を繰り返し、荒れた人生を送っていた。ジェイムスは音信不通の10年の間に何があったのかを辿る映画を製作し始める。しかし、スティーヴィーが重大な犯罪の容疑に問われたことで映画製作は思いもかけない局面を迎えるのだった。この映画作りを続けるべきか、やめるべきか。この映画を作るのは正しいのか、正しくないのか。ジェイムスは逡巡しながらもカメラを廻し続けた。そして問題を抱えた青年の軌跡を描く小品ドキュメンタリーになるはずだったこの作品は、スティーヴィーの魂のありかと彼の犯罪、そしてそれが周りの人々や監督のジェイムス自身に与えた深い影響を映し出した、4年半にもわたる魂の記録となったのだ。

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