セメントの女

劇場公開日:

解説

「トニー・ローム殺しの追跡」の続篇で、スタッフはほとんど同じ。原作はマーヴィン・H・アルバート、脚色はマーヴィン・H・アルバートとジャック・ガス、監督はゴードン・ダグラスが担当した。撮影はジョセフ・バイロック、音楽は「夕陽よ急げ」のヒューゴー・モンテネグロが担当。出演はフランク・シナトラのほかに、「バンドレロ」のラクェル・ウェルチ、ダン・ブロッカー、前作にひき続きリチャード・コンテなど。製作はアーロン・ローゼンバーグ。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Lady in Cement
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1969年3月1日

ストーリー

私立探偵トニー・ローム(フランク・シナトラ)は、セメントの箱に両脚をつっ込んだまま、死体となって海中に沈んでいた金髪美人を発見した。刺殺されていることは判明したが、身元が分からない。やがてトニーはグロンスキーという男に会い、死体は彼の女友だちサンドラであることが分かった。そして数日後、サンドラの親友マリアも殺された。殺しの手口は同じ、犯人は同一人物--とトニーはにらむ。そして殺された2人の共通の友人キット(ラクェル・ウェルチ)に会い、殺しの前後のいきさつを調べたが、一行にラチがあかなかった。しかし、一つだけ不可解な点がある。キットとマフィアの親分との交際だ。親分とその息子ポールの身元をあらうトニー。そして意外なことが表出してきた。というのは、殺されたサンドラの男友だちグロンスキーがポールと組んで、マフィアの親分の獲物の一部を、くすねていたこと。だがポールの方が役者が一枚上だった。彼は一人占めを企み、相棒の女を殺したのだ。そして事情を知ったマリアをも。ポールの魔手はキットにも及びかけた。だが、トニーとグロンスキーが駆けつけ彼女を救い出し、ポールを捕まえたのである。私立探偵トニー・ロームは、マイアミ警察のサンティニ警部(リチャード・コンテ)の協力を得たとはいうものの、見事、複雑な殺人事件を解決したのである。

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