風の痛み

劇場公開日:

解説

「ベニスで恋して」のシルヴィオ・ソルディーニ監督が、『悪童日記』三部作で知られるスイス在住の亡命作家アゴタ・クリストフの『昨日』を映画化した悲痛な愛の物語。忌まわしい過去から逃れ、亡命したスイスに暮らす青年が運命の女性とめぐり逢い、苦悩を募らせながらも許されぬ恋に突き進む姿を詩情豊かに綴る。ルカ・ビガッツィの撮影による、フェルメールの絵画を思わせる落ちついた色調も白眉。

2001年製作/118分/イタリア・スイス合作
原題または英題:Brucio nel vento
配給:樂舎
劇場公開日:2004年6月19日

ストーリー

東欧のとある国の名も無い村に生まれ育った青年トビアシュ(イヴァン・フラネク)は15才の時にスイスに亡命し、昼は時計工場で働き、夜は作家を夢見てフランス語での執筆に耽っている。過去を封印したはずのトビアシュは、ある罪を犯していた。小学校の先生で、母と関係を持ち自分の父親であった男を殺したこと、それが忘れられない。朝5時に起床し労働する単調な毎日のなかで、小学校のクラスメイトであった異母妹リヌ(バルバラ・ルクソヴァ)が、同じ工場で働いていることを知る。記憶と夢の女リヌの突然の出現に、トビアシュの生活は一変する。リヌは物理研究者と結婚し、すでに女児をもうけていた。現在の生活に満足していないリヌは、自分の後をつけるトビアシュに次第にうち解け、いつしか彼を愛し始める。そしてリヌの夫は妻のトビアシュへの愛に気づき、リヌに新たに宿った子を、姦通の結果だとして堕胎させてしまう。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0チェコ語

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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kossy