海の荒くれ

劇場公開日:

解説

美貌の女性をめぐる海の荒くれ男2人の争いを描いたアクション・ドラマ。マックス・カットーの同名小説を「想い出」のアーウィン・ショウが脚色、「スパイ(1952)」のロバート・パリッシュが監督した。撮影は「紳士はブルーネット娘と結婚する」のデズモンド・ディキンソン、音楽は「潜水戦隊帰投せず」のアーサー・ベンジャミンが担当した。主演は「東京上空三十秒」のロバート・ミッチャム、「夜の乗合自動車」のジャック・レモン、「雨に濡れた欲情」のリタ・ヘイワース。ウォーウィック・プロ製作による。

1957年製作/116分/アメリカ
原題:Fire Down Below
配給:コロムビア
劇場公開日:1957年6月14日

ストーリー

熱帯の島サンタナダを根城に、小さな船を持ち黒人のジミイを使って密輸をやっているフェリックス(ロバート・ミッチャム)とトニイ(ジャック・レイモン)の2人は、プエルトルコへ行ったとき金持ちのアメリカ人からイレーナ(リタ・ヘイワース)という女をサンタナダへ連れて行ってくれるよう頼まれ、これを承知した。イレーナは、アメリカを食いつめた、あばずれ女である。彼女を乗せてサンタナダへの航海が始まった。トニイは、いつかイレーナの魅力の虜になっていったが、フェリックスは根が善良なトニイの身を案じ、これを快く思わなかった。果たしてイレーナをめぐって2人の間に乱闘が起こった。しかし直ぐに2人は仲直りした。船はカーニヴァルで賑わう1つの島に碇泊した。フェリックスは酒場でイレーナと出会った。フェリックスも心の底では彼女に魅かれていた。お互いに悪人同士だと気を引き強引に唇を奪うが、何の反応も見せぬイレーナに、フェリックスは、死人のような女と恋はできぬと言って去った。船がサンタナダへ着くと、イレーナにすっかり魅かれたトニイは、フェリックスの止めるのを聞かず彼女に結婚を申し込んだ。イレーナもトニイの愛にほだされ承知した。トニイは結婚費用を稼ぐため禁制品をプエルトリコに運ぼうとフェリックスに持ちかけたが拒絶された。止むなくジミーを連れて出かけたが途中警備船に襲われ、危うく海中に逃込んだ。それはフェリックスの密告によるものだった。運よく助かったトニイは、サンタナダへ帰るため貨物船ユリセス号の水夫として乗り込んだ。が船はサンタナダ沖で濃霧のため巨船と衝突、トニイは鉄骨の下敷きとなってしまった。救助作業は捗らず医師はトニイの足の切断を勧めたが愛するイレーナに不倶の体を見せたくないトニイは、これを拒んだ。が、そのイレーナの愛する相手は本当はフェリックスであった。間もなく、そのフェリックスが急を聞いて船にやってきた。彼はトニイに今後の生活の面倒は見てやるからと足の切断を勧めるがトニイは聞かない。その時、船に爆発が起こった。その衝撃でトニイの足が動き、フェリックスは彼を連れ沈没寸前の船から逃れた。数日後、フェリックスとイレーナの親しそうな姿を見たトニイは、今やすべてを覚り1人立ち去っていった。

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