亀も空を飛ぶ

劇場公開日

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解説

戦争で荒廃した大地にたくましく生きる子どもたちと、彼らが経験する出来事を、リアリズムと幻想を混在させ力強いタッチで描く。監督は、「酔っぱらった馬の時間」のクルド人監督バフマン・ゴバディ。2004年、ワールドプレミアとなったスペインのサンセバスチャン国際映画祭でグランプリを受賞し、その後も欧州、アジア、北南米各地の映画祭で28に及ぶ賞に輝いている。2005年にはベルリン国際映画祭の青少年審査員部門に招待され、映画祭全作品の中から選出される『平和映画賞』を受賞した。

2004年製作/97分/イラク・イラン合作
原題:Lakposhtha ham parvaz mikonand
配給:オフィスサンマルサン

ストーリー

2003年春、イラク北部クルディスタン地方の小さな村。イラン・イラク戦争、湾岸戦争などで荒廃したこの地方に、再び新たな戦争が始まろうとしている。大人たちはアメリカ軍の動向を知ろうと、衛星放送を受信するためのパラボラ・アンテナを利発な孤児の少年サテライト(ソラン・エブラヒム)に買いに行かせる。彼は近在の村々を巡る便利屋として大人たちに重宝されている。またこの村では、子どもたちが地雷を掘り出して国連の出先機関に買ってもらっている。サテライトはこの仕事の元締めもしていて、掘り出した地雷の値段交渉から、地雷除去を依頼する地主たちとの交渉までを一手に引き受けて、子どもたちから慕われている、この危険な仕事で子どもたちが得るわずかな金は、大切な現金収入なのだ。サテライトは村のモスクにパラボラ・アンテナを設置し、衛星放送を受信するが、肝心のニュースは英語放送で誰も理解できない。開戦の情報はどうやったら得ることができるのか…。ある日サテライトは、ハラブジャから来たという、赤ん坊を連れた難民の少女に恋をする。かたくなに心を閉ざす彼女には、両腕のない兄がいた。米軍の侵攻が刻々と迫る中、サテライトは彼が予知能力を持っていることに気付く…。サテライトは、アメリカびいきで、掘り出す地雷もアメリカ製のものと決めている。そしてアメリカ軍の侵攻にもかすかな期待を抱く。しかし、村の世話役エスマイルや青空学校の教師は、故郷が戦場になることの意味を身にしみて知っていて、サテライトに危うさを感じている、そんなことは意に介さず、嬉々として銃を買い、淡い恋もするサテライトだが、終幕にひとつの破局を経験することで、心に大きな傷を受け、彼の少年時代は終焉する。茫然と道端に立つサテライトの前を、待望していた米軍の車列が行き過ぎるが、彼はただ虚ろな視線を送るだけだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

  • Satelliteソラン・エブラヒム

  • Hengovヒラシュ・ファシル・ラーマン

  • Agrinアワズ・ラティフ

  • Rigaアブドルラーマン・キャリム

  • Pashowサダムホセイン・ファイサル

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映画レビュー

4.0嘘つきと予言者。観ている者はすべて予言者となる・・・

kossyさん
2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 サダムの圧政に苦しめられてきたクルド人の村。大人たちはアメリカに期待をよせている。戦争によって独裁者サダムを倒し、クルド人を開放してくれることを夢見ているのだ。所詮、それははかない夢か妄想か、米軍という独裁者に取って代わるだけのことだということなど思いもよらなかった。だから情報が欲しい。外国のテレビ番組を見る事ができれば、情報を仕入れることもできるだろうと“嘘つき”サテライト少年に一縷の望みを託す・・・

 だけど、やっぱり茶目ッ気たっぷりのウソをつくサテライト。ハリウッド風の翻訳ギャグでも大活躍。そんな彼にも特技がある。村の少年に対する統率力と地雷売却の交渉術だ。もう村は彼の存在無しではやっていけないくらいの存在にも思えるのです。そして彼は恋をする。難民の少女アグリンだ。彼女には地雷によって両手のない兄と目の不自由な子供がいるので、周囲の方からも彼女の気を引こうと努力するのです。

 両手のない兄と亀との共通点。意外な伏線、赤い金魚。弟だと思っていた子どもが実は・・・といったストーリーにも重く切ない戦争の犠牲を描写していました。そして地雷とともに生きていかねばならないイラクの子どもたちのリアリティには胸がしめつけられる思いになりました。

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kossy

4.5強烈な映画だ!

2015年3月29日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

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松井の天井直撃ホームラン

3.5出来はB級、ただし見る価値あり

2008年10月5日

悲しい

怖い

難しい

実際にイラクという軍事政権下だった国で生活していたイラク人がつくった、内部告発映画でございます。

この映画のポイントは、軍事政権で生活する庶民がどのような虐待を受けてきたかということ。「ランボー 最後の戦場」と似ています。しかし、改めて書きますが、これはイラク人がつくった映画です。そして、それだけで価値を与えるには十分です。(例外は、その監督が実は成金主義の偽善屋さんだった場合のみ。)

他国の干渉、戦争、大儀について考えさせられた作品です。イラク戦争の成否を本当に決めるのは、内部で虐げられていた人々だと思いました。

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あんゆ~る
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