人形霊

劇場公開日:

解説

怨念を宿した人形が次々と災厄をもたらすコリアン・ホラー。監督は武侠アクション大作「アウトライブ-飛天舞-」の脚本家チョン・ヨンギ。出演は「リザレクション」でデビューした人気アイドル、イム・ウンギョン。

2004年製作/89分/韓国
原題または英題:人形師
配給:コムストック
劇場公開日:2005年7月16日

ストーリー

その昔、着物の似合うひとりの女性に恋をした人形作りの男がいた。彼女への想いから、彼は彼女にそっくりの着物人形を作り愛を注いだ。その彼のまっすぐな気持ちを受け入れ、やがて二人は結ばれるが、人形は忘れ去られてしまう。そのとき男は知らなかった。人形も人を“愛せる”ということを…。ふたりの幸せな日々は長くは続かず、やはり彼女に想いを寄せていた別の男が嫉妬に狂い、彼女を殺してその罪を彼にかぶせる。彼は捕らえられ、無実の罪で殺されてしまう。激しく殴られ、息絶えていく男の目に最期に映ったのは、あの人形の顔だった…。60年後、森の奥深くに建てられた古びた人形ギャラリー。新進気鋭の彫刻家ヘミ(キム・ユミ)、明るい女学生ソニョン(イ・ガヨン)、野心的な写真家ホン(イム・ヒョンジュン)と男性モデルのテスン(シム・ヒョンタク)、そして球体関節人形を愛する少女ヨンハ(オク・ジヨン)の5名が、美術館のチェ館長(チョン・ホジン)と人形師のジェウォン氏によって、この洋館に招待された。館内は様々な等身大の人形で埋め尽くされ、その過剰なまでの精巧な美しさは、ゲストたちの一挙手一投足をまるで監視しているかのようだ。ギャラリーに到着したヘミは、遠くから自分を見つめている少女ミナ(イム・ウンギョン)の存在に気づく。初対面のはずなのに、なぜかミナは自分のことを昔からよく知っていると言う。全くそんな記憶のないヘミだが、いつも寂しそうにしているミナを気遣う。ある日、ヨンハの人形が、目が飛び出て首が切られた状態で発見された。誰かが、これは大昔に魂を持った人形を殺すときに使われたやり方だと言う。そしてゲストたちは、自分たちが持つ人形に関する知識について語り始める。話しているうちに、彼らはそれぞれの故郷に伝わる人形の呪いの話が、全く同じであることに気づく。偶然という言葉では表せない、何とも言えない不気味な空気に包まれているような感覚に襲われ、思わず言葉を失うのだった。愛らしい人形たちが、彼らを恐怖の館へと追い詰めているのを、ゲストたちは誰も知らなかった。そして、人形をなくしてから異常に神経過敏になってしまったヨンハが、何者かに殺される。その体は人形に飾り立てられ、天井の扇風機にぶらさげられていた。誰が殺したのか? 怯えるゲストたちは、静けさに包まれた洋館で起こった事件にお互いへの疑いをつのらせていく。しかし、それは殺戮劇の序章に過ぎなかった。次にソニョンが二人目の犠牲者となる。ちょうどその時間に姿の見えなかったヘミに、向けられる疑惑の視線。また、ゲストのひとりであるモデルと称していたテスンは、実は刑事だった。2週間前に発見された殺人事件の被害者がこのギャラリーで雇われていたことを知り、捜査のために潜り込んだのだった。一連の殺人事件の犯人をヘミだと思い手錠をかけるテスンと、それを必死に否定するヘミ。そして二人の前に、人形師のジェウォン(キム・ボヨン)が現れる。

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映画レビュー

3.0人形が出てくるだけで怖い

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 館長と人形師ジェウォンだけが住人かと思っていたらミナ(イム・ウンギョン)という少女がいるらしい。会食すると、みんなこの地に本籍があることがわかり、生霊の宿った人形の復讐劇を話し出す。地下には髭面の男が監禁されている様子もあり、不気味な夜がはじまってしまった。ずっと人形を抱いていた女ヨンハが人形を何者かに壊され、狂ったように暴れ出すが、夕食時に首を吊って死んでいた・・・  冒頭では60年前の事件が描かれ、男を愛した人形が復讐に燃えたという話。しかし、犯人たちの子孫を復讐の対象にするというのも頷けない。まぁ、主犯の孫が刑事だというのも笑えるのかもしれないが、主人公がバイク事故から救ったほど愛着を持った人形のおかげで何とか生き延びることができたヘミ。「あんたなんか嫌いよ」というのも残酷だ。やっぱり人形は可愛がらなくてはならないという教訓めいた映画なのかもしれない。  前々怖くないし、ストーリーもそれほどではないけど、ミナちゃんが可愛いことと、「やっぱり殺せない」などと涙を誘う場面もあったので3点!

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kossy