ヒトラー 最期の12日間のレビュー・感想・評価
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悲惨です…
分かってはいるんだけど、悲しすぎる…。 今までイメージでしかなかった地下壕の様子がきちんとした映像で見れて勉強になる。 ヒトラー、ゲッベルズ、またゲッベルズの奥さんまで似すぎでしょ?! まだまだ登場人物で誰?って人が多いので今後も何度か見直す予定だが、最後が悲惨すぎて、再び観るのに勇気のいる作品。
ヒトラーの呆気ない自殺。
ヒトラーの元で秘書をしていた女性の視点で、ヒトラーの最後を描いた作品。 秘書を雇い入れ指導する姿は、優しく温和な上司といった感じ。 独裁者という言葉は微塵も感じさせず、人間味あふれる男にしか見えません。 しかし、彼の下す命令により数多くの人々が苦しんで来たことは事実。 敗戦が決定的になり、ヒトラーは自殺という選択をしますが、その事でどれだけの人が苦しめられてきたことか…。 幼いヒトラーの子供達までもが服毒自殺させられ、ヒトラーの妻も自殺するという結果は、どうにも遣る瀬無い悲しみで胸が一杯になりました。 降伏か自殺か、残された部下たちの選択が皆違っているところが印象深いです。
史実の理解に
実際に起こっていたであろう最期の様子を丁寧に描写していると思います。独裁者が情報を正しく理解せず周囲から孤立する様子は現代の社会でも頻繁に見られる光景で自分がもしその横にいる立場だったらどう行動するのかを考えさせられました。
ヒトラー 〜最期の12日間〜
丁寧な画像だ。 兵士「市民軍は敵の餌食です、武器がなければ犬死です」 ゲッベルス大臣「同情しない、我々は国民に強制はしていない。彼等が我々に委ねたのだ。自業自得さ」 何時だつて戦争は政治家と軍人の勝手で始まり、自国民に大量の犠牲者を出すだけ。 大戦の死者は5000万人、そして600万人のユダヤ人が殺された。
ヒトラーに似てた。会ったことはないけど。 戦争が生々しく描かれてい...
ヒトラーに似てた。会ったことはないけど。 戦争が生々しく描かれていた。経験したことはないけど。 ヒトラー以外は知らない人ばかり。
プルーノ・ガンツ名演
総合80点 ( ストーリー:70点|キャスト:85点|演出:80点|ビジュアル:80点|音楽:65点 ) 迫力の演技・演出・映像だった。特にヒトラーを演じたブルーノ・ガンツは名演だった。独裁者ゆえに恐れられて正確な情報の報告をしてもらえず、現実と自分の夢想との違いに激怒して、自分が原因を作っているのに他人をひたすら批判する。現実を知らないまま、知っていても認め難く、夢想のほうを現実と思いたがる。破滅の極限に追い込まれた独裁者の典型的な姿だが、これほどの有名人の最後の様を見事に演じていた。ヒトラーというこの役を引き受けるにはかなりの葛藤があったと本人が会見で言っていたが、結果としては見事にはまり役だった。 周囲の登場人物の演技も良かったし、本部内の描写や戦闘場面も美術が良く出来ていた。全体として質感の高い作品に仕上がっていた。 物語は破滅に向かう限定的な時間・空間のことなので、その様子の描写に緊迫感があったものの話に大きな動きはない。また当時の情勢とヒトラーの側近について基本的知識が無いと理解が浅くなるので、人によっては入り込めないし難しいと思うかもしれない。でも物語よりも当時の様子を再現した演技と緊迫感に見応えがある。
一人間としての独裁者
時代背景を学んでから見ると面白いのだろうが予備知識無しだと関係性や諸々分かりづらいかもしれない。映像でしか見た事が無いがヒトラー似てる。敗戦色の中、兵士達そして1人の人間としての独裁者の姿が描かれている。この作品から興味を持ちナチス政権下ドイツを調べてみると社会福祉に熱心に取り組む姿など意外な点も多く面白かった。
映画的には決して良くはないが
これまで悪魔的な方向へ誇大表現されてきた感のあるヒトラーや周辺の人々の姿をリアリティをもって描いているところにこの映画のオリジナリティがある。 だがヒトラーを中心とする人間描写が優れている一方で、ヒトラー・ユーゲントや酒盛りに耽る将校の姿はかなり表面的な印象を受けた。物語的にも起伏が少なく、ヒトラーの自殺後の数十分の尺は蛇足のように感じた。
かくも悲惨な戦争敗者。 逃亡する者、未だ勝利を盲信する者、現実を受...
かくも悲惨な戦争敗者。 逃亡する者、未だ勝利を盲信する者、現実を受け入れ自殺する者、まだまだ筆舌には尽くしがたい。私がとりわけ印象に残ったのは、ゲッペルス夫人。その恐ろしい行為には目を背けたくなった。 当時の日本もきっと同じように悲惨だったんでしょうね。 にしてもこのての映画にはよく登場しますね、エロゲロ酒場(笑)それしか楽しみがないという点でもやっぱり悲惨。 主演の女優さん、いかにもドイツ的超美人と思ったら、ルーマニア人だったとは(笑)
見えぬ、独裁者の素顔
総統は私生活では優しく、細やかな気配りのできる人だった。 しかし、軍務・政務となると独裁者となる。 きっと人並み外れて、他人の考えや感情に敏感だからこそ、人の感情と思考に大きな影響を与えることができたのだろう。そして、深く理解するからこそ、猜疑心が大きくなり独裁、恐怖政治へと向かっていくのだろう。 この映画を観る限り、終戦直前のベルリンの人々はみな本気だった、真剣だった。だけど、ヒトラーは国民を裏切っていた。 ということか。
●ドイツから見た終戦。
なんとも救いがないというか。史実に基づく再現らしいがツライ。 日本の大本営もクソだけど、ドイツもヒドイな。 誰も責任取らない合議制と、ひとりの絶対意思による暴走。 いずれも洗脳の怖さよ。極限下では思考停止する。視野は狭くなるばかり。 ユンゲさん曰く「目を見開いていれば気づけたのだ」というが。 緩急使い分ける総統。自殺してくれてホッとした。 戦争とは、じいさんが始めて、おっさんが命令して、若者が死んでいくもの。 大橋巨泉が言ってたけど、ホントその通り。 戦車やっつけた少年が、機を見るに敏だったのは、せめてもの救い。 この映画の隠れたキーマンだ。そうして若者が未来をつくる。
包囲されたベルリン
ヒトラーの側近達の詳細を知らなかったので、調べながら二度鑑賞しました。登場人物の外見は勿論、ヒトラーへの心酔度、人間関係など、かなり力を入れて再現しているように思いました。
「帰ってきたヒトラー」でも触れていましたが、「(我々を選んだ)国民の自業自得だ」という台詞は、今の日本にとっても耳が痛い言葉です。でも民衆あっての国家です。国民に思いを馳せられない政治家には、指導者の資格がないのだとつくづく感じました。
ヒトラーの人物像は、総統としては冷酷で聞く耳を持たず、手の付けられない恐喝屋ですが、男性としてはドイツ人女性や子供に対して、また忠実な/お気に入りの部下に対しては、穏やかで優しい一面も描かれています。彼の与える権力や栄誉に惹かれた者がいる一方で、彼(の行ってきた力強いパフォーマンス)に純粋な信頼を寄せていた人達もいたのだと思います。最期は自害することで、無責任にも真っ先に自分の保身に走った情けない奴なのに、死してもなお総統や帝国に忠義を尽くそうとする人々、同調しない民間人を処罰していた人々を見ると、当時の日本に共鳴するものが確かにあったのだと思います。
「ひ弱な」国民を捨てて空っぽの国家の土地と国境を広げ、そこに理想郷を建てたかったヒトラー。
人は何を信じるかで、人生も世の中も大きく変わる、だからしかと眼を見開いていなければならない、という教訓を訴えている作品だと思いました。
ナチスとの最期
題名がヒトラーだが、原題は、没落。ヒトラーと、その周囲の人々の落ちっぷりを描いた。 合理的な動機であれば、戦争をもっと以前に終わらせられたのかもしれないが、 思想的、感情的な動機による戦争は、全てが滅ぶまで延々と辞めないものなのだということを痛感。どこまで追い詰められても、降伏をしないとする、頑固さが見ていて痛々しい。 日本の戦争もまさに同じであった。日本とドイツはかなりにもの同士だと思える。だから、他人事ではない気がしてならない。 ヒトラーという精神的主柱を失いつつありながらも、それでもヒトラーにすがって生きる人々。 ヒトラーの言ってることが机上の空論、無茶無理無謀なことでも、それに反抗しない、できない。ヒトラーの弱さとともに、周囲の人々の弱さや脆さを描いた一級の作品。 落ちっぷりを描きつつも、その中でも懸命に生き、人としての正しさを貫こうとする人々も同時に描かれているのもまた面白いところ。
帰ってきたヒトラーを見る前に ヒトラーのことをなんとなく知らないか...
帰ってきたヒトラーを見る前に ヒトラーのことをなんとなく知らないから 知れるんじゃないかと思ってみた作品 帰ってきたヒトラーにパロディが出てきたから見てよかった笑 人が多くて誰が誰だか! 勉強してからまた見ます!
アレクサンドラ・マリア・ララという女優さんを初めて知りました。美し...
アレクサンドラ・マリア・ララという女優さんを初めて知りました。美しい! ストーリーは淡々と進む感じ。時々ヒトラーやナチの冷酷さが伝わるシーンがあるけど、想像していたほどではなかった。
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