ブレイド3

劇場公開日:

解説

人間とヴァンパイアの血を継ぐダーク・ヒーローの活躍を描く、人気SFアクション・シリーズの第3作にして完結編。監督・製作・脚本はシリーズ前2作の脚本を手掛け、今回初めて監督も担当するデイヴィッド・ゴイヤー。撮影は「ブレイド2」「S.W.A.T.」のガブリエル・ベリスタイン。音楽は「サンダーバード」のラミン・ドジャワディと、「キル・ビル」シリーズのThe RZA。美術は「二重誘拐」のクリス・ゴラック。編集は「トルク」のハワード・E・スミス。衣裳は「レクイエム・フォー・ドリーム」のローラ・ジーン・シャノン。出演はシリーズ前2作から引き続きのキャストに、「アウト・オブ・タイム」のウェズリー・スナイプス、「D―TOX」のクリス・クリストファーソンほか。新キャストに、「セルラー」のジェシカ・ビール、「セイブ・ザ・ワールド」のライアン・レイノルズ、「リベリオン」のドミニク・パーセル、「みんなのうた」のパーカー・ポージー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、これが映画デビューとなる人気レスラーのトリプルH、「パーティ・モンスター」のナターシャ・リオン、「ワイルド・スピードX2」のジェームズ・レマーほか。

2004年製作/114分/アメリカ
原題または英題:Blade: Trinity
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2005年5月7日

あらすじ

ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、ある時罠にかけられ、ヴァンパイアと間違えて人間を射殺してしまう。一夜にして連続殺人鬼として手配されたブレイドは、相棒のウィスラー(クリス・クリストファーソン)の助けも叶わず、FBIに逮捕された。激しい拷問を受けることになったブレイドを救ったのは、ウィスラーの娘アビゲイル(ジェシカ・ビール)と、かつて自分をヴァンパイアにした女ボスのダニカ・タロス(パーカー・ポージー)に復讐心を燃やすハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)。見事脱出を果たした3人は、湾にたたずむ廃墟へと向かう。そこにはナイトウォーカーと呼ばれる人間のヴァンパイア・ハンターたちが最新鋭の武器の開発を行い、盲目の科学者サマーソルド(ナターシャ・リオン)がヴァンパイアを撲滅するウィルスを研究していた。ここでブレイドは、半年前にシリア砂漠のピラミッドから、ヴァンパイアの始祖ドレイク(ドミニク・パーセル)が甦ったという衝撃の事実を告げられる。そんな中、ブレイドとアビゲイルは、脳死状態で血液を採取されている人間たちが保管されている倉庫を訪れた。しかも彼らの不在時に突如廃墟に現われたドレイクによって、仲間たちは皆殺しにされ、ハンニバル・キングはサマーソルドの愛娘と共に捕らえられてしまった。ヴァンパイアたちに怒りを燃やすブレイドとアビゲイルは、サマーソルドが研究していたウィルスを手に入れる。このウィルスが完全な機能を果たせば、人間とヴァンパイアの混血であるブレイドも命を落とす可能性があるが、それでも彼とアビゲイル、そしてハンニバル・キングは、それぞれの戦いに挑む。そして見事、3人はドレイクとダニカ・タロスを倒すのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5三部作の中で一番好き。

2025年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

興奮

前提として
・3回目。
・『ブレイド』『ブレイド2』は視聴済。
・原作と思しきものは未読。
・デビッド・S・ゴイヤー監督の他作品は未視聴。

唐突に明るくなった。俺のイメージする"マーベルっぽさ"が出てきた感じ。

まずはストーリー。
人間社会から孤立し、さらには連続異常殺人鬼として糾弾されるブレイド。そんな中、罠にかかり人間を殺してしまう。そんな彼を心配するウィスラー。
現れるウィスラーの娘。ヴァンパイアの始祖。ブレイドとドレイクの激突。ヴァンパイアたちによる人間飼育計画。
正直なところ、展開は『ブレイド』とも『~2』とも同じ。人間社会を脅かす吸血鬼の脅威が現れるから対抗策を作ってブレイドが倒しに行く、というベタなやつ。

前2作と大きく違うのは、人間社会からの目線が明確に描かれたところだと思う。
ヴァンパイアを空想上のバケモノとしか考えず、自分たちを守ってくれているはずのブレイドを糾弾する。ブレイドを希望に満ちたヒーローではなく、闇社会に生きる復讐者(ヒーローでもある)として描くこの要素が素晴らしかった。
どうせなら人間サイドの国防とズブズブレベルまで吸血鬼サイドが浸透しているのを見せても、ブレイドの存在意義の問いかけとして面白いものになったかもしれない。

ブレイドとドレイクの対比も個人的に好き。吸血鬼の力を、病として捉えるブレイドと、力・資格として捉えるドレイク。両者の女子供の扱いが面白い。

ウィスラーの使い方も良かった。結構序盤で退場になるのだが、その後の娘の件も相まって、扱いとしては正解だと思う。ブレイドとアビゲイル、二人のシンパシーに通じるものにもなっている。

次にアクション。
圧倒的に進化している。今回はVFX少なめにしてワイヤーやトランポリン系のアクションを増やしているイメージ。それが素晴らしく良い。
そもそもこのシリーズは、ウェズリー・スナイプス氏のアクションありきで成立している。なので彼のアクションがばっちりキマる、映える方向性にしていくのは大正解だと思う。
VFX少なめ、と書いたが鑑賞している側が気づいてなかった可能性もある。それだけVFXの進化も感じた。ドレイクの変身シーンも良い。

戦闘中の音楽が『ブレイド』シリーズテイストなの大好き。ダンスミュージックのようでテンション爆上げ。

それと興味深かったのは、演技の方向性の変化。
かなり分かりやすい表現になっていた。子供向けとも言える。エンタメ作品としては正解だと思う。

いくつか気になる点もある。

まずは、キャラクターごとのシーン配分に大きなばらつきを感じる点。
具体的に言うと、ハンニバル・キングとダニカたちのシーンが長すぎる。確かに、ライアン・レイノルズ氏もパーカー・ポージー氏もコミカルな演技でなかなか楽しめるのだが、中だるみの原因になっていた。監督が気に入りすぎてる。
ポメラニアンのシーンはめちゃくちゃ好きだけどね。

次に、ラスボスであるドレイク(ドミニク・パーセル氏)の戦闘シーンが微妙。
ウェズリー・スナイプス氏のアクションが圧倒的に強すぎて、ドレイクの強さを感じられなかった。それを踏まえてドレイクの最期のセリフあったのだろうが、それも刺さらない。

キャラクターが成長しない。
ブレイドが折れる様子はなく、常に最強キャラとして居る。あと、愛車もあんな扱い方してたっけ……?『~2』で傷がつくのも気にしてたような気がするんだけど……。
ブレイドが成長しないなら、他のキャラクターは……って思ったけどこれもイマイチ分からない。もっと分かりやすく成長してほしいのに。

要素要素は好きだが、うまく活かせていないというか、物語としての繋がりがほぼ無い。あっても描写がないため分からない。
ブレイドが仮死状態になっていた点とか、そもそもナイトストーカーズがなぜブレイドを放置したのか、とか。

今作は、というよりシリーズ全体を通して、人間が滅びたり危機に陥る感じが薄い。敵をこのまま放置していたら大変なことになる感がない。ブレイドが強すぎるからか、大勢の人間が犠牲になるシーンが少ないからか。

そんなこんなで、好きだけどツッコミどころも多い作品。

シリーズ全体で考えてみると、一番好きなのは今作で、一番面白かったのは1作目といった印象。
今考えてみると、三作とも違う作風だった。
一作目はダークな世界観と古来から存在するヴァンパイア社会のギャングモノ、
二作目はダークな世界観にゾンビよろしくモンスターパニックモノ、
そして今作はダークだが明るく夜に活躍するヒーローモノ。
調べたら全部同じ脚本家、かつ今作の監督でもあるらしい。脚本ではなく、監督の色でいくらでも雰囲気が変わっていくシリーズ。続編を造る気マンマンの終わり方だったし、なんならドラマで続編を出してはいたようだから、最終的にどんな作品に変わっていくのか観たかった。

シリーズで一番好きだけど、ツッコミどころも多い。そんな作品。

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共感した! 4件)
NandS

3.0【ほぼ、バンパイアだけ登場の前2作から人間によるバンパイアハンターチーム登場のラスト作。スンゴイ若きR・レイノルズもこの頃から減らず口叩いてます。このシリーズ、復活するかな?】

2025年3月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 5件)
NOBU

4.0ヴァンパイアハンター凄絶!吸血鬼の始祖覚醒に伴う共闘乱戦!

2024年12月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

3作目ともなると、安定した面白さで楽しませてくれます。ド派手な映像で乱闘、カーチェイス等、目が離せません。
とは言え、想定の範囲内で、お〜〜〜!って程、感嘆するような場面もストーリー展開も無かったかな。
苦悩するヒーローってところも見られなかったし。

本作品の特徴は、ブレイド側もチームを組んで、多対多の大乱戦が展開されます。その分、犠牲者も増えて、怒り度が増加していくはずなんだけど・・・結局、一人一人に対する思い入れも散見されることとなり、そんなに引き込まれなかった。まぁ、面白いことは面白いんだけど。

「3」も、以前見た覚えはあるんだけど、内容が全く記憶に無くて、新たな気持ちで楽しめました。ちょっとエロい部分があったり(会話に関しては、思いっきり下ネタが多い)、ド派手なカーチェイスや凄絶な格闘シーン等、見応え十分なシーンの数々でした。
出演者にもビックリ。ライアン・レイノルズが出てたり、ドレイクは「プリズン・ブレイク」のお兄ちゃんだったり。

ウェズリー・スナイプスが演じるのかは分かりませんが、「ブレイド」も新たにリメイクされる噂があるようてす。撮影技術も進歩した今、どんな映画が出来るのか?ちょっと楽しみです。

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ratien

3.5衣装が

2024年11月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

鳶のおっさん。

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EizoG

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