シャウト オブ アジア
劇場公開日:2005年4月23日
解説
「アジアのロックシンガーたちの“うた”を通じて世界にアジア発のメッセージを届けたい」そんな想いから作られた音楽ドキュメンタリー。韓国のトップ・シンガーソングライター、カン・サネが、韓国、日本、フィリピン、インドネシア、中国で活躍するミュージシャンを訪ねて旅をする。監督は、ギャラクシー賞ほか数々の賞を受賞しTVドキュメンタリー界で活躍する玄真行。出演は、フィリピンの大人気ミュージシャン、ジョーイ・アヤラと歌姫グレース・ノノ。2002年ワールドカップサッカーのイメージソングを歌い、韓国で国民的人気のユン・ドヒョン。日本からは忌野清志郎など。
2005年製作/127分/韓国・日本合作
原題または英題:Shout of Asia
配給:東京ビデオセンター
劇場公開日:2005年4月23日
ストーリー
韓国、ロックシンガー、カン・サネがライブを行っている。歌っているのは、朝鮮戦争の時に逃げてきたまま故郷に帰ることができなかった両親への思いを歌った『ラグヨ(だってさ)』。北と南に分かれた祖国の平和への願いを込めた歌を歌いつづけるカン・サネの旅が始まる。日本、カン・サネが、『あこがれの北朝鮮』を歌う忌野清志郎を、武道館に訪ねる。ライブを聴いて、「生きているということは、こういうことだと思った」と語るカン・サネは、清志郎と演奏し、酒を酌み交わす。次に訪ねたのは、喜屋武マリーwithMEDUSAのボーカルとして、沖縄の伝説の歌姫と呼ばれたMARIE。カン・サネは、MARIEを愛憎半ばする彼女の故郷・沖縄へと誘う。母の墓前で、『アメージング・グレース』を歌ったMARIEは、かつての仲間たちと共にステージに上がり、カン・サネと共に作った『Asian Rose』を熱唱する。フィリピン、ジャーナリストからミュージシャンへと転向したジョーイ・アヤラ。爆弾テロの現場で、泣き叫ぶことしかできない民衆になす術のない自分の無力さを思い知り、平和への願いを歌に込めて発進しつづける男。伝統にこだわり、自身のアイデンティティーを模索しながら歌うグレース・ノノ。彼女の歌は、アメリカン・ポップス全盛のフィリピン音楽界に、新しい風を吹き込んでいる。ミンダナオ島で行われた彼女のライブの当日、島にあるダバオ国際空港で死者20人、重軽傷者200人を出す爆弾テロ事件が起きる。「軍人もテロリストも、全ての人たちが国籍を忘れてこの海辺にやってくればいいんだ」と、ジョーイ・アヤラ。雨の野外劇場にふたりで作った「パラダイスの海辺で」が響く。韓国、カン・サネの弟分である韓国一の人気ロッカー、ユン・ドヒョンが、アメリカのイラク攻撃と韓国のイラク派兵に反対して、たったひとりのデモを行っている。ステージで歌うのは、力強く美しい抵抗のメッセージを込めた『ハノイの星』。インドネシア、「愛と平和」を旗印にして若者の熱狂的な支持を受けているロックバンド、スランクは、イラク攻撃に反対しながらコンサートツアーを行っている。彼らに会うためにユン・ドヒョン・バンドのメンバーが、インドネシアに訪れる。「僕たちは音楽で人々をリードする」というスランクのリーダー、ビンビンの言葉に拍手を送るユン・ドヒョン。そして生まれたのは、ふたつのバンドのパワーを結集した『Shout Asia』。カン・サネの旅は中国、そして母国である韓国をさらに目指す。
スタッフ・キャスト
-
Himselfカン・サネ
-
Himself忌野清志郎
-
Herselfマリー
-
Themselvesユン・ドヒョン・バンド
-
Himselfジョーイ・アヤラ
-
Herselfグラス・ノノ
-
Themselvesスランク
-
Themselvesアリラン