砂と霧の家
劇場公開日:2004年11月6日
解説
アンドレ・デビュース三世の同名小説を映画化したヒューマン・ドラマ。ある家をめぐって対立する孤独な女性と移民家族が織りなす人間模様を、重厚に描く。主演は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリーと「ガンジー」のベン・キングズレー。共演のショーレ・アグダシュルーがアカデミー助演女優賞にノミネートされたほか、様々な映画賞で助演女優賞を獲得した。
2003年製作/126分/アメリカ
原題または英題:House of Sand and Fog
配給:ギャガ=ヒューマックス
劇場公開日:2004年11月6日
ストーリー
亡き父が残した海辺の一軒家に住んでいる女性キャシー・ニコロ(ジェニファー・コネリー)。結婚生活に失敗し、夫に去られた彼女は、仕事もなく一人ぼっちで失意の日々を送っている。遠くに住んでいる母にはそのことを言えず、「幸せにしている」と電話で嘘をつくキャシー。そんなとき、たった数万円程度の税金未払いから、家を差し押さえられてしまう。後に、それが行政の手違いであったことが判明するが、すでに家は他人の手に渡っていた。新しく家主になったのは、政変でイランを追われ、アメリカに亡命したベラーニ元大佐(ベン・キングスレー)の一家だった。祖国ではかつて優雅な生活を送っていた上流階級だったベラーニも、今は異国アメリカで肉体労働に身をやつしている身の上だ。しかし、献身的な妻ナディ(ショーレ・アグダシュルー)と愛する息子のためにも、新しい家でもう一度、人生をやり直そうと心に誓うベラーニ。美しい夕日と海が見えるその家は、彼が故郷で持っていた別荘に似ていたのだった。一方、父との想い出が詰まった家を失ったキャシーは、レスター警官(ロン・エルダード)の力を借りてベラーニに家を返すように詰め寄るが、応じてもらえない。父との想い出を守ろうとするキャシーと、新たな生活へ希望を託すベラーニ。それぞれの思いで家に固執する2人の対立は、その固執ゆえに徐々に激化していく。そんなとき、2人の目を開かせたのは、ベラーニの妻ナディと息子の無償の優しさだった。自分が本当に求めていたものは、家ではなく家庭であることに気付いたふたり。彼らはようやく心通わせ、お互いに共感し、和解に至るが……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- バディム・パールマン
- 脚本
- バディム・パールマン
- ショーン・ローレンス・オットー
- 原作
- アンドレ・デビュース3世
- 製作総指揮
- ニーナ・R・サドウスキー
- 製作
- バディム・パールマン
- 撮影
- ロジャー・ディーキンス
- 音楽
- ジェームズ・ホーナー
- 編集
- リサ・ゼノ・チャージン
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Kathyジェニファー・コネリー
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Behraniベン・キングズレー
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Nadiショーレ・アグダシュルー
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Lesterロン・エルダード
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Connie Walshフランセス・フィッシャー
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Carol Burdonキム・ディケンズ
受賞歴
第76回 アカデミー賞(2004年)
ノミネート
主演男優賞 | ベン・キングズレー |
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助演女優賞 | ショーレ・アグダシュルー |
作曲賞 | ジェームズ・ホーナー |
第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)
ノミネート
最優秀主演男優賞(ドラマ) | ベン・キングズレー |
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