イエスタデイ 沈黙の刻印

劇場公開日:

解説

日本でも大ヒットした「シュリ」の製作費を超える80億ウォンを投入し、撮影に9ヶ月を費やした近未来サスペンス・アクション。連続殺人事件の謎を追う捜査官が、国家的機密をめぐる陰謀に巻き込まれていく。主演はドラマ『新・貴公子』のキム・スンウと「シュリ」のキム・ユンジン。監督は、「セサン・パクロ 外の世界へ」「ヘア・ドレッサー」などの助監督を経て本作で監督デビューしたチョン・ユンス。

2002年製作/119分/韓国
原題または英題:Yesterday
配給:ギャガ
劇場公開日:2004年9月4日

ストーリー

2020年。南北が統一された後に建設された朝鮮半島の都市インター・シティで、3ヶ月おきに政府と関わっていた科学者の連続誘拐殺人事件が起こる。特殊捜査隊SI<SPECIAL INVESTIGATION>の隊長ユン・ソク(キム・スンウ)は、エリート隊員メイ(キム・ソナ)らを引き連れ、事件にあたる。一方、アジア連合警察の犯罪分析官ノ・ヒス博士(キム・ユンジン)は、養父である警察庁長官の退官を祝うため帰国するが、目の前で長官が謎の武装集団に誘拐されてしまう。ユン体調は、誘拐された長官の遺留品の中に、長官の持ち物ではないペンダントを見つけ愕然とする。それは1年前、誘拐事件で死んだ息子につけられていたペンダントと同じものだったからだ。ユンは何者かに誘拐された息子の救出作戦の指揮をとったものの、作戦は失敗し、自らはなった銃弾で息子の命を奪ったことに、今でも心の傷を負っていた。その上、絶え間なく起こる頭痛にも悩まされていた。SIは情報によって容疑者たちが潜んでいる不法滞在者たちの暗黒街“ゲットー”に急行するが、容疑者達は何者かに口封じをされてしまう。捜査に同行したヒスは、故意に反抗の痕跡を残している黒幕が偏執性人格障害を患っているとプロファイリングする。そして、研究している遺伝子と犯罪に関する資料と共に、匿名で届けられた30年前の幼児集団誘拐事件の真相を記したファイル“ルカ”を彼女は受け取る。ヒスは、そのファイルと科学者の連続殺人、長官の誘拐がつながっていることに気づく。それは1990年代に政府が推し進めていたクローン計画に関わっていた人物たちだったのだ。一方、ユンは、容疑者たちが元捜査隊員で、彼らが忠誠を誓う隊長のあだ名が“ゴリアト”であることを知る。まもなく「去る者が去れば自分も去る」という自らの死も含めた犯行声明を当のエドワード・ローこと“ゴリアト”(チェ・ミンス)から告げられたユンは、“ルカ”プロジェクトに関わった唯一の生き残りノ博士の捜査班と、“ルカ”プロジェクトを頓挫させる原因を作ったゴリアトと名づけられた少年を追跡するチームがあったことを知る。ゴリアトの暗号メールから長官の居場所を突き止めたヒスは、SIの連中をまいて郊外の町にあるドゥバイホテルに向かう。それに気づいたメイたちは彼女を追うが、ホテルの回りはメイや刑事達を一味が待ち構えていたのだった。銃撃戦による激しい戦い、メイたちが劣勢となったとき、ユン隊長が現れ、形勢は逆転する。ヒスはホテルの中で人質となった長官と再会するが、ゴリアトの命令を無視した部下が発砲し、長官は死亡。ヒスも間一髪のところをユンに助けられる。ゴリアトが残したメッセージで謎をといていく二人。ヒスとユンはお互いに共通して頭痛が襲い、子供の頃の記憶が思い出せなかったのだが、少しずつ断片的に思い出されていく。ゴリアトが何を目的としているのか、ユンは息子の誘拐事件に関わった神父のことに気がつく。彼の元に向かったユンは、神父からゴリアトのことを聞かされるのであった。そして30年前の幼児集団誘拐事件と“ルカ”プロジェクトがゴリアトと深い関係があり、今回の事件がそれにまつわる人々に対する復讐であることを知る。次第にこの過去のクローン計画が、ユンとヒスにとっても深い関係であったことが明らかにされる。クローン実験が行われていた船に向かった二人は、ついにゴリアトと対峙するが……。

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