思い出の夏(2001)

劇場公開日:

解説

急激な高度成長によって生み出された都市部と農村部の経済格差を背景に、小さな村にやって来た映画の撮影隊と地元の少年との交流を丁寧な筆致で描く。監督は、本作で劇場映画監督デビューのリー・チーシアン。

2001年製作/87分/中国
原題:王首先的夏天
配給:ワコー
劇場公開日:2004年5月29日

ストーリー

中国西北の寒村の、ある夏の日。教科書の暗記ができなくて先生にお説教をくらった小学4年生の男の子ワン・ショーシェンは、映画の撮影隊の一行に出会う。この村で、主人公の弟をオーディションで選んでロケを敢行するのだという。その役はクラスの級長リーウェイに決まったが、ショーシェンの親友リウツがリーウェイの番をしていた牛を逃がして、リーウェイは行方不明になってしまう。その結果、オーディションで演技が一番だったのは、ショーシェンだった。助監督のリウさんが、ショーシェンにつきっきりで必死で指導をする。しかし、ショーシェンはいつも同じ箇所でセリフが言えなくなってしまう。「街には行かない。姉ちゃんと一緒にいたい」。このセリフはウソだ。街へ行ったら、誰も村には帰りたくなくなるはずだ。ショーシェンは学校の仲間、村の人々からアンケートをとった。その結果、誰一人として村に帰りたいと答えた人はいなかった。人々の署名を集めリウさんに見せるショーシェンだが、これは映画の中の世界、現実とはちがう。リウさんに怒られて納得がいかないまま本番に入るが、やはりその箇所がショーシェンにはうまく言えない。撮影隊は、どうしてもセリフを言えないショーシェンの出演をあきらめ、新たなロケ地ホウプー村に向かった。一行が去った後、撮影が行われた庭で、ショーシェンはカメラマンが使っていた露出計が置き忘れられているのを発見した。リウツに代返を頼んで、ショーシェンは露出計を大事にハンカチに包み、撮影隊の後を追う。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
リー・ホンフー
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