純愛中毒

劇場公開日:

解説

「JSA」、ドラマ『美しき日々』のイ・ビョンホン主演で描く異色ラブ・ストーリー。兄弟揃って事故で昏睡に陥り、1年後、奇跡的に意識を取り戻した弟に兄の魂が宿っていたことから始まる葛藤のドラマ。共演は韓国を代表する実力派女優「黒水仙」のイ・ミヨン。

2002年製作/114分/韓国
原題または英題:Addicted
配給:エスピーオー
劇場公開日:2004年4月24日

ストーリー

兄ファン・ホジン(イ・オル)と弟テジン(イ・ビョンホン)は、両親を早く亡くしたせいもあってか、何でも包み隠さず話し合う仲の良い兄弟だった。家具アーティストである兄ホジンは、コンサート・プランナーとして活躍するハン・ウンス(イ・ミヨン)と3年前に結婚した。それ以来、3人は田園地帯の一軒家で平穏な日々を送っていた。仲睦まじい兄夫婦を、眩しそうな目で見守る弟テジン。テジンはカーレーサーを目指していて、ホジンの心配をよそに夢に向かって邁進していた。テジンの優勝を期したレース当日、彼の運転する車が他のレースカーに激突する。その同時刻、ホジンを乗せたタクシーがトラックと衝突し、ホジンとテジンは共に昏睡状態に陥ってしまう。1年後、テジンは奇跡的に眠りから目覚め、ウンスは彼を家に連れて帰った。虚ろな目で長時間眠り続けるテジンの容態を気遣うウンス。そしてある朝、テジンが夫ホジンそっくりの格好で花に水を撒いている姿を目撃してしまう。自分はホジンだと主張するテジン。だが、義弟に意識不明の夫の魂が宿っているなど、とても信じられないウンス。二人は危うく緊張を孕んだ同居生活を始めるが……。

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映画レビュー

3.5DVDゲットシリーズ210円(たぶん) ラブラブ兄夫婦と同居の弟。...

2022年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

DVDゲットシリーズ210円(たぶん)
ラブラブ兄夫婦と同居の弟。兄弟は同時刻に別場所で交通事故に遭う。兄は目覚めた、弟の体で。
混乱する兄の嫁。受け入れるのか!兄嫁。濃厚ベッドシーンを複雑な思いで見ることに(笑)もはやホラーだ。
そして衝撃の事実。受け入れるのか!兄嫁。まあ、でもしかないよな。最恐ホラー夫婦の誕生だ(笑笑)
料理と家具製作テクはどう身につけた?

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はむひろみ

4.0“純愛”なんてキレイなものでない“狂気”

2011年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

先週、鑑賞をした
『夏物語』の前に、
今作の予告編が流れていました。

‘オーソドックスな憑依ものでしょ’

当初はパスをする予定だったのですが、
何故か胸騒ぎといいますか、心に引っ掛かる
ところがあり、鑑賞をしてきました。

事前にWEBを斜め読みしたところ、
今作で、イ・ミヨンさんが『大鐘賞 助演女優賞』を受賞との情報。

良い作品でなければ、
個人賞は受賞できません。

‘泣く演技でも上手かったのかな’

軽い気持ちで、私を含めて男性客2人の中、上映開始を待ちました
(まぁ、いつもの光景ですね(苦笑))

★彡     ★彡

こわ~~~!
恐怖で唇がカサカサ!!
客電が点灯してからも
泣いている女性のかたが
いましたけど、わたし怖くて涙が浮かぶ前に、
寒気がして全身を両手でゴシゴシこすっちゃいましたよ!!!

終盤に怒涛のように襲い掛かる
説明ゼリフに、若干引きかけたところは
あったのですが、その内容が予想外のもので、
あまりの怖さに、寒気も全身に襲い掛かってきました。

映画終了後、
次の予定へと向かって、
30分ほど歩いて移動したのですが、
ずっと、今作を頭の中で、もう一度、上映していました。

‘あのときのイ・ビョンホンの表情は
単純な驚きだけでなく、焦りも隠されていたのかもしれない‘

‘あのときのイ・ミヨンの表情は
 愛された喜びだったのか、それとも偽りに対する復讐への
 誓いの表情だったのかもしれない。人って、案外心の中の
 思いがハッキリすると、真逆の表情を心の底から出しやすくなるから‘

などなど、人物の真意を探ろうと必死に。
すべてを、知った上で、もう一度頭から、
見てみたら、新しい発見があるかもしれません。

使い古しのネタだろうと、
なめていた部分があったのですが、
完全にノックアウトされてしまいました。

◇   ◇   ◇

そんな今作の中でも、
一番驚かされたのが、
“静謐なSEX”。

『渇き』
『ラスト、コーション』などで
猛々しいSEXは見たことがありますが、
ここまで、スローモーで、お互いの愛を、
確かめ合うシーンをみるのは初めて。

男女が、ただ絡み合い、
子孫を残すための動物本能的なものではなく、
神に捧げる儀式のようにすら見えてしまいました。

そこに至るまでのプロセス、
時間の経過を考えると、そうなるのかと、
その時点では理解していたのですが、これも、
振り返ってみると、そんな浅はかなものでなく、
もっと深い意味が込められていたのを知るわけでして、
映画なのに、額におさめられた絵画のような佇まいが漂う、
芸術的なシーンになっておりました。

★彡     ★彡

他にも2人で会話をしているのに、
1人のアップショットが多用されて、
「わかりにくいよ」とイライラする部分もあったのですが、
今になって思うと、あえてわかりづらくしたような気もいたします。

“正気と狂気は紙一重”
愛の深さ、愛の怖さ、愛の醜さの刃に
全身を切り裂かれてしまいました。

どことなく、
浅田真央さんに雰囲気が似ている
イ・ミヨンさん。助演女優賞、大いに納得の演技でございました。

質疑応答があれば、聞きたかったなぁ

「SEXシーン、あの唇の震え(小刻みな動き)は
 監督からの演出ですか?それとも役に入り込んで、
 無意識に出てしまったものなのですか?」

あの表情をキッチリ押さえたカメラマンも凄いけれども、
あの表情には、こちらも思わず身を乗り出して、釘付けになってしまいました。

『純愛中毒』
純愛なんて生やさしいものではありませんでした。怖かった。。。

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septaka

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