拳銃のバラード

劇場公開日:

解説

この作品が初めてというアルフィオ・カルタビアーノが脚本・監督したイタリア製西部劇。撮影はグリエルモ・マンコーリ、音楽はマルチェロ・ジョンビーニが担当している。出演はユーゴの俳優アントニー・ギドラ、新人のアンジェロ・インファンティ、アル・ノートンなど。フェラニアカラー、ウルトラスコープ。

1967年製作/イタリア
原題または英題:Ballata per un Pistolero
配給:東和
劇場公開日:1967年11月1日

ストーリー

西部の町マリンタンは暴虐な男エル・ベドジャ(A・ノートン)とその弟キンキたちによって支配されていた。ベドジャに父を殺され、自分もベドジャの偽証により十五年間牢獄につながれたクッド(A・ギドラ)が復讐のため町にきた時も、ベドジャたちは悪業のかぎりをつくしていた。同じ頃、ベドジャの首にかかっている賞金をわがものにしようと、ニグロス(A・インファンティ)という若いガンマンも町にやって来た。町の酒場でカードの勝負のことから危うく殺されかけたクッドを、ニグロスが救ったことから、二人は知り合い、自分たちの目的が同一であることを知った。はじめ二人はどちらがベドジャを倒すかでもめたが、結局ニグロスは賞金だけを自分のものにし、クッドはベドジャと決闘する権利をもつ、という協定を結んだ。こうして二人は手を組み、ベドジャ一味をたおすことになった。銀行を襲って逃げたベドジャ一味を、古い鉱山に追いつめた二人は、得意のガンさばきで一味を倒していった。しかし、肝心のベドジャは弟のキンキと共に盗んだ金を持って逃亡していた。再び追跡を開始し、二人はついにベドジャ兄弟と対決の時をむかえた。ニグロスの絶妙なガンが、まず弟のキンキを射ち殺した。次いでクッドが宿敵ベドジャのガンを射ちとばした。しかし、クッドは殺すことができなかった。自分を守る以外に人を殺してはいけない、と、言った父の言葉が彼の手を止めたのだった。ベドジャを保安官に引き渡したクッドはピストル型の黄金のペンダントをニグロスに見せて父の話をした。その同じペンダントをニグロスもまたもっていた。二人は兄弟だったのである。今は弟であることがわかったニグロスに、腕前におぼれるな、との言葉を残して、クッドは、再び放浪の旅に出るのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.0マカロニ・ウエスタンの傑作

2014年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

これぞ「マカロニ・ウエスタン」って感じの映画です。
マカロニの中では水準高いと思う。
アントニー・ギドラとアンジェロ・インファンティの世代が違うガンマン2人が共通の目的に向かうドラマ。
「夕陽のガンマン」や毛色はちょっと違うけど「怒りの荒野」を彷彿させる。
ただ、編集が変です。現行DVDだとコマ飛びがありつながりが変な部分が何箇所もある。昔の映画だからしょうがない?かな。それともマスターの状態でしょうか?
それがなければ素晴らしいと思う傑作!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
colt45SAA

他のユーザーは「拳銃のバラード」以外にこんな作品をCheck-inしています。