ザ・レース

劇場公開日:

解説

大自然を相手に繰り広げられるスポーツ・アドベンチャーレースをスリリングに描いたフレンチ・アクション。監督は本作が2本目の長編作にあたるジャメル・ベンサラ。製作は「レオン」「フィフス・エレメント」などのパトリス・ルドゥー。美術は「クリムゾン・リバー」のティエリー・フラマンが担当している。主演は「青い夢の女」のエレー・ドゥ・フロージュ。

2001年製作/94分/フランス
原題:Le Raid
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2003年9月27日

ストーリー

レオノール・ド・スゴンザック(エレーヌ・ドゥ・フジュロール)は、資産力を武器に様々な冒険とレースに挑戦する若く魅力的なアスリート。折しも開催中のカナダ・カップに出艇したチームには、兄のジャンと、父親同然の顧問弁護士リノもクルーとして参加していた。スピードを上げるべくジャンはリーフの絡みを取ろうとマストに登るが、命綱のウィンチが壊れ高みから落水し、帰らぬ人となる。ジャンの葬式の模様がテレビのニュースで報じられ、マスコミは一斉にレオノールの今後の動向について憶測を巡らす。曰く、パタゴニアで近々開催されるアドベンチャーレースへの参加表明を取り消すのではないか、と。実際ジャンの死によりチームの頭数は足りなくなっていた。リノは参加放棄を強く勧めるが、欲しいものは何としてでも手に入れるレオノールの前に「諦める」という文字はない。絶望的な状況の中、3週間で新しいチームを結成する、と宣言する。同じ頃、パリ18区のとある邸宅に深夜盗みに入るサミィ(ロシュディ・ゼム)、カデール(ジュリアン・クルベイ)、タッキーニ(ロラン・ドイチェ)、ヤヤ(アトメン・ケリフ)の強盗4人組。だが、間違って窓を開け警報装置を作動させてしまい盗みは失敗。後日ボスでマフィアのカルリート(ジェラール・ジュニョー)から盗みを失敗させた償いとして、愛人のスチュワーデスの尾行調査を命じられる。カルリートの愛人スチュワーデスのフライト先、カナダにやってきた4人。彼女の様子を窺うため、部屋に忍び込むと暗闇の中、いきなりリノと名乗る見知らぬ男からレオノール・ド・セゴンザックのチームメンバーとしてパタゴニアのアドベンチャーレースに参加し、途中で事故に見せかけて彼女を殺してほしいと依頼される。報酬はなんと400万ドル! この依頼主が話す相手を勘違いしていると知りながらも、金に目が眩んだ4人はあっさり引き受けてしまう。かくして、雇われ強盗4人組はレオノールとともに世界一苛酷な「人間版パリダカ」と呼ばれるアドベンチャーレースに参加するハメに…。さらに間違いに気づいた依頼主リノが本物の殺し屋軍団を行く先々に送り込み、チームは一転して阿鼻叫喚のサバイバルレースに突入。スカイダイビング、カヌー、スノートレッキング等を駆使し、大自然の驚異と殺し屋の追撃を乗り越え、果たしてレオノールはレースを無事終えられるのか。

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