情無用のコルト

劇場公開日:

解説

ジャンニ・グリマルディ、アルド・バルニ、アルド・ルクサルドの脚本を、ジャンニ・グリマルディが監督したイタリア製西部劇。撮影は「荒野のプロ・ファイター」のジュリオ・オルタス、音楽は、歌手であり最近では「さすらいの一匹狼」や「70億の強奪作戦」の作曲も手がけているニコ・フィデンコが担当した。出演は「殺しはドルで払え」のスティーブン・フォーサイス、コンラード・サルマルティン、フランク・レセル、「荒野の1ドル銀貨」のフランキー・リストンほか。製作はアンジェル・ロッソン。イーストマンカラー、クロモスコープ。

1967年製作/イタリア
原題または英題:ALL'Ombra di una Colt
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1968年6月22日

ストーリー

メキシコのある村へやって来た、プロガン・マンのスチーブ(S・フォーサイス)とデューク(C・サンマルティン)の二人は、そこで村の収穫物を盗む盗賊を退治するために雇われた。若いスチーブはこれを最後に足を洗いデュークの一人娘と平和な生活を送るつもりだった。ある日、突如として襲撃してきた盗賊との戦いで、足を射たれてしまい、動くことができなくなったデュークは、稼いだ一万二千ドルをスチーブに渡し、町にいる娘のスーザンに渡してくれるよう頼んだ。二人で町に帰ったスチーブは、デュークの情婦ファビエンヌを訪れたが、ファビエンヌは、若いスチーブに惚れており、スチーブがスーザンを思いつめているのを知ると、すぐにデュークのもとに走り、スチーブがスーザンを誘惑し、金を持って逃げたと告げた。デュークは怒り、スチーブをみつけしだい殺すといきまいた。そのころ、スチーブは、スーザンとの新しい生活を求めて、プロデンス町に来て、売りに出ているウイアムズ牧場を買うべく、交渉をしたが、その寸前銀行家のパーンズ一味に金を奪わてしまった。そんなある日、バーンズとねんごろになっていたファビエンヌが、スチーブの姿をみかけ、早速、そのことをデュークに告げた。デュークは、スチーブに決闘を申し込んだ。昔から友人であり、愛する妻の父親でもあるデュークと決闘することは、スチーブの望むところではなかったが、デュークの執拗さに承諾してしまった。いよいよ決闘の時が来た。向いあった二人は、ゆっくりと歩きはじめた。ところが、その二人を狙ってバーンズ一味の銃口がたくさん向けられていた。瞬間、そのことに気がついた二人は、まず一味をたおすことにした。二人の早打ちの前に、バーンズ一味は敵ではなかった。一味をたおし、再び二人は向いあった。だが、どちらも拳銃に手をかけなかった。激しい闘いの中で、二人の間には、再び友情がよみがえっていたのである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5ありがちな師弟ものだけど、中身は濃い

2022年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「怒りの荒野」や「バンディドス」などのマカロニウエスタンのジャンルに絞ってもたまに見かけるベテラン(老境)と新人(若手)が織り成す人間ドラマと、ベテランの娘との恋愛感情に苦悩する若手ガンマンの姿を、マカロニウエスタンにしては丁寧に描いていると思う。 脚本はおざなりではあるが、冒頭のメキシコ人の村での盗賊達との攻防戦で、殺し屋である彼らが雇い主を縛り上げ、敵から守る描写(もし、殺し屋達がやられても、メキシコ人が雇用した事がバレないように。)など部分的には濃い内容を見せてくれる。

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