トレーニング デイのレビュー・感想・評価
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LAの裏側を肌で感じさせてくれる
ストーリー85 キャスト90 演出80 総合85 新人麻薬捜査官ホイトが ベテランのDワシントン演じるアロンゾに 訓練される1日を描いた映画 正義感の強いホイトが 色んなところに振り回されて現実を見て… 心情の変化や葛藤なんかが巧く表現されてて 惹き込まれた。 そしてなんと言ってもワシントン! もうどんな役やってもハマる! 捜査のためには手段を選ばない刑事なんだけど そこに私利私欲も混じりつつ… 必要悪とも取れるし一線を超えてるとも言える そんな狭間を抜群の演技力で魅せてくれる。 最初から最後まで惹きつけられました!
ハード
リアルでこわい汚職警官の話 内容はともかくスタイリッシュでハードに進んでいくのでまったく飽きさせない なによりデンゼルワシントンの演技に魅入ってしまった かなりの悪役を演じていて圧倒的な存在感を放っていた
あり得ない1日
総合:75点 ストーリー: 75 キャスト: 85 演出: 75 ビジュアル: 70 音楽: 70 二人の演技がいい。良い役柄ばかりで演技も役柄も破綻のなかったデンゼル・ワシントンの悪役ぶりが、今までの差もあって同一人物とは思えないほどに存在感を示す。ホークもいい。それから出てくる犯罪者たちも本当に悪そうで、一つ一つの犯罪現場が迫力があっていかにも犯罪者たちな雰囲気が迫ってくるのもいい。結構それが怖くて、この世界が普通じゃないというのを嫌でも知らしめる。特にヒスパニック系の暴力団たちと彼らの家でポーカーをする場面がやばい。 教科書どおりのやり方で事件が解決できるものではないだろうし、この危険地域では法律違反も恐れないのが有能と言われる刑事のやり方。常に危険と隣りあわせの任務だらけで給料だけでは釣り合わなければ、権力を使って帳尻を合わせる。だがこの人は有能だけどその力を使う方向が間違っている。時々正義の任務も果たすものの、結局敵を作りすぎる略奪者にすぎないのだから、彼の天下が長く続くわけがない。近所の住人にすら恨まれて取り囲まれているし、しかしそれでもそれを収めようとする権力の乱用ぶりと折れない強さが堂に入っている。 それと1日でホークが正義感と良心を捨てて自分の側につけられるというのは、随分と緩い見通しをたてたものだ。ホークに1日目からこれだけ自分の弱みにもなる都合の悪い部分を見せ付けるのは、その傲慢さと驕りゆえだろうか。普通は新入りが自分の味方になるのか邪魔になるのか彼の取り扱いにもっと慎重になるものだろうし、そのあたりにちょっと彼の甘さも感じる。
とんだ“トレーニングデイ”
はっきり言ってあまり期待せずに見た。があまりにも意外で、というか展開が予測できず唖然とした。おそらく主人公と同じように感情が推移したが、それでもよくわからない。
何が正しいのだろう。私も主人公も、この職業についてさほど知らない。だからこそ前半の流れに、アロンソの捜査、行動、言動や考え方に圧倒されて、そういうものなのか、と嫌々受け入れようとしていた。また、主人公ジェイクはこの世界に入り込み、アロンソのように時には違反も、殺しもやるような冷酷な捜査官になっていくのだろうと考えが浮かぶ。
しかし途中から何やら雲行きがあやしくなる。アロンソは行き過ぎている。友達のように親しくしていた人間を殺したり、仲間を撃ったり、金をせしめたり。このあたりでようやく私もジェイク同様反抗心をむきだしにするようになる。そして目まぐるしくラストへ。
はっきり言って、最後へ向かう流れとかは陳腐だと思えた。そこは。
でもこの映画で面白いのは主人公の心の動き方なのだと思う。実際自分がこの世界にほうり込まれたら、その色に染まってしまうのではないか?
だけども主人公の反抗によって、正義や悪といった考えに疑問が生じた。その流れが魅力的だと思った。ただのアクション映画では終わらない。
見せつけた役選びの上手さ
デンゼル・ワシントンがハリウッドスターの座に登り詰めたのはその演技力だけで無く、役選びが圧倒的に上手いという点に於いて必然であったのかもしれない。 1人の俳優の名を言われて、彼ほど多くの代表作が思いつくのは珍しい。 また、演技力も非凡で徹底的に役になりきり、その作品の描きたいこと、その人物の描かれるべきことを理解し全身で体現するところに彼の魅力がある。 作品としては娯楽にも芸術にもどちらにも持って行くことが出来る鋭い主題だったが、両方に中途半端で結果的にデンゼルのステップアップの作品になっただけだ。 イーサン・ホークも彼の影に埋もれてしまっていた。
正義と悪
濃い作品内容で善とは悪とはどういうことか考えさせられる作品です。 ストーリーの流れを見ても伏線を上手につかい展開が巧みに構成されて面白く感じます。 ものすごい存在感を放っていたのはデンゼル・ワシントンではなかったかなと思います。彼の良い役のイメージを180度反転させて悪童を演じきっていました。 目に見える事だけが正義ではない、悪も必ずしも悪とは言えない感じにされ、妙な説得力もこの作品には隠されていたと思います。 最後まで見応えのある作品でした。
腐敗警官の最期って・・・
麻薬取締捜査官として一人のルーキーが体験する日々のトレーニング。
通常この手の映画って必ず、腐敗警官が正義を取り戻したり、大どんでん返しで実はいい警官だったリするんだが、この作品は最後まで悪役でロシアン。マフィアにハチの巣にされて死んでしまいます。
個人的にはこのエンディングが軽い驚きでした。
だってデンゼル・ワシントン演じる悪徳警官は死にそうで死なない
本当にやなやつかと思っていたので。
対して正義を追求する若捜査官にイーサン・ホーク。
まっすぐな演技で非常に良かった。
チョイ役でスヌープ・ドッグも出ていたし。
まずまずの映画でした。
2時間があっという間!
かなり面白かったです。
メッセージ性もあるんですが、深く考えずにただ観てるだけでも面白いような内容です。
まずコンビ物としてのビジュアルのマッチ具合が今まで観た中で1番いいかもしれない。
パズルのようにぴったりでその時点でもう画面に釘付けになりました。何これすごい!って。
好みの問題もあるんでしょうがw、それだけじゃなくて映画としてすごくバランスがいいのです。
主演の2人だけでなく脇を固める役者さんもリアルでとにかく配役が完璧な作品だと思いました。
そして設定も、よくある力を合わせるコンビ物ではなくって正義感とやる気たっぷりの新人が、表向き仕事はできるけど腐敗した考えのベテラン汚職刑事に教習されるたった1日の話。
1日ということもあってテンポもすごく良かったです。
仕事、というか生きることにおいて要領がいいにこしたことはないし、“利”も多ければ多いほど嬉しいけれど、それだけっていうのは悲しいことです。
思い通りにはならないルールの中で自分にあったやり方、力の抜き方を見つけるのは処世術として必要なことだけど初心を忘れるのは寂しいことです。
そういう楽して得してっていう自分自分の考えは結局身を滅ぼすんですよね。
経験不足な人が経験豊富な人に言われたら説得力もあるしそんなもんなのかなって自分を納得させてしまいそうになるけど、
それがどんなに偉い人でも強い人でも凄い人でも好きな人でもそこに少しでもハテナを感じたら鵜呑みにしちゃいけない。
縦社会だと流されそうになるけどいい所は吸収悪い所は反面教師に。
頭のいいアロソンに掌で転がされながらも向こう岸へいかずに最後に「ふさわしくない」と言い放ったジェイクには本当にスカっとしました。
あそこまでとは言わなくてもアロソンみたいな美味しいとこ取りが上手な“できる人”って警察に限らず現実にもいると思います。
類友なので評価する人も取り巻きも。
アロソンよりもラインをわきまえててより長く甘い蜜を吸いつづけてる人もいるかもしれません。
でもやっぱりそういう人にはその人に「ふさわしい」結末が待ってたりするものです。
本来後からついてくるものを目的にするのはかっこ悪いです。
ただデンゼル・ワシントンの悪役は痺れるほどかっこ良かったw
イーサンホークも最高のお芝居でした。
またすぐ見たくなりました。
アメリカって怖わいねえ
「アメリカって怖わいねえ…」というのが第一印象…というのは半分冗談にしても、なんだか人間社会の汚い部分をまざまざと見せ付けられるので、そういうのが苦手だとダメかも。ちょっと疲れる。 デンゼルの悪役ぶりも話題ですが、彼がああならなくてはならなかった社会そのものの悪がテーマ(だと思う)。アロンゾは人間社会の裏の部分を投影した人物で、それは悲しいことだけど、一方でジェイクのような人間がいることも嘘ではない(はず)。そこにリアリティの欠如を見出すかどうかはその人次第でしょうが、少なくとも僕は、ジェイクはあれで良かったのではと思う。
これが期待の映画?
いい映画という評判を複数目にし、更にデンゼル・ワシントン、イーサン・ホークという事でとても期待して観たのですが、個人的にはがっかりでした。デンゼル・ワシントンが悪人すぎるし、観終わっても感動もなし、考えさせられることもなし、でした。 期待しすぎたのでしょうか? 家族と観ようと思っていたのですが、都合が合わず一人で観てよかったなぁと思いました。 私には、他の人がどうしてこの映画をいいと思うのかわかりません。
善の感覚が麻痺していく過程
時として《善》と《悪》の境界線は非常に曖昧になる その《感覚が麻痺していく過程》を恐ろしく体感できる いったい何が《善》で 何が《悪》なのか… ラストまで自分の《弱い心》が揺らぎに揺らいだ この新米刑事の初日のトレーニングデイを描いた たった1日の話は 《観客の心》をも訓練させてくれる この作品を劇場で初めて観た時は ちょうど9.11《同時多発テロ》の直後だった あの時期は世界中が《悪》を目撃し 暗く深く絶望していた そして大半の人がアメリカの始める戦争に賛同していた その戦争が《善》だということを疑う者はいなかった 時として《善》と《悪》の境界線は非常に曖昧になる 人の心は弱く 脆い… 《思い込み》や《勘違い》などに簡単に左右されぬよう この映画でみんな自分の《心の強さ》を試してみましょうぜ デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク 2人とも最高にベストな演技で火花を散らし ぶつかり合っている
「狼」か「羊」か、どちらがいい?
刑事になるために麻薬捜査官を志願した主人公は、先輩の刑事と行動を共にすることになるんですが、普通の「バディ物」(2人組の刑事物)と一味違う作品になってます。
正義感に燃える新人刑事と、腐敗しきった悪徳刑事。反発しながらも悪徳刑事に従うしかない主人公の葛藤がよく描かれていると思います。
悪徳刑事は途中で改心することもなく、「より大きな悪を捕まえる為」という理由で悪事を繰り返していきます。この悪徳刑事を演じるデンゼル・ワシントンの演技が素晴らしいです。
この作品、たった1日の間の出来事なんですよね。
主人公にとっては、ハードな「訓練日(トレーニングデイ)」だったんじゃないでしょうか?
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