「1946年ごろのアメリカ中流階級」我等の生涯の最良の年 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
1946年ごろのアメリカ中流階級
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フレッド、ホーマー、アルの三人の話。コメディではない。戦争場面はないので全体的には平和なストーリー。
一番若いホーマーの物語とも言える。
沖縄戦?帰りの三人の退役軍人。全員が沖縄にいたかまでは読み取れなかった。
アルは元銀行員。
ホーマーは、高卒の海兵隊。両手の先がない。鉤爪がついている。リアルに。あとで調べたところ、そういう人をキャスティングしたのだという。だから妙にリアルだったのだろう。
フレッドは、B-17のパイロットだった。しかし、元はドラッグストアの店員。このあと、建設業になる。
この映画が当時の退役軍人にどう受け取られたかまではわからない。私は、たまたま軽い気持ちで見てしまって、ラストどうなるかに引き寄せられてエンディングまで観た。
戦争が終わっても景気は悪いままなので、帰国できてもそんないいことばかりではないということ。新婚だったフレッドは、奥さんと気持ちは離れている。中年の銀行員だったアルは、もとの銀行に戻れたが、複雑な思いを抱えている。
おおまかなストーリーは、対日本戦から戻った海軍、陸軍、空軍の軍人が同じ町に戻って仲間になるという話だ。
生きて帰れた上に、恩給ももらい、誇らしい退役軍人というキャリアであるはずだったが、世間的にはそんなでもなかったということ。
自殺を考えるとか、トラウマになって苦しむ姿はあるにはあるが、そこまで暗い話には持っていっていない。
ここから朝鮮戦争、ベトナム戦争へ突入してゆく前の前の段階。
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