私がウォシャウスキー
劇場公開日:1991年11月16日
解説
サラ・パレツキーが創造した80年代の2大女探偵の一人ヴィクトリア・エ・ウォシャウスキーを銀幕に登場させたハードボイルド・ミステリ。監督は「スティング2」(ビデオ公開)のジェフ・カニュー、製作は「殺したいほどアイ・ラヴ・ユー」のジェフリ・ルーリー、エグゼクティヴ・プロデューサーはベニー・フィンケルマン・コックスとジョン・P・マーシュ。シリーズ第2作目の「レイクサイド・ストーリー」をベースにした映画版ストーリーと脚本はエドワード・テイラー。共同脚本はデイヴィッド・アーロン・コーエンとニック・ティール。撮影はジャン・キーサー。音楽は「ゴーストバスターズ2」のランディ・エデルマンが担当。
1991年製作/アメリカ
原題または英題:V.I. Warshawski
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1991年11月16日
ストーリー
V・I・ウォシャウスキー(キャスリーン・ターナー)はシカゴに住む独立独歩の女私立探偵。女の性を利用しようとする依頼を断って、友人のサルの店でヤケ酒を飲んで、カッコいい男を引っかけた。部屋に戻ると、女癖の悪い恋人の新聞記者マーリー・ライアンスン(ジェイ・O・サンダース)が図々しく上がり込んでいて、さらにさっきの男、有名な元ホッケー選手バーナード・“ブンブン”・グレーフォーク(スティーブン・ブーズ)がやたら口汚く生意気な娘キャット(アンジェラ・ゴーサルズ)を伴いやって来た。トラブルに巻き込まれているらしいブンブンから一ドル出させて、正式な依頼人としたヴィクはキャットをしばらく世話しなければならないはめになった。その彼がミシガン湖の埠頭で爆死した。現場にはブンブンの二人の兄ホートン(フレデリック・コフィン)とトランブル(チャールズ・マコーハン)、ブンブンの元妻で現トランブル夫人のペイジ(ナンシー・ポール)がいた。悲嘆に暮れるキャットは母を毛嫌いしており、ヴィクにだけ心を開いた。ヴィクは彼女から再び一ドル受け取り、ブンブン殺しの捜査に乗り出した。キャットは親友で初老の女医ペイジ(ナンシー・ポール)に預け、マーリーに事情を調べてもらった。ブンブンら三兄弟は大規模な海運業者の跡取りで、売却を巡ってもめていたらしい。自分勝手なペイジ、風変わりな前衛芸術家トランブル、無愛想な実業家ホートンに会い、部屋に戻った所、二人の暴漢に襲われ、彼女の同級生でギャングのアールの前に吹き出されたヴィクは、事件から手を引けと警告され、袋だたきの目に遭う。さらに、父の親友の警部補マロリー(チャールズ・ダーニング)にも同じ忠告を受けたヴィクは、マーリーの慰めを得て、今度はキャットと二人三脚で捜査を始めた。そこで、トランブルとペイジには莫大な借金があり、会社を売却したがっているのに対し、ホートンはそれに反対しており、ブンブンは中に入って困っていたことを探り出した。キャットが誘拐されそうになったり、アールに反撃したりしながら、ヴィクはついに真相にたどり着いた。犯人はトランブルで、彼の狙いは会社の売却ではなく、日本の大企業スミトラ社が湖の再開発のために必要としているキャット所有の釣り小屋だった。キャットをさらったトランブルが埠頭で彼女を殺そうとする所へヴィクとマーリーが駆けつける。マーリーが撃たれ絶体絶命のとき、トランブルが倒れた。撃ったのは錯乱したペイジだった。キャットをも殺そうとするペイジをヴィクは撃ち殺した。事件解決後、ヴィクの意を受けたマーリーはペイジがキャットを殺そうとした事を伏せておくことに同意するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェフ・カニュー
- 脚本
- エドワード・テイラー
- デビッド・アーロン・コーエン
- ニック・ティール
- 原作
- サラ・パレツキー
- 原案
- エドワード・テイラー
- 製作
- ジェフリー・ルーリー
- 撮影
- ジャン・キーサー
- 音楽
- ランディ・エデルマン
- 編集
- C・ティモシー・オミーラ
- 字幕
- 太田直子