若き日のリンカン

劇場公開日:

解説

青年時代のリンカンを描いたラマー・トロッティ(「剃刀の刄」)のオリジナル・シナリオを、「わが谷は緑なりき」「幌馬車隊長」のジョン・フォードが監督、ダリル・ザナック指揮の許に、「スタンレイ探検記」のケネス・マクゴワンが製作した1939年度作品。撮影は「赤い家」のバート・グレノン、音楽は「頭上の敵機」のアルフレッド・ニューマン。リンカンには「荒野の決闘」「地獄への道」のヘンリー・フォンダが扮し、「天使の花園」のアリス・ブラディ、「チャイナ・クリッパー」のマージョリー・ウィーヴァー、「恋は特ダネ」のポーリン・ムーア、「地獄への道」のドナルド・ミーク、「焔の女」のエディ・クィラン、「ブロンディ仲人の巻」のスペンサー・チャータース、「マルタの鷹(1931)」のワード・ボンド、「ロイドの牛乳屋」のミルバーン・ストーン、フレッド・コーラー・ジュニア、エドウィン・マクスウェルらが共演する。

1939年製作/アメリカ
原題:Young Mr. Lincoln
配給:セントラル
劇場公開日:1951年1月24日

ストーリー

イリノイ州ニュー・セレムでささやかな雑貨屋を営んでいたエイブラハム・リンカンは、人々にすすめられて州議会選挙に立候補したが、愛し合っていたアン・ルトレッジに先立たれた後、彼女の生前の期待に応えるため、法律家として立つ決心をかためた。彼はスプリング・フィルドに出て、友人のジョン・スチュアートと法律事務所を開いたが、彼の機智とユーモアに富んだ弁護士振りは次第に人の注目をひいた。独立祭の夜、警吏のスクラブ・ホワイト殺害事件が起こり、犯人として寡夫アバゲイル・クレイの息子、マットとアダムが逮捕された。激昂した群衆は兄弟をリンチにかけようとしたが、リンカンの沈着冷静な説得によって、騒ぎはしずまった。リンカンがクレイ一家に深い愛情を注いでいるうち、事件の公判が始まった。目撃者キャスの証言で兄弟の有罪は決定的になったが、最後に立ち上がったリンカンは、抜きさしならぬ反証と推理でキャスこそ真犯人であることを指摘し、クレイ一家を救ったのだった。

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