ロミュアルドとジュリエット
劇場公開日:1989年12月22日
解説
白人のワンマン社長と黒人の掃除婦の愛の行方を描くコメディ。製作はジャン・ルイ・ピエルとフィリップ・カルカソンヌ、監督・脚本は「赤ちゃんに乾杯!」のコリーヌ・セロー、撮影はジャン・ノエル・フェラギュが担当。出演はダニエル・オートゥイユ、フィルミーヌ・リシャールほか。
1989年製作/108分/フランス
原題または英題:Romuald et Juliette
配給:アルシネテラン
劇場公開日:1989年12月22日
ストーリー
ジュリエット(フィルミーヌ・リシャール)は大手乳製品会社の深夜掃除婦として父親の違う5人の子供を育てている45歳の黒人女性。彼女はある日、ひょんなことからその会社の社長である35歳の白人ロミュアルド(ダニエル・オートゥイユ)を、家族の住む手狭で小汚いアパートに匿まうことになってしまう。彼はクロケ(マキシム・ルルー)とブラシュ(ピエール・ヴェルニエ)の重役2人の背信行為の罠にかかり、警察から嫌疑をかけられていたのだ。彼らにとって透明人間的存在のジュリエットは、いち早くそれらの陰謀を知り、以前ロミュアルドに何が起きているのか、それとなく警告していた。それがきっかけとなってジュリエットはロミュアルドに隠れ家として我が家を提供することになるのだが、2人は事件の解決のために強力な友情の絆を育み、一方ロミュアルドはジュリエットの子供たちと親密な関係を結んだ。東奔西走するジュリエットの活躍のおかげで、やがてロミュアルドの無実が証明され、2人はまた元の生活に戻ってゆく。そんなある日、ジュリエットの長男エメ(サンブー・タチ)が麻薬密売の容疑で逮捕される事件が起きる。思案の挙句ジュリエットはロミュアルドの会社に相談に行くが、あいにく彼はニューヨークに出張中で、結局なすすべのないまま、エメは1年の実刑判決を言い渡されてしまう。やがてニューヨークから戻ったロミュアルドは、妻と副社長の浮気を知り、その時ようやくジュリエットへの愛に気づき、結婚を申し込む。しかしジュリエットは今さら男のことで苦労するつもりはなく、まして何不自由なく暮らしてきた人の気持ちさえ理解できない白人の御曹司なんて、と申し込みを断る。ロミュアルドはジュリエットの心を射止めるために、エメを刑務所から釈放させたり、子供たちの送り迎えをしたり、また大きな花束を送ったりして、必死で口説きまくる。やがてジュリエットも、ロミュアルドの本当の気持ちに気付き、ある朝2人は結婚する。ジュリエットのお腹の中には、6人目の赤ちゃんの徴候が現われ始めていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- コリーヌ・セロー
- 脚本
- コリーヌ・セロー
- 製作
- ジャン=ルイ・ピエール
- フィリップ・カルカソンヌ
- 撮影
- ジャン・ノエル・フェラギュ
- 美術
- ジャン=マルク・ステーレ
- 編集
- カトリーヌ・ルノー
- 字幕
- 関美冬