ロング・エンゲージメント
劇場公開日:2005年3月12日
解説
「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督が、同作で人気女優となったオドレイ・トトゥを再び主演に迎えた最新作。第1次世界大戦下のフランス。脚が不自由なマチルドの元に、出征した恋人マネクの死亡通知が届くが、彼の死を信じられないマチルドは、私立探偵を雇い、マネクの戦地での足取りを探っていく。ジョディ・フォスターがフランス語で出演、音楽はデビッド・リンチ監督作で知られるアンジェロ・バダラメンティが担当。
2004年製作/134分/R15+/フランス
原題:Un long dimanche de fiancailles
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ・キャスト
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2022年10月31日
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鑑賞方法:VOD
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しばらくぶりで泣けた。
あまり多くを語れないが、また、
『僕ならって』話はしない方が良いが、僕はシ・スーでありたい。自分が生きるためなら、ノートルダムでいたい。
でも、多分、徴兵された段階で、僕なら逃げると思う。『命をかけて』逃げる。
ガキの頃『瀬降り物語』って映画見た時、全く別の解釈で、サンカ(山高)になりたくて、四国の石槌山へ巡礼した事があるが、理由は戦争には行きたくないって、単純なガキの思いだった。
話がそれた。
『アメリ』の様に少しコミカルでいて、物凄く悲惨な塹壕。その対比が、時間軸を無視して絡まるので、話がとても複雑になっている、だから、今2回目を見ている。よく噛み締めて見ると、ファンタジーなフィクションだが、また、何一つシャレたことしていないが、傑作だと思う。
ハリウッドのハッビーエンドではない凄い終わり方だと思う。
言うまでも無いが、ペタン元帥が登場した時は、鳥肌が立った。
1920年と言う時がこの映画をただのフィクションにしていないと感じた。
その終わり方に、現実に戻り、今の混迷する世界に僕個人の思いを重ねると、しばらくぶりに泣けてきた。傑作た。
ビンゴ・クレピュスキュルからはファンタジーでないと戻ることは難しいんだ!
2022年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
第一次世界大戦中、主人公(オドレイ・トトゥ)の婚約者は前線で戦っていた。
戦後、死亡したと報せが届くが、主人公は信じることが出来ず、独自に探偵を雇い調べ始める。
これだけの時間にまとめ上げたのは大したものだと思う。
ゲストのジョディ・フォスターは表情が見事だった。
2022年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
原作未読。劇場公開時鑑賞。
うーん、…ああそれが目的というか真相を突き止める話なのか、と気がつくまで時間がかかってしまった。ちょっと変わってるけど確かにミステリか。
2022年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー 私は、ジャン=ピエール・ジュネの作品を愛する者である。
だが、年代的に劇場で初めて観たのは「ミック・マック」である。そして、その奇想天外な世界観及び、凝りに凝った美術に魅入られた。
その後、レンタルビデオで「アメリ」を鑑賞し、その後配信で「デリカテッセン」を鑑賞し、劇場で「天才スピヴェッド」を鑑賞した。だが、今作は未鑑賞であった。(ついでに言えば、「エイリアン4」は観る予定はない・・。)-
■第一次世界大戦に出征した婚約者マネク(ギャスパー・ウリエル)の帰りを待つマチルド(オドレイ・トトゥ)のもとに、彼が戦死したとの報せが届く。
どうしても彼が生きているとしか思えないマチルドは、探偵ピールに調査を依頼すると共に自分でも捜索を始める。
やがて、マネクの辿った波乱の軌跡が明らかになって行く。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・故意に負傷したという理由で、塹壕戦の中間地域に放置されたマネク達5人の男。だが、彼らは無実であった。
ー このシーンは、沖縄戦で起きた事実を容易に想起させる。何故に、自軍の兵を処罰するのか・・。-
・そして、自分の”ヒモ”であった男の復讐と、真実を知るティナ(マリオン・コティアール)が、愚かしき将校に復讐するシーンの鮮やかさ。
ー だが、彼女は断頭台に引き立てられる。何故!。正しき事を行っただけではないか!-
・更に、見せしめのために犠牲になったビスコットの妻のゴルド(ジョディ・フォスター)の諦観した姿。
ー オカシイでしょう。何故にビスコットは犠牲になったのか!-
■第一次世界大戦は、兵器の開発も遅れ、ほぼ塹壕に入った白兵戦であった。故に、今作で描かれているように、戦死者の確認過ちが頻繁に起きていた事は事実である。
<今作が心に響くのは、自らが愛した男達の名誉を証明するために、行動を起こした女性達の姿がキチンと描かれている所であると思う。
今作は、戦争及びそれに盲従した軍部の男達の姿を強烈に批判した、ジャン=ピエール・ジュネ監督の畢生の作品である。>
■ジャン=ピエール・ジュネ監督は「ミック・マック」でも、兵器製造会社への強烈な皮肉と怒りを表していた。
彼の作品の常連、ドミニク・ピノンもしっかりと登場していて、嬉しき限りである。
戦争はイケナイ。
どの様な理由があるとしても、赦されない行為である。
現況下、ロシア及び中国を統べる男は、戦争の悲惨さをどこまで理解しているのか。
夏になると、戦争映画が上映される意義は大きいと思うのである。>