ローズ家の戦争
劇場公開日:1990年5月18日
解説
ある夫婦の離婚をめぐる“戦争”を描くブラック・コメディ。エグゼクティヴ・プロデューサーはポリー・プラットとダグ・クレイボーン、製作はジェームス・L・ブルックスとアーノン・ミルチャン、監督は主演のダニー・デヴィート。ウォーレン・アドラーの原作を基に、脚本はマイケル・リーソン、撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はデイヴィッド・ニューマンが担当。主演はほかにマイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナーなど。
1989年製作/116分/アメリカ
原題または英題:The War of the Roses
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1990年5月18日
ストーリー
弁護士のギャビン・アマート(ダニー・デヴィート)が客に話を始める--。バーバラ・ローズ(キャスリーン・ターナー)とオリヴァー・ローズ(マイケル・ダグラス)が出会ったのは17年前、ナンタケットの競売場でだった。たちまち愛しあい結婚したふたりは、男と女の子供に恵まれ、やがてオリヴァーも法律事務所の重役にまで出世した。そしてある日、バーバラは日頃から目をつけていた豪邸を手に入れる。彼女はインテリアに凝り、家の隅から隅まで気を配るが、次第に育児にも手がかからなくなり、すべて片づいた時、空虚感を抱くのだった。こうしてバーバラはパーティ用の仕出しの商売に情熱を傾け始め、家事は家政婦のスーザン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)に任せるようになる。ある日オリヴァーが商談中に内臓の異変で病院にかつぎ込まれるが、バーバラは見舞いにこなかった。その時彼女は、もはや夫への愛が消えてしまっていることを知るのだった。そしてバーバラは弁護士を雇い、子供の養育権と家を条件に離婚を切り出す。しかし妻に未練を抱くオリヴァーは、あの家だけはやれない、とギャビンを雇い“ローズ家の戦争”は始まった。家の中にはバーバラの領域、オリヴァーの領域、そして中立地帯を定め、戦場のようになってくる。やがてこの戦争は、料理評論家を招いて開いたバーバラのパーティを、オリヴァーが無茶苦茶にしたことから凄絶な様相を呈してくる。車と車をぶつけあったり、部屋の装飾品を投げあったり--。ふたりしてシャンデリアに飛び移ることがあっても、まだオリヴァーはバーバラを愛していたが、彼女は夫を愛さなかった--。話を終えてギャビンは客に、離婚するなら妻の条件を全面的にのむか、再び愛を見つめ直すかのどちらかだと忠告するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ダニー・デビート
- 脚本
- マイケル・リーソン
- 原作
- ウォーレン・アドラー
- 製作総指揮
- ポリー・プラット
- ダグ・クレイボーン
- 製作
- アーノン・ミルチャン
- ジェームズ・L・ブルックス
- 撮影
- スティーブン・H・ブラム
- 美術
- Ida Dandom
- 音楽
- デビッド・ニューマン
- 編集
- リンジー・クリングマン
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第47回 ゴールデングローブ賞(1990年)
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | マイケル・ダグラス |
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | キャスリーン・ターナー |