レッズ
劇場公開日:1982年4月17日
解説
『世界をゆるがした十日間』の著者ジョン・リードと女性解放運動の先駆者ルイズ・ブライアントの数奇な恋と、激動の時代を描く。製作総指揮はサイモン・レルフとディード・アレン、製作・監督はウォーレン・ベイティ、脚本はビーティとトレバー・グリフィス、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、作曲はスティーブン・サンドハイム、編集はディード・アレンとクレイグ・マッケイ、衣裳はシャーリー・ラッセルが各々担当。出演はウォーレン・ベイティ、ダイアン・キートン、エドワード・ハーマン、イェジー・コジンスキー、ジャック・ニコルソン、ポール・ソルビノ、モーリン・スティプルトン、ニコラス・コスター、M・エメット・ウォルシュ、ジーン・ハックマンなど。
1981年製作/195分/アメリカ
原題または英題:Reds
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1982年4月17日
ストーリー
名門ハーバード大学卒業後、ジャーナリストの道に入ったジョン・リード(ウォーレン・ベイティ)は、第1次世界大戦のさなかヨーロッパで火の手が上がった国際労働者同盟の闘争に接して、初めて政治運動に目覚めた。アメリカがこの戦いに参戦すべきかどうか、知識人に深刻な問題を投げかけていたが、リードは断固反対の態度をとり、雑誌『民衆』に寄稿を続けていた。ジョンが人妻のルイズ・ブライアント(ダイアン・キートン)と知り合ったのは1915年、彼女も女性解放問題を抱え、現実との板挟みに悩んでいた。2人はお互いの立場を尊重しあうという合意のもとで同棲生活に入った。2人の周囲には『民衆』編集長マックス(エドワード・ハーマン)、アナキストで女権主義者のエマ・ゴールドマン(モーリン・スティプルトン)、劇作家ユージン・オニール(ジャック・ニコルソン)らの友人がいて、ジョンは一層、反戦運動にのめり込み、とうとうルイズを伴って、革命勃発直後のロシアに渡ることになった。ロシア全土を揺り動かしている労働革命は、ジャーナリストとして社会主義運動家として自分自身の眼で見なければならなかったのだ。ペトログラードで見た革命の熱気と興奮は、ジョンを駆りたて、その体験記『世界をゆるがした十日間』はセンセーショナルな話題となった。ジョンはその勢いで社会党の革新化に着手するが、対立する右派の制裁に会い、除名、さらに彼が率いる左派も分派し、これを収拾するために、ルイズの反対を押し切って再び封鎖中のロシアに潜入した。ジョンが作ったアメリカ共産労働党を公認するお墨つきをもらうのがその目的だった。しかし、革命派の党主脳はこれを拒否、ボルシェビキの指導者ジノビエフ(イェジー・コジンスキー)のロシア滞在の勧めを拒んで密かに帰国する。その帰途、反共闘争をくりひろげるフインランド当局に捕えられ、投獄されてしまう。ジョン逮捕の知らせを受けたルイズは、オニールの助けで密航者としてフィンランドに旅立ったが、到着したとき既にジョンは釈放され、再びロシアに戻ったあとだった。ルイズと連絡がとれぬまま、ジョンはコミンテルン執行委員の地位を与えられバク地方に演説旅行に出かけた。その頃、ジョンを追ってロシアに入ったルイズは、エマと再会、旧交を温め合った。数週間後、銃弾のあとも生々しい列車がモスクワ駅に着いた。そこにはジョンを迎えるルイズの姿があった。だが、長い別離の末の再会も空しく、ジョンは病に倒れ、生まれ故郷のアメリカを見ることもなく世を去った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォーレン・ベイティ
- 脚本
- ウォーレン・ベイティ
- トレバー・グリフィス
- 製作総指揮
- サイモン・レルフ
- デデ・アレン
- 製作
- ウォーレン・ベイティ
- 撮影
- ビットリオ・ストラーロ
- 編集
- デデ・アレン
- クレイグ・マッケイ
- 衣装デザイン
- シャーリー・ラッセル
- 作曲
- スティーブン・ソンドハイム
- 字幕
- 高瀬鎮夫
受賞歴
第54回 アカデミー賞(1982年)
受賞
監督賞 | ウォーレン・ベイティ |
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助演女優賞 | モーリン・ステイプルトン |
撮影賞 | ビットリオ・ストラーロ |
ノミネート
作品賞 | |
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主演男優賞 | ウォーレン・ベイティ |
主演女優賞 | ダイアン・キートン |
助演男優賞 | ジャック・ニコルソン |
脚本賞 | トレバー・グリフィス ウォーレン・ベイティ |
編集賞 | デデ・アレン クレイグ・マッケイ |
衣装デザイン賞 | シャーリー・ラッセル |
美術賞 | |
音響賞 |
第39回 ゴールデングローブ賞(1982年)
受賞
最優秀監督賞 | ウォーレン・ベイティ |
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ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
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最優秀主演男優賞(ドラマ) | ウォーレン・ベイティ |
最優秀主演女優賞(ドラマ) | ダイアン・キートン |
最優秀助演男優賞 | ジャック・ニコルソン |
最優秀助演女優賞 | モーリン・ステイプルトン |
最優秀脚本賞 | ウォーレン・ベイティ |