ルル・オン・ザ・ブリッジ
劇場公開日:1998年12月19日
解説
不思議な石をきっかけに知り合った重傷を負った元サックス奏者と美女との恋を、繊細で謎めいたタッチで描いたラヴ・ストーリー。監督・脚本は「スモーク」「ブルー・イン・ザ・フェイス」(共同監督も)の原作を手掛けた作家ポール・オースターで、彼の監督デビュー作(単独)。主演のハーヴェイ・カイテル(「コップランド」)はじめ共演陣の一部(ヴィクター・アーゴなど)、製作のピーター・ニューマンとグレッグ・ジョンソン(「グレン・グールドをめぐる32章」のエイミー・カウフマンと共同)、劇中のバンド演奏をつとめたジョン・ルーリー&ラウンジ・リザーズ、美術のカリナ・イワノフは「スモーク」「ブルー・イン・ザ・フェイス」に続く参加。製作総指揮はシャロン・ハレル、ジェーン・バークレイ、イラ・デュッチマン。撮影はエイリック・サカロフ。音楽は「スポーン」のグレアム・レヴェルがスコアをつとめ、音楽監修をスーザン・ジェイコブスが担当。編集は「アイス・ストーム」のティム・スクィアース。衣裳は「デヴィッド・バーンのトゥルー・ストーリー」のアデル・ルッツ。共演は「リプレイスメント・キラー」のミラ・ソルヴィーノ、「イングリッシュ・ペイシェント」のウィレム・デフォー、「ミッション:インポッシブル」のヴァネッサ・レッドグレイヴ、「フェイス/オフ」のジーナ・ガーション、『シカゴホープ』のマンディ・パティンキンほか。また、ドン・バイロン、リチャード・エドソン(「ストレンジャー・ザン・パラダイス」)など、オースターと縁があるニューヨーク派のミュージシャンも顔を見せる。
1998年製作/104分/アメリカ
原題または英題:Lulu on the Bridge
配給:日本ヘラルド映画配給(ポニーキャニオン=日本ヘラルド映画提供)
劇場公開日:1998年12月19日
ストーリー
ニューヨーク。サックス奏者のイジー(ハーヴェイ・カイテル)は発砲事件で重傷を負った。退院した彼は偶然不思議な蒼い石を手に入れ、それがきっかけで駆け出しの女優のセリア(ミラ・ソルヴィーノ)と知り合い、恋に落ちる。幸せな時を過ごす彼らだが、セリアが古典的な名画『パンドラの箱』のリメイクのヒロイン“ルル”役に選ばれ、撮影場所のダブリンヘと旅立ってから運命は変転。イジーは石の行方を探す謎の一味に襲われて監禁され、ヴァン・ホーン博士(ウィレム・デフォー)という謎の男の尋問を受ける。そして行方が知れないイジーを案じたあまり悲観したセリアは、ダブリンの川にあの石を捨て、ヴァン・ホーンらに追いつめられて橋から川に身を投げた。悲しみに沈み、彼女が残したラッシュを見て涙に暮れるイジー突如、場面は発砲事件の直後に戻り、イジーは救急車の中で息をひきとる。そして、通りすぎる救急車を見て十字を切ったのはセリアたった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ポール・オースター
- 脚本
- ポール・オースター
- 原作
- ポール・オースター
- エグゼクティブプロデューサー
- シャロン・ハレル
- ジェーン・バークレイ
- イラ・デュッチマン
- 製作
- ピーター・ニューマン
- グレッグ・ジョンソン
- エイミー・カウフマン
- 撮影
- エイリック・サカロフ
- 美術
- カリナ・イワノフ
- 音楽
- グレアム・レヴェル
- 編集
- ティム・スクワイアズ
- 衣装デザイン
- アデル・ルッツ
- バンド演奏
- ジョン・ルーリー
- 字幕
- 松浦美奈
受賞歴
第51回 カンヌ国際映画祭(1998年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | ポール・オースター |