リック

劇場公開日:

解説

1988年の夏、当時のユーゴスラヴィアで撮影されたが、編集作業が完成する前に内乱でフィルムがバラバラになってしまったのを、プロデューサー、アンジェロ・アランジェロヴィッチが、戦時下のバルカン諸国などを5年も捜索した末に、ようやく発見した幻の映画。監督はボジダール・ニコリック。製作はアンジェロ・アランジェロヴィッチ、ボリス・ニチョフ、ドスコ・ミハイロフ。脚本はアンディ・ホートン、ゼリコ・ミヤノヴィック。主演はこれが初主演作となる「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のブラッド・ピット。当時の彼は、まだコマーシャル数本と、『ダラス』などのテレビシリーズにいくつかゲスト出演したことがあるだけだった。共演は「今夜はトーク・ハード」のシェリル・ポラック、「ルーカスの初恋メモリー」のガイ・ボイドほか。

1988年製作/90分/アメリカ
原題:The Dark Side of the Sun
配給:クロックワークス配給(クロックワークス=竹書房提供)
劇場公開日:1997年12月20日

ストーリー

アメリカ人青年リック(ブラッド・ピット)は、日光に当たると死んでしまうという奇病を背負っている。そのために全身を皮のスーツで常に覆っていなければならず、自分の素顔すら見たことがない。彼は父親(ガイ・ボイド)とアドリア海に旅し、ある村で治療法を教わるが、それはわずか3日しか持たないというものであった。しかしリックは、一生病魔に苦しめられ太陽の気持ち良さを知らないで生きるよりも、たった3日間の自由な生の方を選ぶ。まもなくしてリックは、アメリカ人の女の子(シェリル・ポラック)と恋におちた。最初はスーツ姿の自分と、素顔の自分を使い分けて付き合っていたが、死期が近づいてきたのを感じると、リックは彼女にすべてを伝えた。そしてリックの皮膚は太陽に冒され始めた。彼はバイクを走らせ、家族と恋人に永遠の別れを告げるのだった。

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映画レビュー

2.5アメリカとユーゴスラビア合作に映画初主演したブラッド・ピットの幻の作品

2021年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主演がまだ無名だったブラッド・ピットとシェリル・ポラックという女優さん。光を浴びると死に至る難病の青年の3日間だけの充実した人生を描く青春映画。25歳のピットが無邪気と言えるほど無垢に演じている。過酷な内容が印象を支配する深刻な作品。母親が精神に異常をきたし寝たきりの廃人同然で、父親はその二重の苦しみに耐えて息子と接する。ピットの父役のガイ・ボイドという俳優の演技の巧さで何とか観られる。題材の厳しさ、舞台が今は亡き国家ユーゴスラビアという希少性のユニークな映画作品。
  1998年 7月25日

制作の1988年にアメリアとユーゴスラビアの合作として作られたのが、ユーゴスラビア紛争でフィルムが散逸してしまい、その後何年もかけて復刻に苦心したとある。70年代までは、「ネレトバの戦い」「抵抗の詩」「風雪の太陽」と注目すべきユーゴスラビア映画が日本で公開されていた。その後「アンダーグランド」などのエミール・クストリッツァが活躍していたが、21世紀の今日東ヨーロッパの映画産業はどうなっているのだろう。各国の特徴ある映画が観られなくなって久しい。

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Gustav

3.0ブラピが若い

2016年4月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ブラピ好きは見たほうがいい。が、内容はすげー面白いわけではない。

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マサル
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