ラン・ローラ・ラン
劇場公開日:1999年7月10日
解説
恋人の命を救うためベルリンの街を疾走する女性の運命を、画面分割やアニメーションなど様々な手法を取り入れながらスピード感たっぷりに描いたドイツ映画。夏のベルリン。午前11時40分、ローラのもとに裏金の運び屋をする恋人マニから助けを求める電話が入る。ボスから預かった10万マルクを失くしてしまい、正午までに金を返さないと殺されるのだという。タイムリミットは20分。愛するマニを救うため、金を工面すべく街中を駆け巡るローラだったが……。わずかな行動の違いで変わるローラとマニの運命を、3通りの結末で描き出す。主演のフランカ・ポテンテは本作で世界的注目を集め、「ボーン・アイデンティティー」などハリウッドでも活躍するように。監督は後に「クラウド アトラス」などを手がけるトム・ティクバ。
1998年製作/81分/ドイツ
原題:Lola rennt
配給:コムストック、パンドラ
スタッフ・キャスト
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主人公、とにかく走るよ^ - ^
ただ途中アニメシーンに切り替わったりするので、世界観難しい方には賛否両論になる作品かな、
好き嫌いは分かれると思う、
2022年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
劇場公開時鑑賞。
パラレルワールド3パターン。アニメが混ざってきたり、してくるのを新規な工夫と見るか、小手先のごまかしと見るか。当時だからというのはたぶんにあるが、でも好き。
2021年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
エンドロールも逆だし。。。実験的な映像満載ですね~~ま、個人的見解では走るだけでも面白いと思ったのですが、ここまで凝ってるとは予想がつきませんでした。
普通のタイム・パラドクスを扱ったSFならば「こうなって、ああなって」なんて考えさせられるんだろうけど、これは身体を動かし、心拍数・体温を上昇させて映画と一体感を味わってみるともっと楽しいかもしれない。『タイムマシン』だと、どんなに頑張っても同じ結末になっちゃうのに、これはこれでいいのかも。
この手の音楽はそれほど好きではないし、3本目のストーリーがハッピーエンドに向かい過ぎていてちょっと不満だが、それでも合格点ですよね。息をつく暇もないけど81分に見事にまとめ上げられているのも素晴らしい。ドミノ倒しの日本語もいい!『ブリキの太鼓』のような叫び声もいいかも・・・(マジかよ)
2021年7月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
1990年代のベルリンはラブパレードやテクノの中心地で、安価な家賃や家屋の不法占拠もできて世界中の若者が集まっていた頃だ。壁が崩壊してまだ10年たつかたたないかで、あちこちが工事中で古い建物と資本主義経済ーアメックスの看板もあるしスーパーの陳列棚には商品がたっぷりで西の高級車が普通に走っているーが混在している。少なくとも心の壁と言われる東西格差はまだそれほど問題にならなくて(旧西ドイツの若者による難民やユダヤ人への襲撃がはるかにショックだった時代だ)、何だか前向きで明るい未来が待っている空気がベルリンにドイツ全体にあったんだろう。
この映画は当時ドイツ人、特に女性にとてもポジティブに捉えられていた。恋人の命を救うためにすぐさま決心して女の子が走る。斬新な構成と音楽もあいまってとても新鮮に映ったに違いない。あんまりにも皆が誉めるから私は食わず嫌いになってしまって見なかった、忙しい時期でもあったし。
そしてやっと見た。20年以上もたってから。プライプトロイが恋人役のマニをやっていたなんて知らなかった。まだ20代。若くてかわいい。ローラは決してジョギングやってる子でもなければスーパーウーマンでもない。煙草吸って酒飲んでマリファナも吸ってるかも知れないしタトゥーして指輪もいっぱいしてる。そういう普通の女の子が愛する男の為に走る。力強くキラキラと輝きながら前を向いて走る。それが私はすごく気に入った。
カジノでのローラの金切り声は「ブリキの太鼓」のオスカーみたいだった。バリバリとガラスが割れる音が気持ちよかった。
おまけ
マニが電話ボックスの中、そのボックスの外に居た目の見えない年配の女性役はプライプトロイの本当のママのモニカだ。プライプトロイのファミリーは俳優一家だ。このモニカは「ソウル・キッチン」でナディーンのお祖母ちゃん役もやってました。そのモニカ、2009年5月13日に65歳で亡くなってました😢彼女はドイツ映画「4分間のピアニスト」(2006)のピアノ教師役を演じてたんだー、見てないー!