ラブ・セレナーデ

劇場公開日:

解説

二人の姉妹が一人の隣人に恋したことから起こる騒動を、オフビートかつシュールなタッチで描くブラックな恋愛コメディ。監督・脚本はテレビ・ドラマ畑出身のシャーリー・バレットで、本作が劇場用長編第1作。製作は「ピアノ・レッスン」のジャン・チャップマン。撮影はマンディ・ウォーカー。美術はスティーヴン・ジョーンズ=エヴァンズ。編集はバレット監督とテレビ時代から組んでいるドゥニーズ・ハラッジス。音楽には本作の題名『Love Serenade』を借用したバリー・ホワイトの曲が、ラジオから流れる形で使用されている。出演は本作が日本初登場となるミランダ・オットー、これが初の主演作であるシドニー・シアター・カンパニー出身のレベッカ・フリス、『デッド・カーム 戦慄の航海』(V)のジョージ・シェヴソフ、中国系イギリス人で72年以来オーストリアに移住しているジョン・アラン・スーほか。カンヌ映画祭最優秀新人監督賞(カメラドール)受賞。

1996年製作/101分/オーストラリア
原題または英題:Love Serenade
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:1997年3月8日

ストーリー

オーストリアの超田舎町サンレイ。ディミティ(ミランダ・オットー)とヴィッキー・アン(レベッカ・フリス)姉妹の隣に、ブリスベンの元人気DJで、町の公営ラジオで働くことになったケン・シェリー(ジョージ・シェヴソフ)が引っ越してきた。町で唯一の美容室を営む姉ヴィッキー・アンはケンに恋して、食事を持っていったりして猛然とアタック、一方で妹デミティには、彼は離婚したてだから温かく見守ってやらなくては、と牽制も怠らない。ところがケンは彼女の料理を断り、デミティが働いている中華料理屋に食事にくる。主人のアルバート・リーは、自宅ではヌーディストを実践している、かつてヴィッキー・アンに求婚した変人。オクテのディミティは「姉が恋人募集中なの」とつっけんどんだが、ケンは「君はどうなんだい?」。ある朝、ヴィッキー・アンの出勤後ディミティはケンに声をかけ、彼相手にめでたくロストバージン。たびたび彼の家に泊まるようになった彼女は、ある朝彼が首の横のエラからぶくぶく泡を出しているのを見た。日曜日、ヴィッキー・アンはケンとディミティを船遊びに連れだした。アルバート・リーの店にケンがヴィッキー・アンを連れて食事にくる。二人が寝ているケンの家に忍び込んだディミティは、壁に掛かった巨大なカジキマグロの剥製がケンの息づかいに合わせて動きだし、興奮の極みで壁から落っこちるのを目撃、アルバート・リーに彼は魚じゃないかと相談に行く。一方ヴィッキー・アンはすっかり舞い上がってしまい、ウェディング・ドレス姿でケンの家のドアを叩く。彼女をすげなく追い返すケン。すっかりキレた彼女は町外れの穀物サイロのてっぺんへ。ディミティはケンに姉が自殺するかもしれないと言って連れだし、てっぺんまで登らせて説得させる。ようやくヴィッキー・アンが思いなおした瞬間、ディミティはケンを突き落とした。死体を沼に沈める姉妹。ところが水に入ったとたん、ケンの死体は猛スピードで泳ぎ始めるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第49回 カンヌ国際映画祭(1996年)

受賞

カメラドール
カメラドール シャーリー・バーレット

出品

ある視点部門
出品作品 シャーリー・バーレット
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