山猫は眠らないのレビュー・感想・評価
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B級なんだけど、B級と思えない勢いがある
狙撃される怖さを冒頭からしっかり見せてくれ、油断してるとこうなるって見本のフラッシュバックが繰り返される為、レンズ越しにターゲットや仲間の反応を見たりするシーンにも緊張感がある。
弾丸も山ほど持って行けないから、無駄使いすると自分を守る時に弾が無くなってしまうし、ターゲットに接近する草への擬装は中々なものだったが犬に見つかりそうになった時は馬糞で誤魔化そうとしたり、華々しい活躍ではない所が面白かった。
ラストはあっさり感で終わってしまうのはちょっと寂しい気がした。
見る、そして見られる緊張感
タイトルは知っていたし、一部ファンから支持されていることも知っていた。シリーズがかなり作られていることを最近知って、劇場公開無しとはいえ、そんなに続いているのならさぞ面白いのだろうと観てみることにした。
米軍がまだスナイパーという仕事をよくわかっていなくて、ヘリコプター部隊は夜に来いと言われていたにも関わらず、早い方が良いだろうと勝手に判断して迎えに行くし、上官は射撃が上手いだけの新人を重要な任務に向かわせる。だから現場ではベケットのようなベテランが新人の教育をしなければならないし、育ったスナイパーは米軍での扱いの低さに敵に寝返る。
今ではその重要性を理解し当然しっかりと訓練されているが、スナイパーなんて敵を見つけて撃つだけでしょ?みたいに考えていたのが垣間見れてなかなか楽しかった。
それになにより、90年代の映画といえば、どれだけ銃を乱射するかを競っていたような時代で、その中にあってほとんど撃たないスナイパーを主人公にジャンルの中を移動させることと隠れることを中心に作品を作ったストイックさは称賛すべきだと思う。
キャストに関しては、エリートそうでヘタレそうでもあるミラーを演じたビリー・ゼインは良かったし、頑固で真っ直ぐな堅物がイメージにピッタリのトム・ベレンジャーは更にハマリ役だった。
ベケットの、スナイパーとしてしか居場所がない哀愁みたいなものも味わい深かったと思う。
あと、スコープを覗いているような、スコープ越しの映像は、自分が見ている、あるいは見られているような錯覚に陥って、緊張感を高めるなかなかの演出だった。ただちょっと古くさくて、絵的に綺麗ではないのは残念だったけど、少し古い映画だし予算も少なかっただろうから仕方ないかな。
最後に、終盤に「コマンドー」的なドンパチに変わってしまったけれど、一撃で仕留めるスナイパーの美学みたいなものはギリギリ維持できていたし、面白かった。
ただ、続編はもう観なくてもいいかなとは思う。2と3の予告を観たが、あまり面白そうではなかったしね。
トム・ベレンジャー(ベケット)を
超ロングシリーズの第1弾!
山猫は関係ない
ザ・叩き上げの男
再鑑賞。トム・ベレンジャーは叩き上げの現場の男が似合う。対する、いるいる、こういうエリート意識で現場を知らない若者、口だけはいっちょ前、素直じゃない奴。ビリー・ゼインはタイタニックもそうだったけど、嫌な奴似合う。ラストは助けに来るけど。トムが鍛えた敵のスナイパーが意外とあっさり、死ぬのは残念、もう少し過去の因縁など膨らませてほしかった。
緊張の連続
スナイパーの緊張と冷静な予測による行動、はなるほどと思わせる。ジャングルの撮影も悪くない。ただ、若いエリートが錯乱と覚醒が良く分からなかった。プロセスなくいきなりだし、少なくとも2人だけなのに大切なバディを狙うというのはダメでしょ。
凄まじいプロのスナイパー魂
トムベレンジャー扮する海兵隊一のスナイパートーマスベケットは、相棒パビッチ伍長とパナマで狙撃に成功したが、明るい内に救援ヘリが来たため相棒が狙撃された。新たにパナマでアルバレス将軍を狙撃するため助手としてビリーゼイン扮するチャードミラーが選ばれた。これが成功すればトーマスベケットは引退出来る事になる。しかし一発必中の狙撃手は一般海兵隊員からは嫌われていた。ジャングルを知り尽くしたベケットは、現場までジャングルを歩いて行くと言うので、国防会議で決められた作戦を無視し地元情報を重んじるベケットに経験不足の上官のミラーは閉口した。ミラーはメダリストであったが、現場ではびびって失敗した。ベケットにすれば、若手を鍛えながらの実戦だ。敵の中にはかつてベケットの部下で寝返ってベケットを狙う者もいた。果たしてふたりは無事に任務を果たせるのか? 原題は、単に「スナイパー」。冷酷無比な仕事人スナイパーベケットでも人並みに夢を描いていた。学生気分の抜けない上官を相手に気を遣いながら命を賭けなければならない辛い仕事だね。凄まじいプロのスナイパー魂を見せつけられたな。
『タイタニック』のビリー・ゼイン
若いリチャード・ミラー(ゼイン)の方が上官に当たる。なにしろエリート軍人でオリンピックの射撃で銀メダルを獲ったという射撃の名手。しかし、パナマ米軍駐屯地にやってくるヘリでは反乱軍の銃撃に対し撃ち返すことができなかった・・・
one shot ,one kill 一発必中じゃなければならないというベケットの教えに忠実にはなれないミラー。目的地に着くまで何度も失敗をする。麻薬王とアルバレス将軍が出会う農場に到着し、朝までじっくり待つ2人。朝方、隠れ方が下手なミラーは護衛の一人に見つかり狙われてしまうが、そこへベケットが助けに入る。おかげでミラーが麻薬王を撃つものの、ベケットが撃つはずだったアルバレスを撃てなかった。すぐさま逃げる2人だったが、仲たがい。なんだかわけわからなくなったぞ!
ベケットは捕まり拷問。そこへすっかり成長したミラーが助けに入り、アルバレスもナイフで殺す。めでたしめでたしじゃ面白くない。元々他国に干渉しようとした米軍の作戦。アメリカの推す現政権を守るために仕組んだことなんだから、面白いわけがない。まぁ、狙撃者なんてのは思想など持たず、単に仕事をこなすだけなんから、その渋さだけは認めるのだが・・・
いろいろ唐突な作品ではあるが
B級映画の懐かしさ
公開当時は物凄く印象深かった記憶
ギリースーツやスナイパーが海兵隊の中でも孤立した存在、など知らない事ばかりだったからか。
改めて見るとトーマスベケット上級曹長がいうほど活躍してない(後半は特にミラーの独壇場)し、時代を感じさせる発砲した弾丸の見える化演出が頻繁に出てくる。
原題や邦題のようなスナイパーどうこうというより立場や境遇の違う2人のバディムービーの色合いが強い。
当時はパナマ含めアメリカが中米諸国に合法非合法問わず侵攻していたイメージ
緊張感のあるストーリー
スナイパーの緊張感のあるストーリーに興奮しました。 しかし、 終盤からは、 味方同士で攻撃し合うなど、 不自然な流れになっていきました。 実際、 本物のスナイパーの仕事というものは非常に地味で単調です。 それを盛り上げるための演出なのでしょうが、 不必要だと感じました。
Sniper
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