黙秘

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解説

20年の歳月を経て結ばれた二つの事件の真相の鍵を握る、母と娘の心理的葛藤を描いたサスペンス・ミステリー。モダン・ホラーの巨頭、スティーヴン・キングの全米ベストセラー『ドロレス・クレイボーン』(邦訳・文藝春秋刊)の映画化。監督は「愛と青春の旅だち」「ブラッド・イン ブラッド・アウト」のテイラー・ハックフォード、製作はハックフォード、チャールズ・B・マルヴェヒル、脚本はトニー・ギルロイ、撮影はガブリエル・ベリスタイン、音楽は「バットマン リターンズ」のダニー・エルフマン、編集はマーク・ワーナー、美術はブルーノ・ルベオがそれぞれ担当。主演は「ミザリー」に次いでキング作品のヒロインをつとめた「フライド・グリーン・トマト」のキャシー・ベイツ、「ルームメイト」「未来は今」のジェニファー・ジェイソン・リー。共演は「サウンド・オブ・ミュージック」「女神たちの季節」の名優クリストファー・プラマー、「激流」のデイヴィッド・ストラザーン、「ラルフ一世はアメリカン」の英国の名舞台女優、ジュディ・パーフィットのほか、「トーク・レディオ」のエリック・ボゴジアンが顔を見せる。

1995年製作/132分/アメリカ
原題:Dolores Claiborne
配給:東宝東和

ストーリー

アメリカはメイン州の小島、リトル・トール・アイランド。メイドのドロレス・クレイボーン(キャシー・ベイツ)は、富豪未亡人ヴェラ・ドノヴァン殺しの容疑で拘留された。ニューヨークでジャーナリストとして活躍していたドロレスの娘セリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、彼女宛てに送られてきた匿名のFAXでこの事件を知り、久しぶりに故郷に帰る。20年前にもドロレスを夫ジョー・セントジョージ(デイヴィッド・ストラザーン)殺しの容疑で検挙した業腹なマッケイ警部(クリストファー・プラマー)と知己の保安官補フランク(ジョン・C・ライリー)の監視のもと、保釈された母と家に帰ったセリーナだったが、母娘の間には溝があった。セリーナは過去と現在の二つの事件の“真相”を母の口から聞く。--20年前。セリーナの父ジョーは酒飲みの横暴な男で、ことあるごとにドロレスを罵っては殴打していた。ドロレスは娘の幸だけを生きがいに、厳格な富豪婦人ヴェラ(ジュディ・パーフィット)のメイドとして苦しい毎日を送りながら、セリーナの学資を貯金していた。ところがセリーナの成績は下がる一方。不審を抱いた彼女は、夫ジョーが学資貯金を勝手に使い込んでいたばかりか、自分の娘に性的いたずらを続けていたことを知る。悲嘆に暮れる彼女に声をかけたのがヴェラだった。ドロレスからすべてを聞いたヴェラは「所詮この世は男の社会……でも女も、時には悪女になる必要があるの」と語る。愛人と浮気していたヴェラの夫は、彼女が仕組んだ交通事故で死んだのだった。ヴェラの励ましを支えに、ドロレスは、それから間もなく訪れた日食の日、ジョーをかねての手筈どおり、古井戸に落とした。以来、彼女は町の人々から夫殺しと罵られながら、20年間、気心を通じあう仲となったヴェラにメイドとして仕えた。ヴェラが半身不随となってからも、ドロレスは彼女の世話を続けたが、ヴェラは老醜をさらし続けることに耐えきれず自殺を図り、死に切れなかったため、ドロレスに手助けを頼んだのだった。そしてドロレスは知らなかったが、ヴェラは遺産の160万ドルをドロレスに贈るよう遺言していた。-全てを聞き、自らのトラウマの正体をも知ったセリーナは、拘置された母のもとへおもむき、執拗に彼女を罪人扱いするマッケイ警部の前で、彼女の無罪を立証した。釈放されたドロレスはセリーナを港まで送り、和解の抱擁の後、ドロレスは娘に信じてもらうことだけが自分の唯一の望みだと語り、二人は別れた。

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映画レビュー

4.0ミザリーとセットですね

2020年7月26日
PCから投稿

母と娘の話です。まあはっきり言って私の大っ嫌いなファミリードラマですがこれは別に嫌いじゃなかったですね。父親が子に愛情を注ぐ話じゃなかったのがよかったのかな。脚本の構成がとても巧みで徐々に謎が解けていき徐々に盛り上がっていくのがうまく書けていたと思います。クライマックスの日食は言ってみればまあ単なる日食なのですが、話の流れがうまくできているのでとても盛り上がります。またその近辺の写真がとても美しくて感動をさらに高めていたと思います。あの写真の色合いや味わいは今のデジタルカメラでは絶対に出ません。監督はフィルムで撮影することにこだわっていただきたいと思います。
またこの映画はキャシーベイツの味がとてもよく出ている、彼女の持ち味がとても活かされた映画だと思います。娘役の方の役者が何て言うか、ちょっと三文役者気味でキャシーベイツを食わないようになってるのも洒落た演出ですね。スティーヴンキングの原作は読んだことがありませんがまぁこの話を映画にしようと思いついたことが偉いですね。・・・と思って他の人のレビューを読んだら、これは彼女が主演で映画化されることを前提に書いた原作だったみたいですね。さすがスティーヴン・キング。またやられました。・・・それに引き換えこのダサい邦題をつけた馬鹿者は何なんだ一体。もう今時邦題いらんわ。

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KIDOLOHKEN

4.5死んでも話せない秘密。

Aprilさん
2020年5月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

あまり面白くないんだろうと思っていたのですが、
最後まで時間を忘れてみてしまいました。
登場人物も少ないし、特殊効果とかあるわけではない、
地味な映画ですが、とにかく内容が面白い。
ドロレス・クレイボーンという女性が主役なのですが、
最後のどんでん返しが面白かった。

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April

4.0皆既日食の闇の中に隠された母の愛

近大さん
2019年3月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

キャシー・ベイツがオスカーに輝いた『ミザリー』の原作者はスティーヴン・キング。
キングがベイツの為に書き下ろしたという小説を映画化した1995年の作品。

本作もキングの非ホラー作品。
『ミザリー』のようなサイコ・スリラーでもない。
しかし、これぞサスペンス!…と思わず膝を叩きたくなるほどで、本当に話が面白く、グイグイ引き込まれる。

NYでジャーナリストとして活躍するセリーナの元に、母ドロレスが殺人事件の容疑者となっているという連絡が届く。
久し振りの帰郷、久し振りの再会。
事件について、黙秘を続ける母。

母ドロレスは、町の金持ち夫人の家政婦として働き、その夫人を殺害した疑い。
目撃者、状況証拠、さらには夫人はドロレスに遺産を。動機は充分。
しかし、長年仕えて来て、何故今頃…?

実はドロレスは、以前も別の事件で殺人の疑いを掛けられた事がある。
皆既日食が起きた20年前のある日、ドロレスの夫が不審な死を遂げた。
事故死とされているが、当時事件を担当した警部は今も疑っている。今回の事件も。

ドロレスが関わる今回の事件と20年前の事件。
黙秘を続けていたドロレスだったが、やがてセリーナは母の口から、自身にも関わりある事件の真相と秘密を知らされる…。

キングがベイツの為に書いただけあって、ベイツがそれに応えた熱演。
母と娘の物語でもあり、セリーナ役のジェニファー・ジェイソン・リーも熱演。
演技派/実力派である二人の女優の演技合戦は本当に見もの。
クリストファー・プラマー、デヴィッド・ストラザーンら男性陣は憎々しさ際立つ。

過去と現在が巧みに、鮮やかに、重層的に交錯。
過去の事件の真相が明かされるシーン。皆既日食の雰囲気も相まって、圧倒すらさせられるほどインパクトのあるシーンとなっている。
見応えたっぷり、テイラー・ハックフォードの重厚な演出も素晴らしい。

過去と今回の事件、真相は意外と呆気ない。複雑に入り組んでいるとか、あっと驚くトリックが仕掛けられてる訳でもない。
が、その真相に隠された秘密…。
痛ましいほど。
特に、娘が関わる過去の事件は。

事件は、女たちの悲しみが浮き彫りにされる。
不審な死は不幸な女の友達…というある人物の台詞は戦慄すらさせられた。
確かに法的には間違ってるかもしれない。某天才変人警部なら決して見逃しはしないだろう。
でも、人としては…。
事件の秘密の中に隠された、母の愛。
皆既日食の闇の中に、黙秘を通し続ける。

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近大

4.5とてもぶ厚い感じがしました

2019年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

都会で働くセリーナは母が殺人容疑で拘留されたと知り故郷に向かう、母の殺人容疑はこれが初めてでなく…。

小さな島の重苦しい空と冷え冷えとした湿気をたたえた空気に包まれ、たいへん見応えがありました。
テイラー・ハックフォード監督、1995年の作品です。

登場人物が少なく、静かな印象の作品ですが、とてもぶ厚い感じがしました。
イライラした娘セリーナに眼光鋭いジェニファー・ジェイソン・リーがはまり役です。
疑惑の母親ドロレスにキャシー・ベイツ、これはもう、達者!としか。キャシー・ベイツはいつでも凄いです。

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グッドラック
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