皆殺しのバラード

劇場公開日:

解説

オーギュスト・ル・ブルトンの原作を「地獄の決死隊」のドニス・ド・ラ・パトリエールが脚色・監督した。撮影はウォルター・ウォティッツ、音楽はジョルジュ・ガルバランツが担当。出演は「地下室のメロディー」のジャン・ギャバン、ジョージ・ラフト、「悪のシンフォニー」のナディア・ティラー、「女王陛下のダイナマイト」のミレーユ・ダルク、ゲルト・フレーベほか。

1966年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Rififi in Paris
配給:松竹映画
劇場公開日:1967年12月24日

ストーリー

ネオン眩ゆい夜のパリを支配し、黄金の密輸で名をとどろかせているポウロ・レ・ディアム(ジャン・ギャバン)は60がらみの上品な白髪をたくわえた老紳士である。彼が詮議の厳しいヨーロッパ警察の警戒網を一体どのようにかいくぐって密輸を行っているのか謎であった。彼のうしろには親友バルテル(ゲルト・フレーベ)がいて、大胆な計画を発案し、ポロと山分けした金を妻のイレーヌ(ナディア・ティラー)に湯水のように浪費させていた。しかし安泰に見えたポウロの王国は何者とも知れぬ敵の攻撃にさらされ、黄金密輸団の心臓部にあたるロンドン、フランクフルトなどの都市で一斉に機関銃の洗礼を受けた。そしてその脅威はパリにまでのび、イレーヌが誘拐され、バルテルも毎夜脅迫にあっていた。周到な計画性と執拗で強力な攻撃をみせる敵の大立物はアメリカ人、チャールズ(ジョージ・ラフト)であると、そう断言したのはシカゴ・トリビューンの記者と称してポロのもとに転がりこんでいるマイクである。チャールズは実は、アメリカ秘密警察からポウロ一味に送りこまれたスパイで、近年キューバに流れる大量の黄金の出所をつきとめる使命を持っていた。チャールズはパリに乗り込みポウロに会見を申し込んだ。2回目の会見が終わり、微笑をたたえてポウロが部屋を出た瞬間、轟然たる爆発が起きた。チャールズとその一味は黒焦げの死体と化した。しかし外に出たポウロを待っていたのはノエル刑事とマイクであった。

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映画レビュー

3.5【世界のギャングのボス、大集合。そして警察も絡んだ苛烈なギャングの抗争が始まった・・。ジャン・ギャバンが相変わらず渋いです。】

2023年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

■パリの暗黒街を仕切る顔役・パウロ(ジャン・ギャバン)は、厳しい警察の摘発を逃れながら、黄金の密輸で財を成していた。  そんななか、パウロの仕事仲間が、何者かによって次々と命を狙われる。  そしてついに自らも暗殺者に狙われたパウロは、黒幕の正体を追い始める。 ◆感想 ・ストーリー展開は目まぐるしい。多数のギャングや刑事である事を隠してパウロに近づくマイクなど、登場人物が多数でナカナカ付いて行くのが大変な作品である。 <とはいえ、ジャン・ギャバンのいぶし銀の魅力が色褪せる訳ではないクライム・ムービーである。>

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