ミセス・ダウト

劇場公開日:

解説

離婚した父親が子供たちに会いたい一心で、女装して元妻の家庭へ家政婦として潜り込んでの騒動を描いたコメディ。アン・ファインの小説(邦訳・講談社文庫)を「潮風のいたずら(1988)」のレスリー・ディクソンが新人ランディ・メイエム・シンガーと脚色、「ホーム・アローン」シリーズのクリス・コロンバスが監督して映画化。製作は、ロビン・ウィリアムズと夫人のマーシャ・ガーセス・ウィリアムス、マーク・ラドクリフの共同で、本作はウィリアムス夫妻の設立したブルー・ウルフ・プロの第1回作品。撮影は「パトリオット・ゲーム」のドナルド・M・マッカルパイン、音楽は「羊たちの沈黙」のハワード・ショア。美術は「ゴッドファーザーPARTII」のアンジェロ・グラハム。特殊メイクは「ドラキュラ(1992)」のグレッグ・キャノン。主演は「トイズ」のロビン・ウィリアムズ。共演は「ソープディッシュ」のサリー・フィールドら。

1993年製作/125分/アメリカ
原題:Mrs. Doubtfire
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1994年4月9日

ストーリー

7色の声を使い分ける声優のダニエル(ロビン・ウィリアムズ)は仕事中にボスともめ、クビになる。インテリアデザイナーの妻ミランダ(サリー・フィールド)は、子供と遊ぶしか能のない夫にうんざりしていた。長男クリス(マシュー・ローレンス)の12歳の誕生パーティで子供や動物たちとバカ騒ぎをしたダニエルに、ついにミランダの怒りが爆発し、離婚を宣言する。クリスの姉リディア(リサ・ジャクブ)と5歳の妹ナタリー(マラ・ウィルソン)も落胆するが、それ以上にショックだったのは、子ぼんのうなダニエルだった。裁判の結果、養育権はミランダのものとなり、ダニエルは週に1度しか彼らに会えなくなった。一方、ミランダは昔の恋人スチュ(ピアース・ブロスナン)と交際を始める。ミランダは留守中に子供の世話をしてくれる家政婦を雇う新聞広告を出すが、それを知ったダニエルは、オカマで映画の特殊メイクアップ・マンの兄フランク(ハーヴェイ・ファイアスティン)の協力で、初老のイギリス夫人に変身。ミセス・ダウトと名乗ってミランダを訪れた彼はすっかり気に入られ、家政婦として雇われる。ミランダも子供たちもフランクとは気づかず、何度もバレそうになるのをごまかしながら、彼は子供たちを厳しくしつける。ある日、クリスとリディアはダウトの正体に気づくが、パパの本心を知り3人だけの秘密にする。その頃、ダニエルはTV局の社長ランディ(ロバート・プロスキー)に気に入られ、新番組の打ち合わせにレストラン″ブリッジス″に招待される。ところが同時刻、同じ場所でミランダの誕生祝いがあった。仕方なくレストランに向かった彼は、トイレで忙しく変装しながら、2組のテーブルを往復する。酔ったフランクは、スチュにいたずらを仕掛けてさんざんな目に遭わせるが、逆に正体がバレてしまう。子供たちに対する愛情を知ったミランダは、フランクと和解する。TV番組のホストも好評を博した彼は、子供たちの良きパパだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第66回 アカデミー賞(1994年)

受賞

メイクアップ賞  

第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロビン・ウィリアムズ
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映画レビュー

4.0ロビン•ウィリアムズ主演‼️

2024年4月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

3.5ユニークだけど今となると?

2024年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

BSで録画視聴。
ストーリーは確かにユニーク。離婚した
女装してまで家政婦になって子供に会いたい父親の騒動記。
ただ、今この作品を観るとご時世的にピンと
こない内容。
ロビン・ウイリアムズはさすがの演技。

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ナベウーロンティー

4.0この設定だからこそ描けた再生の物語

2024年4月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

はっきり言って、「いくら変装がうまいからと言って、14年も一緒に暮らした相手のことがわからないなんてあり有る?」というところはツッコミたくなる。けれど、その設定だからこそ、描き出せる家族関係の悩みや再生の物語がとてもよくできていて、最後まできちんと観させる。状況は特異だが、そこに立ち現れている問題は、普遍性があって、決して誰かを一方的に断罪するようなつくりになっていないところが誠実だった。それに、ロビン・ウィリアムズが、ちょっとヤンチャなワルぶりを見せるところもよい塩梅。

子どものことは大好きだけれど、妻のことにまでは気持ちが向けきれなかった夫。身の回りのことも、最後は妻にさせていたことの自覚もなかった。妻も、その不満を抱えながら、夫に気持ちを伝えられず、一緒にいてカリカリする自分が嫌になっていく。そういった辺りが、決定的なズレになる前に埋まればとも思うが、幸せは人それぞれ。家族にも色々な形があるし、どこにどのような形で暮らしていても、お互いを思いやる気持ちが大切なんだというメッセージは、ちゃんと伝わった。環境が変わることで見えてくることが多いというのは、とてもリアルだと思った。

ジェンダーに関わるちょっとした描写が、時代を感じさせる部分もあって、そんなところも興味深かった。

NHKBSで視聴

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sow_miya

4.0軽快なコメディーと真面目な家族ドラマ

2023年9月16日
PCから投稿

笑える

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ohxr
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