魔鬼雨

劇場公開日:

魔鬼雨

解説

悪魔の血判書を所有するがために邪教の集団に呪われる一家の恐怖を描いたオカルト映画。製作総指揮はサンディ・ハワード、製作はジェームズ・V・カレンとマイケル・S・グリック、監督は「嵐が丘」のロバート・フュースト、脚本はゲイブ・エッソー,ジェームズ・アシュトン、ジェラルド・ホップマン、撮影はアレックス・フィリップス Jr.、音楽はアルデ・ロリイ、編集はマイケル・カーン、特殊効果はクリフ・ウェンジャーとトーマス・フィッシャーとフレデリコ・ファーファンがそれぞれ担当。出演はアーネスト・ボーグナイン、エディ・アルバート、アイダ・ルピノ、ウィリアム・シャトナー、キーナン・ウィン、トム・スケリット、ジョーン・プラザー、ウッドロウ・チャンブリスなど。

1975年製作/86分/G/アメリカ
原題または英題:The Devil's Rain
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1976年9月4日

ストーリー

その夜、不気味な嵐がプレストン家の上空で荒れ狂っていた。プレストン夫人(アイダ・ルピノ)は、不吉な胸騒ぎを覚えながら、下男のジョン(ウッドロウ・チャンブリス)と共に、夫のスティーヴ、息子のマーク(ウィリアム・シャトナー)の帰りを待ちわびていた。突然、ドアが開くと家の中にマークがころがりこんできた。父は行方不明になってしまったと言う。やがて、ドアに何かがぶつかる音がした。その男は確かにスティーヴに違いはなかった。だが、彼の顔はドロドロに溶けていたのだ。「ジョナサン・コービス……あの本だ!」すっかり溶けてしまった唇のあたりでこうつぶやくと、スティーヴの体はみる間に溶けてしまった。マークはおびえる母を家の中に押し込んだが、母の悲鳴を聞き、駈けつけてみると、ジョンが天井から逆さ吊りにされ、母の姿はどこにもなかった。マークはこの事件のすべては魔術師コービス(アーネスト・ボーグナイン)が仕組んだことを知っていた。そして、その原因が、プレストン家に伝わる1冊の本からきていることも。翌朝、マークは砂漠にとり残されたゴーストタウン、レッドストーンに出かけた。不気味な教会にコービスはいた。教会の中には頭から黒マントをかぶった邪教の集団が呪文を唱えていた。そして、その中に、父と同じように顔のない母の姿があった。彼らは逃げようとするマークを捕えた。一方、マークの弟トム(トム・スケリット)と、その妻ジュリー(ジョーン・プラザー)はジョンの知らせでマークを救いにレッドストーンへ向かった。トムは教会の中で『悪魔の祭壇』を発見した後、ジュリーを車で送り返し、襲ってくる黒マントの顔のない連中にライフルを射ちまくった。彼らは体からドロドロとした液体を流して倒れていった。やがてトムは、黒マントを盗んで、彼らのミサにもぐり込んだ。コービスが呪文を唱え、サタンを呼び出すと、コービスの顔が山羊の形をした悪魔に変った。人々の前にマークが引き出され、顔に液体をかけられると、見る間にその顔は溶けていった。次に引き出されたのはジュリーだった。彼女は帰る途中に掴ってしまったのだ。思わず駆け寄ったトムは、正体を見破られたが、やっとの思いで逃げ帰ると、悪魔学の権威であるリチャーズ博士(エディ・アルバート)に会った。トムは博士に例の本を見せた。それは悪魔の血判書だったのだ。この本のおかげで、プレストン一族は300年もの間、コービスから呪われていたのだった。トムと博士は再び教会に乗り込んだ。そして祭壇の下から、山羊の悪魔の飾りのついた大きな器を取り出した。その器を透かしてみると、雨が降る中で、苦しみ悶えている人々の姿が浮かびあがった。「これこそ『悪魔の雨』だ。人々が悪魔に売った魂なのだ」と博士は叫んだ。その時、コービスを先頭に、邪教の集団がジュリーをかついで教会に入って来た。トムは『悪魔の雨』を破壊した。すると、教会の天井が裂け、鉛色の雨が降り始め、彼らの顔が溶け出したのだ。トムはその隙にジュリーを連れて逃げだした。危機を脱して抱擁し合う2人。だが、ジュリーの顔がいつの間にかコービスに変っていた……。

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映画レビュー

2.0当時は不気味だろうな

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

毎年恒例のカリスマ祭で、1975年制作、公開の「魔鬼雨」が上映されたので、見に行きかした。

実はこの「魔鬼雨」私が小学校4年生の時に公開、雨が人間を溶かすと言うキャッチフレーズで、スマッシュヒットして、かなり話題になりました。

アメリカでも、「ジョーズ」に続く大ヒットしたと聞いています。

当時、見たかったのですが、まだまだ映画ファンなりたてということ、お金も面でもちょっと無理で、3番館落ちも見逃していました。

その後も、テレビ放送でも、見逃し、ビデオ、DVDでも、見逃したまま本日まで来た事で、実は、私が生涯で、見たい1本の作品でした。

今回の上映は、ちょっと熱狂!リマスター版の上映ということ、多分、半年後には、ブルーレイで、ソフト化されるとは思うのですが、一応、スクリーンでの経験を選んで見ることにしました。

実に何十年越しの念願です。

ま、内容の方は期待はしていませんでしたが、本作品、カルト集団に関する内容で、本作品の少し前に、ピーターフォンダ出演の「悪魔の追跡」 もそうでしたが、カルト集団を題材に使用した作品って、当時の日本ではあまりお馴染みではなかっただろうな、「エクソシスト」だって、公開当時は、悪魔払いの内容に、驚いた人もいるでしょうが、理解できなかった人もいると思います。

本作は、正に、神対悪魔の代理対決とでも言っていいのではないでしょうか。

アーネスト・ボーグナインはいい味出していたね。

ただ、本作品の正式タイトルである「THE DEVIL'S RAIN」と言ったように、溶かす雨でいいのですが、しかし、溶かす雨に関しては、本作品では、あまり重要ではありません。

しかし、雨で溶けるシーンは、当時の作品としては、よく描かれているのではないかと思います。

その後作られる「溶解人間」でも同じような特殊効果が使われているけど、関連があるのかな・・・

しかし、「THE DEVIL'S RAIN」を邦題で、「魔鬼雨」と考えた人は、頭がいいね。

邦題は、本当にいいと思うね。

ラストは、私好みの終わり方・・・

ま、1回みれば十分だと思う。

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sally

3.5ジョン・トラボルタのデビュー作です。

2022年7月18日
iPhoneアプリから投稿

人を溶かす雨。
という1976年公開作品。

カリコレ2022で観て来たんですけど
70年代 B級ホラー にはファンが多いので
見事に満席完売でした!
めっちゃ気になるチラシデザインですから
「一度は観とかなきゃ!」ってなったのかもですね!

ぶっちゃけ正当な評価はしちゃダメでww
ノスタルジーを楽しむ作品です。
安い出来なのですが、なんか楽しいんですよね。
そーいった意味ではアーネスト・ボーグナイン作品に
ハズレはありませんな(^_^;)

なんて言いつつもあの最後は好きです。
雨で溶けるシーンも面白いなーと思って観てました!
あー楽しかった\(´ω`)/

そーそーこれ
ジョン・トラボルタのデビュー作ですよね!

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溶かしバター大盛りポップコーン

3.0まさか劇場で見れるとは❗

2022年7月18日
Androidアプリから投稿

それだけで満点をあげたいが…
クライマックスの人が溶けるシーンが撮りたいだけの作品のような気がした。
それ以外は
ムダなシーンもなければ、
必要なシーンもない。
でも、ラストシーンは良かった。

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ムーラン

3.02022年、カリコレで観賞。

2022年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

当時は悪魔崇拝の教団絡めたネタ作品が結構あったなー、なんて思った。人が雨で溶ける、ってことだけフューチャーされてたから見てなかったけどこれもそんな作品だったのね。それにしても隠しておかなきゃいけない本を持ち歩いちゃったり悪魔のツボ持って敵集団の中ひとりで乗り込んじゃったりいろいろツッコミどころはあるけれど当時の特撮楽しみながら観賞できました。

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peanuts