マイ・ラブ
劇場公開日:1977年7月16日
解説
3代目にしてめぐり逢えた2人の、そこにいくまでの過程を描く大河ドラマ。製作・監督・脚本・台詞は「愛よもう一度」のクロード・ルルーシュ、台詞協力はピエール・ユイッテルヘーヴェン、撮影はジャン・コロン、音楽はフランシス・レイが各々担当。出演はマルト・ケラー、アンドレ・デュソリエ、シャルル・デネール、カルラ・グラヴィーナ、シャルル・ジェラールなど。本国公開原題はToute Une Vie。
1974年製作/フランス
原題または英題:My Love
配給:東宝東和
劇場公開日:1977年7月16日
ストーリー
時は昔。誕生したばかりの手動式撮影機が取り持つ縁で男(シャルル・デネール)と女は、知り合い、結ばれた。第1次大戦。戦線で従軍カメラマンとして活躍の男のところに、息子誕生の電報。だが男は戦死した。悲しみの母子。一方、戦勝でご機嫌の将軍は、踊子(マルト・ケラー)に惚れ、すぐに結婚。女児が生まれるが、その子の実の父は将軍の副官。将軍は怒り、2人は殺される。時は流れた。第2次大戦が始まり、映画はサイレントからトーキーへと進む。ナチ収容所より故郷へむかう列車の中、男が娘に恋をした。男の名はゴールドマン(C・デネール)、女の名はラシェル(M・ケラー)。終戦をむかえ、映画がモノクロからカラーになった頃、2人の間に女児が生まれた。名前はサラ(M・ケラー)。でもラシェルは死んでしまう。ゴールドマンは今や、ヨーロッパの大手靴メーカーを経営していた。そしてラシェルに生き写しのサラを溺愛する彼は、サラの14歳の誕生日に馬を、16歳の時にジルベール・ベコー(本人)の生の歌をプレゼントする。以後、ベコーを愛するサラだが、彼に捨てられ、彼女はマリリン・モンローの死んだ日に自殺を計った。ちょうどその頃、盗んだ車でモンローのニュースを聞きながら事故を起こした若者がいた。名はシモン(アンドレ・デュソリエ)。戦争孤児で感化院、アルジェ戦線とやってきた彼は、刑務所より脱走中の事故だったのだ。やがて、刑務所に戻ったシモンは、囚人の顔写真を撮るシャルロ(シャルル・ジェラール)より写真撮影を学ぶ。一方、サラの方は傷心をいやすため、父と共に世界一周の旅に出、父は娘に人生を語り、娘は新しい男をみつけようとした。そして娘サラは男を1人みつけて結婚するが破局、父も急死した。そのころシモンはブルーフィルム作りからCF界に進出し、CFのグランプリを獲得。映画作りに本腰を入れている。また、サラの方は弁護士との新たなる結婚にも破れ、死んだ父の遺言通りイスラエル援助のため、アメリカへ募金運動を行なってもらいに出発することとなった。本当は重苦しい今の生活からの逃走でもあったのだ。ともかく、彼女はニューヨークへ行くため空港へむかう。一方、シモンも映画の誕生から3代にわたる愛の大ロマンの映画を製作中だ。その気分転換にニューヨークへ。夕もやの中、サラとシモンは飛行機の中で偶然隣り合せになる。やっとめぐり逢えた2人。シモンの映画の完成は1974年4月23日のことであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- クロード・ルルーシュ
- 脚本
- クロード・ルルーシュ
- 台詞
- クロード・ルルーシュ
- ピエール・ユイッテルヘーベン
- 製作
- クロード・ルルーシュ
- 撮影
- ジャン・コロン
- 美術
- フランソワ・デ・ラモティエ
- 音楽
- フランシス・レイ
- 字幕監修
- 山崎剛太郎
受賞歴
第48回 アカデミー賞(1976年)
ノミネート
脚本賞 | クロード・ルルーシュ ピエール・ユイッテルヘーベン |
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第33回 ゴールデングローブ賞(1976年)
ノミネート
最優秀外国語映画賞 |
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