ぼくら、20世紀の子供たち

劇場公開日:

解説

カンヌ映画祭受賞を初めとして世界的に絶賛された「動くな、死ね、甦れ!」「ひとりで生きる」に続いて、A・ソクーロフ、A・ゲルマンなどと同じくロシアのレンフィルム出身の作家ヴィターリー・カネフスキーが完成したドキュメンタリー。 サント・ペテルブルクの荒廃した通りで生活する少年たちや、かつてカネフスキーの映画に出演した少年との監獄での再会などを映し出す。ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門正式出品。製作はフランソワーズ・ピローとイエール・フォジール。脚本をカネフスキー、ヴァルヴァラ・クラシルコワが執筆した。撮影を前二作に変わって、ヴァレンティン・シドリンが担当、音響は前作「ひとりで生きる」に続いてクロード・ヴィラン、出演は過去のカネフスキー作品で主役を演じていたパーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、そのほか、実際にモスクワの街頭や鑑別所で暮らす少年少女たちが顔を見せる。

1993年製作/ロシア・フランス合作
原題または英題:Nous, Les Enfants du Xxeme Siecle
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1995年3月18日

ストーリー

巻頭、ペテロパブロフスク要塞前にたむろして、小瓶を売る少年たちに、監督のカネフスキーがさまざまな質問をする。やがて彼らのすみかにカメラは入り、話を聞く。施設、鑑別所にその後舞台は移り、そこで刑に服する少年、少女たちに話を聞き、彼らの生活を映し出す。その中にはカネフスキーの映画「動くな、死ね、甦れ!」「ひとりで生きる」に主演した、パーヴェル・ナザーロフの姿も見られる。そこを訪れる、ナザーロフと同作で共演したヒロインのディナーラ・ドルカーロワ。お互いに成長した二人は、「動くな、死ね、甦れ!」の劇中歌を歌う。映画は冒頭で描かれた産院の様子を映して、再びモスクワの広場へと戻る。そこでカネフスキーは、「5000ルーブルと引き換えに父親を殺すか?」と子供達に質問を投げかけ映画は幕を閉じる。

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