プロフェシー 恐怖の予言

劇場公開日:

解説

カナダと国境を接するメイン州の山岳地帯を舞台に製紙工場から投入され続けたメチル水銀が原因で誕生したモンスターの恐怖を描くサスペンス映画。製作はロバート・L・ローゼン、監督は「フレンチ・コネクション2」のジョン・フランケンハイマー、脚本はデイヴィッド・セルツァー、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はレナード・ローゼンマン、編集はトム・ロルフ、製作デザインはウィリアム・クレイグ・スミス、特殊撮影はロバート・ドーソンが各々担当。出演はタリア・シャイア、ロバート・フォックスワース、アーマンド・アサンテ、リチャード・ダイサート、ヴィクトリア・ラチモ、ジョージ・クルテーシ、トム・マクファデンなど。日本語版監修は金田文夫。カラー、パナビジョン。1979年作品。

1979年製作/アメリカ
原題または英題:Prophecy
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1980年2月2日

ストーリー

樹林に覆われたメイン州の山岳地帯で、製紙工場のパルプ材伐採作業員が2人行方不明になり、その捜索に出かけたレンジャー部隊の隊員が2重遭難し、発見された彼らの死体は目を覆う程の損傷を負っていた。一方、首都ワシントン。救急病院の医師ロブ(ロバート・フォックスワース)は、オーケストラでチェロを弾いている妻マギー(タリア・シャイア)と満ち足りた結婚生活を送っていた。しかし、マギーは、子供を欲しがらない夫にただひとつの不満をもち、最近自分が妊娠したことをいつ打明けるべきか悩んでいた。一方、スラム街に行ったロブは、そこで、政府の役人をしている友人から重要な仕事をもちこまれた。それは、メイン州の山奥で起っている、製紙工場と先住のインディアン間の森林の権利をめぐるいざこざを解決するための調査というものだった。畑違いの仕事にとまどうロブだったが結局任務を引き受け、マギーと共に山奥に向った。飛行場では製紙工場の責任者イズリー(リチャード・ダイサート)が2人を迎え、彼は、数日前に起った二重遭難事故が実はインディアンの仕業に違いないのだと訴えた。静かな湖畔の山小屋に落ちついてからのある夜明け、マギーが妊娠していることをロブに打ち明けようとしていた時、突然、洗いグマがマギーを襲い、ロブが棒を使って始末した。臆病な洗いグマが人間を襲うということに不審を感じたロブは、それから少しの間に、この地帯の多くの異変を目にしていく。湖の魚は巨大なものが多く、インディアンに病気や機能障害を訴える者が多く、死産や奇型児の出産が増えていることなどだ。村でインディアンのリーダー、ホークス(アーマンド・アサンテ)と会ったロブは、彼から、それらの原因がすべて製紙工場にあるのだということを聞かされる。そして、森の奥の古いインディアン集落に案内されたロブとマギーは、そこで老人ムライ(ジョージ・クルテーシ)に会う。彼は、2人に、伝説の怪物“カターディン”が長い眠りから目覚めた、という不吉な予言を告げた。ロブとマギーは、次に製紙工場を見学に出かけ、イズリーの案内でその有害な薬品などの処理が完全に施してあることを確かめた。しかし、帰りぎわに寄った原木処理場でマギーの靴についた水銀の汚れを、ロブは見のがさなかった。小屋に戻り文献を調べた結果、ロブにはすべてが明らかにされた。巨大なサケや凶暴な洗いグマもすべてが木材を適度に腐食させるために使われているメチル水銀が原因であることを。翌日、3人の父子づれハイカーが惨殺されたことでインディアンが疑われたことから、ロブは現場調査に向いそこでホークスと会う。その時、同行したマギーは、密猟者の網にひっかかった得体の知れない生き物を見つけ悲鳴をあげた。嵐がひどくなり、彼らは2匹の生物のうち生きている1匹を抱き、ムライ老人の集落へ避難した。村からは保安官やイズリーが駆けつけ、その異様な生物を見て、汚染の生きた証拠に納得した。しかし、この夜、嵐の中をムライ老人が語った“カターディン”という怪獣が襲ってくることを予期する者はいなかった。一同は地下の穴倉に逃げこむが、保安官は殺され、唯一の車も爆発してしまった。翌朝嵐がおさまり、イズリーはレンジャー隊の電波中継タワーに向うが、現われた怪獣に殺され、ホークス達のインディアン村に急いだロブらは、その村がすでに襲われた後で誰もいないことを知って嘆く。執拗に追ってくる怪獣の攻撃でやがてムライ老人もホークスも殺され、残された1本の矢を武器にしたロブの血みどろの格闘の末、ついに湖水の底に怪獣を沈めた。再び小型飛行機で悪夢の土地をあとにするロブとマギー。後には、新たに誕生した怪獣の無気味な咆哮が森林に満ちるのだった。(パラマウント映画=CIC配給*1時間43分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5なんで、こんな高評価なん???

2021年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

遠い昔、故・山城新伍がMCをやっていた「火曜洋画劇場」(サンテレビ)で、録画した覚えがある。 その際、山城氏はこの作品を言外に「駄作」だと紹介していた。 実際、見どころのないストーリーや撮影技術。モンスターの造形など、全く賞賛すべきものはない。 それでも今回再度観たのは、「めったに放送されない」その希少価値、という理由だけ。 (一応、DVDに落としとこう、とは思っとります) しかし、なんで他の人は、評価を3とか4とか付けてるの? この映画のどの部分が、どうよかったのか、どなたか教えて頂きたい。

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川柳児

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