フルムーン・イン・ニューヨーク

劇場公開日:

フルムーン・イン・ニューヨーク

解説

「ロアン・リンユィ 阮玲玉」で、注目を集めたスタンリー・クアン監督作。中国、台湾、香港という三つの異なる祖国を持つ中国女性たちの姿を描く。ベルリン、モントリオール、メルボルンなど、各国の映画祭で上映され、一九八九年台湾金馬賞(台湾アカデミー賞)では、七部門の賞に輝いた。脚本は「ロアン・リンユィ 阮玲玉」のヤウ・タイ・アンピンと「子供たちの王様」などの原作で知られるチョン・アーチョン。撮影はこの映画で都会的なセンスを遺憾なく発揮した名手ビル・ウォン。音楽は台湾のニューウエイブ系映画の映画音楽を数多く手掛けたジャン・ホンイー。

1989年製作/香港
原題または英題:Full Moon in New York 人在紐約
配給:タイムクリエイション・ジャパン
劇場公開日:1993年2月27日

あらすじ

さまざまな夢を持った人間が、世界中から集まってくるニューヨーク。台湾生まれで女優のシャンピン(シシルヴィア・チェン)も、そういった人間の一人であった。彼女は十二年間、ニューヨークに在住し、レッスンとオーディションを繰り返している。一方、結婚をするために中国からこの地にやってきたチャオホン(スーチン・ガオワー)は、見知らぬ街での新生活に慣れることができず、孤独感を味わっていた。香港女性のフェンチャオ(マギー・チャン)は、レストラン経営、株式売買、不動産投資などを仕事とするキャリア・ウーマン。しかし、恋人のいない彼女には、レズビアンの噂がつきまとう。人種のるつぼと言われるこの都会で、三人は差別や、恋のトラブルに巻き込まれ、それぞれ少なからず悩みを持っていた。ある日、フェンチャオの経営する中国料理のレストランで出会った三人は、この出会いを通して、お互いタフに生きていくことを誓い合う。女たちが夜通し飲み明かすレストランの窓の外では、静かに雪が降り積もる。

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映画レビュー

3.5異郷の地の女たち

2025年6月16日
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鑑賞方法:その他

悲しい

癒される

昔VHSで観た。日本ではVHS化のみでDVD化されていない。デジタル・リマスター版が上映されたらしいんで今度こそDVD化されるかと思ったら、やっぱりなぜかDVD化されない。なぜ?

ニューヨークに住む香港・台湾・中国出身の3人の女性それぞれの生活を描いた映画で、それぞれ香港・台湾・中国の女優であるマギー・チャン、シルビア・チャン、スーチン・ガオワーが主演。恋愛や夢や仕事や夫との関係に悩み、異郷の地で孤独に苛まれる彼女たちが、ふとしたことから出会い、友情を育み、傷ついても前を向いて生きていこうとする姿を描いている。アート系のスタンリー・クワン監督による落ち着いた作品でなかなか面白かった。

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