プライベート・ライアンのレビュー・感想・評価
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作品への嫌悪なのか戦争への嫌悪なのか
ULTRA HD Blu-rayで久々に見た。前は迫力あるけど好きになれない作品としか思っていなかったけど、改めて高画質でジックリ見直すと、この作品の凄さがようやく分かったような気がする。
とにかくリアルな戦闘シーンに度肝を抜かれるし、これほど凄くてどぎつい戦争映画は皆無のような気がする。
何度も嫌気や嫌悪感を催した。作品の中の登場人物に何度も罵声を浴びせたくなったし、怒りや恐怖、何だかよく分かならい苛立ちを覚え、正直全然楽しい作品ではない。はっきり言ってしまうと、クソだ!これは最低で愚の骨頂!という感情に支配されてしまったのだが、冷静になってみるとその感じはあくまで醜悪な戦争へと向けられていることに気づかされる。そういう風にし向けられているのかと勝手に思いつつ、勝手にこの作品の空恐ろしさを思い知らされてしまった。
この作品は強烈な反戦映画だったんだなぁ…強烈な戦闘シーンとラストの色褪せた揺らめきが強烈に印象に残った。
話は最悪だと思う、でも作品は戦争映画としては最高のもの、これを目論んだ(と勝手に思っているだけだが…)スピルバーグに対しては、賞賛すべき言葉が見つからない。
悩みに悩んで手にしたULTRA HDは最高の代物だった。でも、決して万人にはお勧めはできない。
プライベート・ライアン:ムダにするな しっかり生きろ【洋画名言名セリフ】
【プライベート・ライアン:個人評価=★★★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
【プライベート・ライアン:おすすめポイント(個人評価理由)】
1.スティーヴン・スピルバーグ監督&トム・ハンクス主演は絶対見るべき!!!
→この映画以来二人は友人として付き合いが長い
→「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)」も観るしかない
2.後に有名になる俳優がいっぱい出演している!!
→エイドリアン・カパーゾ役ヴィン・ディーゼル‥『リディック』、『ワイル
ド・スピード』、『トリプルX』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ
→ジェームズ・フランシス・ライアン役マット・デイモン‥『オーシャンズ』シリーズ、『ボーン』シリーズ
→I・W・ブライス大佐役ブライアン・クランストン‥『ブレイキング・バッド』
→フレッド・ハミル大佐役テッド・ダンソン『チアーズ』、『ダメージ』、『CSI:科学捜査班』、『FARGO/ファーゴ』、『CSI:サイバー』
『グッド・プレイス』
→兵士役アンドリュー・スコット‥『SHERLOCK』『007 スペクター』
3.冒頭20分間の"Dデイ"におけるオマハ・ビーチ上陸作戦のシーンは映画史上超有名で、言葉が出ないほど圧巻!
【プライベート・ライアン:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・「ムダにするな しっかり生きろ」
→ジョン・H・ミラー大尉役トム・ハンクスが死ぬ直前に、ジェームズ・フランシス・ライアン役マット・デイモンに対し、前線の橋そばから発する名言名セリフ。
出演者がスター過ぎて
グロいスピルバーグの良さが光る
凄い映画である事は間違いないが…
戦争の最前線を舞台にした生々しい映画。
人間が生きたまま燃えてたり、下半身のない死体あり、腐乱死体もあり……
まあ、逆に言うとそれだけリアリティにこだわって作った映画という意味で凄いと思う。
ただ…
最初のシーンとノルマンディー上陸後の軍幹部のシーンで、ラストが想像ついてしまうという残念さ。
長い映画のうえ最後が想像通りで裏切りなく終わると正直物足りない。
音楽は素晴らしいと思ってたらスターウォーズのジョン・ウィリアムズだった。さすが巨匠!!
良い点
戦闘シーンが圧巻
音楽がいい
悪い点
ストーリーが納得いかないし、戦闘シーンというメインディッシュを際立たせるためのサラダやパンくらいにしか物語感がなかった事。
映像に力を入れてる分、とても残念…。
ストーリーあっての映画だからね。
俳優の演技に尽きる作品
無駄にするな
凄い映画
素晴らしい!
後悔のないように
アパムしか記憶にないくらい
アパムは弾を持ってきてくれないよ絶対……
大切な人の思い入れのある映画だというので、気になって観てみたものの、ただただしんどかった。ライアンがぽっと出の、仲間との繋がりや過去についてもあまり描かれていないキャラだったからなのか、まったく感情移入できなくて残念。
冒頭20分で一緒に観ていた友達がダウンするくらいには生々しく、最後まで辛かった。
人生を全うしろ
思い出しレビュー17本目。
『プライベート・ライアン』
ハリウッドの戦争映画を変えたと言っても過言ではないスピルバーグの戦争大作。
それまでのハリウッドの戦争映画は、アメリカ万歳!敵国を倒せ!…なイメージだった。それが、兵士のドラマに焦点が当てられるようになった。
何より多大な影響与えたのは、ドキュメンタリーのようなリアルな描写。迫真の映像、音響、編集…。冒頭のノルマンディー上陸作戦シーンは永遠に語り継がれるだろう。
見過ごされがちだが、本作はヒューマン・ドラマとして非常に見応えあるものになっている。
ライアン二等兵を見つけ出し、家族の元に送り還せ。その任を命じられた兵士たち。
不条理だ。彼らにだって家族がおり、帰還を待っている。事情はあるにせよ、何故ライアンだけ…?
ミラー大尉の言葉に打たれた。
ライアンなんて奴は知らない。だが、そいつを見つけ出して家族の元に送り還す。それが俺の任務だ。
ライアンを見つけ出す事に成功。
が、ミラーは犠牲になる。
あまりにも残酷だ。自分は助かるのに、自分を助けに来てくれた人が死ぬなんて…。
息絶える直前、ミラーはライアンに遺言を残す。
人生を全うしろ。
長い歳月が経ち…
老境となったライアンはミラーの墓の前に立つ。
問い掛ける。
自分は人生を全う出来たのか…?
それをどういう基準で言うのか分からない。が、
傍らには妻が居て、子供も孫も居るだろう。
平凡だが、幸せな人生を送ってきたに違いない。
彼は人生を全うした。
戦死者たちの為にも。
戦争の醜さ。無駄さ。恐ろしさ。
戦争映画の名作
無価値でグロテスクな戦争シーン
採点=0/100
戦時中に、ライアンという兵士を本国に連れ帰るために、小隊がライアンを探す話。
内容は、戦争シーンだけが延々と続くだけの、ただの戦争映画。人間ドラマやストーリーは ほとんどない。そもそも、なぜライアンだけ特別扱いされるのか、最後まで説明がなかった。フィクションにしても理不尽すぎる。ライアン一人のために大勢の命が失われていくのは納得いかない。主人公の大尉の行動にも疑問が残る。もっと大尉の行動に対する説明が欲しかった。
この作品は、プロットレベルで根本的に失敗している典型例だ。無理にライアンの人情話を入れようとしたせいで、全体が台無しになっている。素直にノンフィクションを書いたほうがよかった。
無価値でグロテスクな戦争シーンを見たい人だけに おすすめ。
改めて観ると。
公開当初に劇場で観た時はこんな凄い映画があるのかと圧倒されたものだが、2017年になり久しぶりに鑑賞するとそうでもないと思えてきた。
確かに冒頭、オーバー・ロード作戦のシーンは見応えがあるが、魅力的な登場人物やエピソードを作品全体でちょこちょこと描いているため結果的に美談とも捉えかねられない脚本になっている。
戦争の非業さを描いて反戦を訴えたいのだろうが、戦場という圧倒的な非日常の中でまともなヒューマニズムを説くと逆にリアルが失われる気がする。
構成も冒頭を除けば、小隊の道程でのエピソードを経て熾烈な防衛戦に至り、結果僥倖的な援軍飛来で勝利に終わるというスピルバーグ作品っぽいエンディングに至る。結果的に1人の兵士を帰還させるために命を賭した人々の英雄譚(米賛辞)になっていて、悲惨な映像で反戦を謳っても、そういったドラマティックな演出が最終的には反戦の意思をぼやけさせる要因になっている気がする
メル・ギブソンが2017年公開の『ハクソー・リッジ』で、殺さない決意を持ち命を救うためだけに戦場に立ったある意味狂気(狂信)の男個人を描いた。
作品の主題として大戦中に実在した英雄を描いた事に違いは無いが、ライアンの登場人物達は当然普通の兵士なので救うためには殺すし、殺さないと殺されるという論理でそこに居る訳で、結果的にもたらされたものが同等であれ物語が内包するメッセージ性は雲泥の差があると感じた。観る側に悲惨さを訴えたければ、あくまで冷酷に悲惨さを突き付け続けなければ説得力も無いのだ。
戦争というものについて考えさせられる部分が希薄なこの作品は「上手に撮られた戦争映画」で、それ以上でも以下でもないと感じた。
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