二人だけの白い雪

劇場公開日:

解説

人生と愛、友情、美しい自然における人間と動物の愛情を描いたグラハム・ビリングのベストセラー小説『ミスター・フォーブシュとペンギンたち』(原題)の映画化。製作はヘンリー・トレッティン、監督はアル・ビオラ、撮影・南極動物シーン監督はアーン・サックスドルフ、脚本はアンソニー・シャファー、音楽はジョン・アディソン、編集はバーナード・グリッブルが各々担当。出演はヘイリー・ミルズ、ジョン・ハート、ダッドリー・サットン、トニー・ブリットン、ニコラス・ペネル、アヴリル・アンガース、シリル・ラックハムなど。

1972年製作/102分/イギリス
原題または英題:Mr. Forbush and the Penguins
配給:松竹映配
劇場公開日:1972年11月3日

ストーリー

初冬のロンドン。クイン大学の優秀な生物学者フォーブシュ(J・ハート)は、若さにまかせて自由奔放な生活を送っていたが、ある日、タラ(H・ミルズ)という可愛い娘と知りあい、今までになかった胸のときめきを感じた。彼は得意の行動力と自慢のスポーツカーでデートに誘ったが、その軽率な行動にタラは怒り、途中で帰ってしまった。翌日、ペンギン生態研究の講演の席でタラの姿を見つけた彼は、昨日の行動を謝まり仲直りしようと努力した。数日後、ペンギン生態研究に南極に行かないかというデュポート教授(T・ブリットン)の勧めを断ったことをタラに話すと彼女は厳しい表情で「意気地がないのね」と突き放した。フォーブシュは南極に行く決心をした。防寒服を着たフォーブシュの姿にタラは全てを理解して、自分の大切なペンダントをプレゼントした。--南極、雪と氷につつまれたロイズ岬の荒れ果てた古小屋に着いたが、人里とのつながりは無線電話だけだった。数日が過ぎたが、ペンギンの姿はまだ見えない。だが、ついにやってきた。まばゆいばかりの白い雪原に何千と群れをなして。餌を探したり、愛を交歓する無邪気なペンギンたち。乱暴なカモメやヘリコプターの轟音に逃げ惑うペンギンたち。厳しい自然の中でフォーブシュとペンギンの共同生活は続いた。そしていつしかお互いの心に暖かい触れあいが生まれた。一方ロンドンではタラはボーイフレンドとのデートにも心が弾まない。そんな彼女にとってフォーブシュから送られてくる愛のテープを聞くことが一番楽しかった。その頃、南極ではペンギンの産卵が始まっていた。だが狂暴なカモメの襲撃でたくさんの卵が無惨に食い荒されたりさらに猛烈な雪あらしに襲われたがフォーブシュとペンギンの生命力は自然の猛威に勝った。救援に友人のスターショット(D・サットン)が駈けつけた。孵化が始まり雛が生まれた頃、カモメの殺戮は一段と激しくなった。彼は手製の武器でカモメの巣をめがけて攻撃を開始した。だが、逃げ惑うカモメを見て、彼は攻撃をやめた。フォーブシュは今、生物たちと自然の摂理に干渉した自分に気がついたのだ。--タラとの再会、数カ月のうちに逞ましく成長したフォーブシュを、彼女は限りない愛をこめて迎えた。

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