4Dマン

劇場公開日:

解説

厚いブロックや鋼鉄の壁をつき通す、どこにも障害物がない4次元の世界を扱ったSFドラマ。「パラダイス」のジャック・H・ハリスが製作、アービン・S・イヤワース・ジュニアが監督をセオドア・J・ファールが撮影、特殊撮影とバート・スローンがそれぞれ担当した。出演者は「4Dマン」をロバート・ランシングが、ミス・アメリカで「ダイヤルMを廻せ!」のリー・メリウェザー、「奇跡の人(1962)」のパティ・デューク、演劇界からジェームズ・コングドンなど。

1965年製作/85分/アメリカ
原題または英題:4D Man
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1963年12月14日

ストーリー

物理学者トニー(ジェームズ・コングドン)と、兄の科学者スコット(ロバート・ランシンググ)は共同研究することにした。ある晩、トニーはある信じ難い新しい方法を発見した。それは自分の腕がどんな物体でもつき通すのである。スコットの助手でフィアンセのリンダ(リー・メリウェザー)は一緒に仕事をしていくうちトニーに心変わりしており、助手のロイが自分の研究資料を盗もうとするのを知ったスコットは物体をつき通す実験で彼を殺した。スコットは神秘的な力を身につけ、証拠を残さず銀行を襲うことにも成功した。しかしその実験の副作用“老化”を感じ、心を憎しみに歪ませていった。彼は、狂気の殺人と身の毛もよだつ発作に他人を殺してはそこに小さな安らぎをみた。もはやどんな牢獄も彼を捕まえておくことは出来ないと知ったリンダは、スコットの愛の残り火を利用することを決心した。この美しい少女に心をとらわれていたスコットは、彼女に接吻する時、その生命を奪ういまわしい力を使うことができなかった。リンダは、自分に近づいてくる彼にむせびながら銃口を向けた。彼の死体は恐ろしいほど年をとっていた。リンダとトニーはその愛の生活の道が開けているのを複雑な気持ちで悟った。

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