フォー・ザ・ボーイズ

劇場公開日:

解説

軍隊慰問歌手ディクシー・レオナルドの半生を描く人間ドラマ。監督とエグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・リバー」のマーク・ライデル、製作は「フォエバー・フレンズ」のベット・ミドラー、ボニー・ブルックハイマー、マーガレット・サウス、脚本は「マンハッタン(1979)」のマーシャル・ブリックマン、「リバース・エッジ」のニール・ヒメネズ、リンディ・ローブ、撮影は「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」のスティーブン・ゴールドブラット、音楽は「ハバナ」のデーヴ・グルーシンが担当。

1991年製作/アメリカ
原題または英題:For The Boys
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1992年3月28日

ストーリー

往年のスターエディ&ディクシーのコンビに、全米芸術勲章が授与されるテレビ特別番組を控え、隠遁生活を送るディクシー(ベット・ミドラー)の元へ迎えにきたテレビ局のジェフ(アリー・グロス)は、彼女に会場へは行かないといわれ大慌てとなった。何とか説得を試みるジェフに向かってディクシーはエディとの出会いを話しはじめる。1942年、夫を戦場へ送り出し、4歳の息子ダニーを抱えて暮らす彼女の元に、アメリカ1のエンターテイナー、エディ・スパークス(ジェームズ・カーン)の慰問団に加われとの叔父からの伝言が届いた。ナチス空襲下のロンドンに赴いたディクシーは、エディを向こうに回す活躍ぶりをみせ、ここにミラクル・コンビが誕生した。各戦地を慰問に訪れるふたり。北アフリカで彼女は夫と再会を果たすが、それが最後の別れとなってしまった。大戦後も夫婦役を演じるコンビの人気はとどまることを知らなかったが、朝鮮戦争への慰問の際に戦いの悲惨さを目の当たりにし、打ちのめされたディクシーはエディとベッドを共にしてしまう。しかしエディが長年彼の台本書きを務めてきた叔父のアート(ジョージ・シーガル)をクビにしたことからディクシーは激怒、コンビは解消となる。その後ダニー(クリストファー・ライデル)はエディの力添えにより軍人の道を歩みヴェトナムへ向かった。落ちぶれていたディクシーはエディからヴェトナム慰問に誘われ、ダニーとの再会の思いからOKする。再会を果たしたディクシーは荒んだ若者を前に唄うが、ヴェトコンの襲撃に遭い、ダニーが命を落としてしまう。決定的な決裂までの思い出話を聞いたジェフは出演不可能と判断するが、ディクシーはテレビ局行きを指示する。しかし楽屋で再会したふたりは決裂、黄金コンビの復活はなくなったと誰もが思ったとき、ディクシーがステージに姿を現わしユーモア溢れるショーが始まるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第49回 ゴールデングローブ賞(1992年)

受賞

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ベット・ミドラー

ノミネート

最優秀作曲賞 デイブ・グルーシン
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映画レビュー

3.5ベット・ミドラーが輝く「音楽映画」。

2024年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

難しい

戦地を慰問する歌手として活躍したとされるディクシー・レナードを、47歳のベット・ミドラーが好演した作品(1992年日本公開)。ミドラーは製作者の一人としてクレジットされている。

相方エディ・スパークス役は、『ミザリー』の作家役として有名なジェームズ・カーンが配役された。

wikipedia(英語版)によると、本作は「フィクションであり」「準伝記映画(quasi-biopic)」とされている。
なんそれ?!ってことだが、
つまりは、ディクシー・レナードやエディ・スパークスなる人物が架空であり、ボブ・ホープとマーサ・レイをモデルにしつつ、いくつかのエピソードを加えた作品だろうということだ。

私は、フィクションだろうがノンフィクションだろうが映画の脚本は面白くあるべし!、と信じているので、どちらでも良いのだが。。。

反戦映画、男女の愛憎の映画、、、、

さまざまな解釈は可能だが、その玉虫色なところが災いしたのか興行的には成功していない。

一方で、ベット・ミドラーの歌唱力は素晴らしく、
私は音楽映画として繰り返し見て、サウンドトラックを楽しんでいる。
ベット・ミドラーは、ゴールデングローブ賞では最優秀主演女優賞、アカデミー賞の主演女優賞を獲得している。
ちなみにアカデミー賞の最優秀主演女優賞は、『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターだった。

『Billy-A-Dick』
『P.S. I love you』
『In my life』

などベット・ミドラーの名演を是非聴いていただきたい。

第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争。

いくさが始まるたびに戦場に慰問に赴く。
そして、愛する息子を失う。

作品全編を通じて重たい翳りがスクリーンを支配し、見終わった時に、疲労感が残った。

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Haihai

4.0インマイラフ

2023年11月17日
iPhoneアプリから投稿

最近の戦争を映像で日々観ながら、ミドラーの歌声が悲しくて苦しく聞こえてきます。この映画はたくさんの方々に観て欲しいと思います。

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バッヂ

3.5ベット・ミドラーの歌が先ずは聞き物。第二次世界大戦⇒朝鮮戦争⇒ベト...

2019年6月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ベット・ミドラーの歌が先ずは聞き物。第二次世界大戦⇒朝鮮戦争⇒ベトナム戦争の前線慰問歌手の話ながら、戦争で息子を失った母の嘆きを描いた反戦映画です。それでベット・ミドラー主演ながらUSAではヒットしなかったらしい。悲しいことです。

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もーさん