百年の夢

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百年の夢

解説

スロバキアの山間で暮らす老人たちの世界を描いたドキュメンタリー。1972年、共産党政権下のチェコスロバキアで製作されたが、当局によって完成から16年にわたって輸出禁止とされた一作。

スロバキアのファトラ山地。痩せた土地と厳しい自然条件のなかで、農業や羊飼いを生業として暮らしている70歳以上の老人たちの日常生活を、当人たちへのインタビューを通して丹念に描き出していく。驚くほど精緻に動くからくり人形作りに熱中する老人、第1次世界大戦に従軍し、数カ国語を理解できるという羊飼い、足が不自由なため25年間、膝を使って暮らしながら自力で家を建築した男性、ともに暮らすめんどりに聖書を読み聞かせる老人など、登場する人びとそれぞれの姿から、愛や孤独、夢、労働と人生の意義を問い、生と死についての哲学的な世界をつくりあげた。

輸出禁止措置が解かれた1988年に世界各地の映画祭で上映されてさまざまな賞を受賞。日本では、1989年の第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別招待作品として上映され、その3年後の1992年5月に劇場公開された。2022年12月、デジタルリマスター版で再公開。

1972年製作/71分/チェコスロバキア
原題または英題:Obrazy stareho sveta
配給:パンドラ
劇場公開日:2022年12月3日

その他の公開日:1992年5月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0スロバキアの過疎地域の高齢者の状況を垣間見て

2023年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

明らかに厭世しているのではなく、
近代化から乖離した地域環境で、
逞しく自らの力で生きる多様な老人達。

まるで、
日本の戦後の浮浪者の様に見えるが、
金ではなく自らの意思で、
自活している矜持が自由人と言える。

辛い映画だが、
リスペクトできる生き様だ。

スロバキアの山間で暮らす老人たちの世界を描いたドキュメンタリー。

スロバキアのファトラ山地。
痩せた土地と厳しい自然条件のなかで、
農業や羊飼いを生業として暮らしている
70歳以上の老人たちの日常生活を、
当人たちへのインタビューを通して丹念に描き出していく。

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カール@山口三