ひまわり(1970)のレビュー・感想・評価
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惹かれあっていても
戦争にさえ行かなければ、二人が引き裂かれることはなかった。
あのロシアのツンドラの凍土を歩かされる兵士たち。あれは体力のない者を自然淘汰する為に歩かせたとさえ思わせてしまう光景。
あの小屋、開けてびっくり、立って眠る兵士たち⁉️
男なら徴兵される、男は辛い、大変だなぁと思った。今もし徴兵制度がしかれたら女性もだろうなぁ、と思うが。
アントニオは助けてもらったにせよ、生きておれるのがラッキーな状況だった。そう思えば、最愛の人と別れても生きている方がマシか?
助けてもらえなければ亡くなっていた筈。
ジョバンナが言ったように感謝して立ち去る事はできなかったのだろうか。
アントニオが言っていたようにマーシャの所だけしか安心できなかった状況だったからか。
ジョバンナが探して探してやっと見つけたら他の女性と結婚して子供もいた。怒り心頭に発するのだけど、記憶喪失だったら仕方ないか❓生きていてよかった、と考えるしかなく自分に言い聞かせ別の男性と結婚してしまった。
アントニオが会いに来たが、どうしようもできない。愛し合っているのに別れるしかない悲しさ。
しかし、アントニオ身勝手な人とも映る。マーシャと娘を置いてきてジョバンナとヨリを戻そうとするのは。
いや、しかし、これが戦争の苦しさむごさなのかもしれない。極限状態におかれてしまったら、心が変わってしまうのかも。
あのお墓の情景、広すぎる、多すぎる。
やはりラストの場面、音楽が素敵過ぎる。
悲しさを倍増させる。
追記:
撮影はウクライナで行われていて今もひまわり畑が広がっているらしい。
上映は、当時ソ連で一度も行われず撮影場所に住む方も観たことがなかったらしい。
ウクライナ侵攻で本作各地でリバイバル上映されていて収益金をウクライナに送るとか。
名作はやはり名作でした
今から50年以上昔の映画。昔から知ってはいたけれど、古いからと観ずにきた。今、ロシアとウクライナの戦争からこのひまわり畑がクローズアップされたことと、終戦記念日あたりで特集される戦争もの。やっと観てみようという気になった。
名作と言われる映画、やはり良い映画でした。観ていなくても、音楽も聴いたことがある。そしてソフィア・ローレン、やはりお綺麗な方なんだな。目鼻立ちもくっきりと、背も高くお色気もあります。終盤のマネキン人形を
磨く仕事をしている時に、仕事を変えないとね、と言われていたところがおかしかった。確かになんか仕事しているのに色気ありすぎ。
どの国の戦争映画でも、恋人夫婦、親子にしても戦地に行くために離れ離れになるのは辛い。終戦になっても帰らない夫を探しにロシアに向かうが、当てもなく探すのに、
よくも住まいを探し当てたな。そこはまあ、映画だから。
死にかけて記憶がなかったようだから、助けてくれたロシアの奥さんを好きになってしまっても仕方ないだろう。
ロシアの奥さん、幼い娘にまで会ってしまい、幸せそうな2人を見たら、泣いて縋るわけにもいかないだろう。何も言わずに汽車に飛び乗り、汽車の中で号泣する。とても辛い場面。
後日夫が訪ねてきても、突き放す。ロシアの奥さんと娘の元に返す。強く、でも優しい女性。夫よ、せめて母親にも会いに行ってあげてほしい。行ったのかな?
やはり、昔の名作といわれる映画、観ておくべきだな、と改めて感じた。
ソフィアとかジョバンナとか
ジョバンニとかジョバーナとかジョルノとか(出てないか)
名前が夢の国すぎる、憧れの国その名は伊太利亜🇮🇹🍅🍝
音楽いいね🎶
あんなに綺麗だった人が今では孫悟空の物真似の人の物真似の人みたいになってるのね。
まず卵使いすぎ。コレステロール値とか考えた事ある?勿体ないし。
おばちゃん達の群れの中で1人だけ背たかいけんめっちゃ目立ってる(浮いてる)🤔
おっパイ揉みたくなる気持ち分かる着衣の着方がイタリアっぽくてエロい( ^ω^)
めっちゃ若いなめっちゃ可愛いなそりゃ目移りしますわ!急にめっちゃ若いやん(๑♡∀♡๑)ってなった
この映画見たら、(え?あそこまでチャリ取り行くん😭マジで❕(>ω<。)めんどくさ( -᷄ω-᷅ )もうええわ新しいの買お)とか言わずに頑張って取りに行けるし、(ええ〜〜!名古屋‼️お前どんだけ離れたんだよ、結婚は祝福してるけど…流石にちょっと…その距離は…)と思ってた招待も、よしアイツのためなら祝いに行こう(๑•̀ㅂ•́)و✧!って成る( ¯꒳¯ )。
戦争の残酷さ
WOWOWオンデマンドで78回目の終戦記念日に視ました。美男美女のメロドラマ要素もありますが、その当時の平凡な男女でも第二次世界大戦の下では各国で起こっていた出来事であるのだろうなと思いました。
ようやく会ったときに逃げるように列車に飛び乗るジョバンナ。アントニオが訪ねてきたときに一線を越えないジョバンナ。帰らないかもしれないと思いつつイタリアへ帰ることを許す美しいロシア人の妻。
60年以上前の映画ですが出てくる女性が強く美しく印象的です。
戦争の愚かさ、残酷さを美しい音楽と美男美女が教えてくれる名作です。
2人のロマンスを秘めて咲くひまわり
終戦の日を前にして
この映画は、一見すると、イタリアの美女(ソフィア・ローレン)と美男(マストロヤンニ)によるやや大袈裟なメロドラマに見えてしまう。今、受け入れられているのは、ロシアのウクライナ侵攻との関連だろう。しかし、それだけでは、なぜこれほどの大きな評判を得てきたのか、説明がつかない。
ソ連を含むヨーロッパでは、この映画には同時代的ドキュメンタリーの要素があったのではないか。まず、ソ連の東部戦線に送られた夫アントニオ(マストロヤンニ)が、終戦後、何年経っても帰国しないため、妻ジョバンナ(ローレン)が、ソ連まで探しに出かけたのはスターリン死後の1955年頃か。東部戦線で、イタリア人捕虜の多くが亡くなったことは事実のようだ。アントニオは撤退途上の雪原で凍死しかけていた自分を救ってくれたロシア人の若い女性マーシャと家庭をもち、幼い女の子をもうけていた。そのマーシャの許しを得てソ連を出国し、ジョバンナをミラノに訪ねたのは、さらにその数年後か。その頃には、ジョバンナもまた家庭を持ち、子供をもうけていた(子役は、ローレンの実子とか)。
制作者たちが長い年月をかけて交渉した結果、現地でのロケが実現したこともあって、夫を探すジョバンナが歩き回るソ連の情景は印象的。ジョバンナは、長くて深いエスカレーターと広い構内を持つ地下鉄駅でイタリア人の男性と出会うが、祖国へ戻らなかった(戻れなかった)イタリア人兵士も、確かに存在したのだろう。ジョバンナが最後にアントニオを探し当てた郊外の駅の裏手には、ソ連の工業立国を象徴する原発と見紛うような火力発電所の冷却塔が聳え立つ。ただ、ウクライナのヤール村にあったと言うひまわり畑は本物だが、この映画で最も印象的であったイタリア人兵士の墓地は屋外セットであったと言うことだ。
この映画が1970年の封切り時、イタリアで絶賛されたのは当然であるが、日本でも大ヒットした。ソフィア・ローレンの魅力と、ヘンリー・マンシーニの映画音楽に多くを依っているのだろう。しかし、当時の日本の事情も関係していたに違いないと思う。
終戦時、中国大陸には兵隊を含め280万人の日本人がいたとされる。その多くは、中国国民党政府と米国の理解により、無事帰国された。その後、台湾に移ることを余儀なくされた蒋介石の「以徳報怨」と言う発言は、今でも我が国の保守党のバックボーンになっている(それほど、単純な問題ではないにせよ)。様々な事情により、大陸に残らざるを得なかった日本人もたくさんおられ、その後中国残留日本人として表面化する。一方、中国東北部(満州)では、終戦時のゴタゴタを縫うように侵攻したソ連と、当地を支配していた中国共産党の影響下に多くの兵隊はシベリアへ長期に渡って抑留され、一般の日本人も帰国時に辛酸をなめた。日本人は、昔も今も多くを語らないが、そうした事情をよく知っていた人々は、この映画を見て、涙を流したに相違ない。
特に昔を知る日本人にとって、忘れることのできない映画である。
0031 ストーリーはいたってシンプルなんですね。
1970年公開
ソフィアローレンには昔からそそらなかったので
この名作未見でした。
で、終活のため4K版観覧。
絵は抜群
ヘンリーマンシーニ最高!
で結局現地妻をめとったら本妻がアバウトに探しに来て
運よく(悪く?)見つかってしまい
なんて人なの!私もオトコ見つけてやる!
現地妻は本妻怒ってるので行ってやって。
でも最後は帰ってきてね。
おっとこ前はええのう。
って話ですか?
なんか切なさの前に入れ食いのマストロヤンニに腹立つ。
70点
初鑑賞 2023年8月9日 京都シネマ
分断された心と愛
どこまでも拡がるひまわり畑と、美しくも哀しいヘンリー・マンシーニのテーマ曲が心に残る名作中の名作。
戦争は人の心と愛を分断するものなのだと改めて考えさせられた。
戦地に赴き地獄を味わった者と、兵士の帰還を待ち続ける者とでは同じ想いを共有するのは本当に難しいだろう。
映画はロシア戦線からの帰還兵の中に夫の姿を探す妻の描写から始まる。
夫は生きているのかと詰め寄るジョバンナの気性の激しさがまず印象に残る。
ジョバンナとアントニオの馴れ初めも非常に情熱的だ。
アントニオはアフリカ戦線行きを控えていたために、ジョバンナは彼に求婚し、結婚休暇を取ることで出征を送らせようとする。
二人が一緒にいられるのはたったの12日間。
こういう場合、とてもロマンチックで哀しみを誘うような描写が多くなりそうだが、大量の卵でオムレツを作る場面などはとてもユーモアに溢れている。
そして二人は橋が爆撃される様子を間近に見ながら、お互いに何があっても離れないと固く愛を誓い合う。
かと思えば何の前振りもなく、アントニオがナイフを持ってジョバンナに襲いかかる場面に。
実はこれは二人の作戦で、精神病院送りになることで兵役を免れようとしたのだ。
が、作戦は失敗し、アントニオはさらに過酷なロシア戦線へ送られてしまう。
やがて戦争は終わりを告げるが、ジョバンナは毎日駅のホームでアントニオの写真を手に彼の帰還を待ち続けている。
すると彼と戦線を共にしたという男が彼女に声をかける。
極寒の戦場はまさに地獄そのもので、力を使い果たしたアントニオは雪の中に倒れてしまう。
男は何とかアントニオを励まそうとするが、自分も命の危険にさらされているため、やむ無く彼を置き去りにしてしまう。
去っていく男を見つめながら、覚悟を決めたように手を上げるアントニオの痛々しい姿が目に焼き付く。
その男も極限状態にいたわけで、誰も彼を責めることは出来ないだろうが、ジョバンナは夫を置き去りにした彼を激しく責め立てる。
ジョバンナにしても、男の行動がやむを得ないものであったことを理解しているだろう。
しかし彼女は男を責めずにはいられないのだ。
それでも彼女はどこまでも強く、行動力があり大胆だ。
彼女はアントニオを探しにロシアを訪れる。
ひまわり畑の下に眠っているという数多くの兵士や民間人の供述が生々しい。
どこまでもアントニオの生存を信じているジョバンナは、ついに彼の居所に辿り着く。
しかしそこにはマーシャというロシア人女性と幼い娘がいた。
その姿を見て、何かを察知するジョバンナ。
マーシャは瀕死の状態のアントニオを看病したのだが、彼は自分の名前も記憶も失ってしまっていたらしい。
やがてマーシャはアントニオを迎えに駅へと向かう。
そして列車から降りてきたアントニオは、ジョバンナの姿を見て愕然とする。
どう見ても彼はジョバンナのことを覚えている。
アントニオの姿を見てショックを受けたジョバンナは、そのまま列車に乗り帰国する。
そしてアントニオの写真を破り捨て、彼の一切を忘れることを誓う。
ジョバンナを一目見てしまったアントニオは、再び彼女への愛を思い出してしまう。
妻子がありながら彼はジョバンナに会いにイタリアにやって来てしまう。
そして彼女に電話をかけるが、そこで彼女にも新しい相手があることを知らされる。
アントニオはジョバンナに会うこともなく立ち去ろうとするが、ストのせいで列車は動かない。
そこで彼は娼婦に声をかけられ、そのまま彼女について行ってしまう。
このあたりがアントニオの意志の弱さであろうか。
彼は娼婦のもとから再びジョバンナに電話をかける。
一度はアントニオを拒んだジョバンナだが、彼のことをまだ愛しているのだろう、住所を告げて彼に会う約束をする。
稲光だけが二人を照らす暗い部屋での再会の場面はとても印象的だ。
アントニオは何もかも捨ててやり直そうとジョバンナに縋る。
ジョバンナも本心では彼を受け入れたいのだろう。
しかしそこで突如赤ん坊の泣き声がする。
彼女にもすでに新しい家族が出来ていたのだ。
アントニオもジョバンナも、それぞれに家族の生活を守るために、二人の愛に別れを告げる。
ラストのプラットホームでの別れの場面は涙を誘う。
どちらにも事情があり、そしてどちらの言い分も正しいのだろう。
戦争さえなければ二人の愛は続いていたのかもしれない。
戦争は人の命を奪うだけではない。
それでも二人にはそれぞれに自分を待つ人がいることがせめてもの救いだと思った。
引きのショットからのクローズアップがとても効果的で、言葉はなくとも登場人物の心情を饒舌に語っていると思った。
アントニオ役のマストロヤンニはさすがの風格だが、ジョバンナ役のソフィア・ローレンの熱量には圧倒された。
マーシャ役のリュドミラ・サベリーエワも哀れみを誘う表情が印象的だった。
男女の違いが浮き彫り
この当時の戦争に翻弄された男女を描いたものは
この手のパターンが多いのだろうか。
もしかすると現実でもそうだったのかもしれない。
平和な時代であれば、どうってことない
バカップルとして夫婦仲良くいられたものを、
抵抗むなしく前線へ。
この映画の場合は夫が記憶を無くし
回復したら改めて自分の人生を取り戻したくなる。
その間ほかに家庭ができても、そう思う気持ちは
自然なものだろう。
でも再会した妻ももう別の道を歩いていた。
時間は巻き戻せないと悟る二人。
しかし男は過去の幸せな頃にこだわり
女は現在をみている。
これはいつの時代であってもそうなんだろう。
ある意味この夫は記憶を無くして幸せだったのかもしれない。
戦争から無事に戻ってきても、ずっとPTSDで心が帰れなかった
者たちも多かったろうし、その場合の家族は
ずっと別人となった男を隣にいながら待ち続けなくてはならなかった。
とにかく戦争は二度と起こしてはならないものだと
改めて心に刻む作品だった。
そしてソフィア・ローレンの目力も深く刻まれた。
もしもあの時
ひまわりのテーマ曲は、私の幼い時の記憶を呼び戻す曲です。本作を好きな父親が、普段から良く聴いていたそう。だから、このヘンリー・マンシーニの旋律を聴くと、幼少期に見ていた東京の景色を思いだすのです。子供心に何となく物悲しく感じたテーマ曲でしたが、本作を初めて鑑賞した時の衝撃も忘れられません。
もしもあの時戦争がなければ、もしもあの時ふたりが再会していれば、もしもあの時、、、
ソフィア・ローレンもマルチェロ・マストロヤンニも美しく気品がありますが、表現もとても良かったです。若さ溢れる初々しい出会いからラストの別れに至るまで、本当に沢山の月日が経った様にみえました。愛する人と幸せな現在の生活との狭間で揺れ動くふたり。イタリア監督ならではの美しいカメラと雄大なひまわり畑が、逆に哀しみを誘います。
人類が長い歳月、数えきれない殺しあいをしてきていても、今日も変わらずウクライナではひまわりが咲いている。花はいつも美しいのに、人間はいつも愚かしい。悲しいことに、いまだにジョバンニとアントニオは世界中に沢山存在しているのです。
ソフィア・ローレンの演技に涙。ヘンリー・マンシーニの楽曲に涙。
物語は愛と戦争と悲劇をめぐる。
広大な土地に咲くひまわり。
そこに流れるヘンリー・マンシーニの楽曲は切なく
この後に続く映画の内容を暗示する。
題名の「ひまわり」は現在のウクライナの国花
撮影当時ソビエト連邦のウクライナのひまわり畑で撮影。
悲しい歴史のあるウクライナに咲くひまわり
それだけで普通と違うものが湧き上がる。
そしてソフィア・ローレン。
見逃してはいけないのは彼女の表情。
ウクライナの夫の家で見た寝室に
希望を砕かれ、絶望感に襲われた。
さらにラストシーンで見せた別離の演技。
映画の中で愛に喜び、愛に苦しんだが
この二つのシーンで彼女の凄さを見た。
エンドクレジットでは
再び、美しいひまわり畑に戻る。
切ない音楽とともに。
心に留まる名作。
※
劇場でひまわりを、観たかったなあ。
ジョバンナの健気さ
すごく濃い内容なのに2時間無い!
あんなに人を愛したことがあるだろうか。
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