ヒドゥン(1988)

劇場公開日:

解説

凶悪なエイリアンを追う謎のFBl捜査官とロサンゼルス市警の刑事の姿を描く。製作総指揮はスティーブン・ダイナー、リー・ミュール、デニス・ハリス、ジェフリー・クライン、製作はロバート・シェイ、マイケル・メルツァー、ジェラルド・T・オルソン、監督は「エルム街の悪夢2 フレディの復讐」のジャック・ショルダー、脚本はボブ・ハント、撮影はジャック・ヘイトキン、音楽はマイケル・コンヴァーティノが担当。出演は「フラッシュダンス」のマイケル・ヌーリー、「ブルー・ベルベット」のカイル・マクラクランほか。

1988年製作/96分/アメリカ
原題または英題:The Hidden
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1988年10月29日

ストーリー

ロサンゼルスで、今までごく普通の人間と思われていたデヴリーズ(クリス・マルキー)という男が、突然凶悪犯に変貌し、数々の凄絶な事件を引き起こしていた。ロサンゼルス市警の刑事トム・ベック(マイケル・ヌーリー)は、激しいカー・チェイスの末に彼を撃ち倒し、ひとまずこの事件は解決したかに見えた時、ベックの前にFBI捜査官でロイド・ギャラガー(カイル・マクラクラン)と名乗る男が姿を現わした。その頃、病院に収容されたデヴリーズの口から謎の生き物が吐き出され、同室のミラー(ウィリアム・ボイエット)の体に乗り移り、今度は身動き1つできない重態患者であった彼が犯罪を繰り返してゆく。この凶悪事件の原因こそが、この人間の口から口へと乗り移りその体を乗っ取るエイリアンの仕業だったのだ。事件が進展してゆくにつれ不審の念を深めるベックにギャラガーは、自分こそがこのエイリアンと同じ仲間で、自分の妻子を殺された復讐に長年それを追い続けているのだと告白するが、ベックにはとても信じることができない。その間にもエイリアンは、警官の攻撃で体がズタズタになるたびに他の者へと乗り移り、ミラーからストリッパーのブレンダ(クラウディア・クリスチャン)へ、ベックの上司マスターソン(クラレンス・フェルダー)の愛犬を通して彼の体へ、そしてベックの同僚ウィリス(エド・オロス)へと体を換えてゆきついには次期大統領候捕ホルト(ジョン・マッキャン)へと乗り移ってゆくのだった。マスターソンとギャラガーの会話から彼の告白を信じるに至ったベックは、後の全てをギャラガーに任せホルスの銃弾に倒れる。そして、ギャラガーはホルスを火だるまにして、彼の持つ謎の銃でエイリアンを撃ち破壊するのだった。復讐を遂げたギャラガーは、自らを犠牲にすることによりベックに新たな生命を吹き込み、息絶えてしまうのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.50271 君と一心同体になるのだ。フッフッフッフッ

2024年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1988年公開
「ツインピークス」のカイル・マクラクランが
FBI捜査官に文字通り扮し地球皆殺しを狙う
凶悪宇宙人を追う。けれど見た目はナメゴン。
しかし宇宙人は人間に乗り移るいわゆる
隠れる(ヒドゥン)ため容疑者は20億人(原作発表時)。
特徴はスポーツカー好きで大音量音楽好き
ってそんな宇宙人ってなんやねん?
乗り移られたストリッパーが銃を乱射するところもイイ。
その前に女ってこうなんや、という戸惑いもよい。
なかなか最後までハラハラする展開で面白い。
本作をテレビで奥さんと一緒に見てから
その「ヒドゥン」という語感にハマり
長く家庭内に浸透しました。
70点
テレビ初鑑賞 1990年4月22日『日曜洋画劇場』

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NWFchamp1973

4.0衝撃のラストが尾を引くSFアクション刑事(デカ)バディもの!

2024年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

後に「ツイン・ピークス」のクーパー捜査官を演じるカイル・マクラクランが謎めいたFBI捜査官を好演し、相棒となる所轄刑事を演じるマイケル・ヌーリーは「フラッシュダンス」で主人公の恋人で製鉄所社長だった彼です。

ひと昔(もう、さん昔ぐらい前か?)のテレビでは頻繁に放映されていたこの映画。
遊星からの物体X(82年)、ブレードランナー(82年)、ターミネーター(84年)等々80年代のヒット作のエッセンスをふんだんに盛り込んでいますが、必要なところだけサクッと拾い上げてテンポのいい作品に仕上げています。とにかくオープニングから惜しげもなくカーチェイスと銃撃戦を見せてくれ、掴みはバッチリです。

走っていくうちに衝突を繰り返しボロボロになる車と危険スタント、そして仕上げの爆発炎上。
この時代の映画って爆発シーンは引きのアングルなんですよね。本当に爆発させるからカメラやフィルムが焼かれちゃいけないんで距離を取ったアングルで撮影されます。もうね、それが最高なんですよ。

CGを使えば危険もなく、もっと自由なアングルで迫力ある映像を撮れるのは分かっています。分かっていますが、心のどこかでまたCGか・・・と冷めている自分がいるのです。
愚かな消費主義のなれの果て的な感覚なのでしょうが、今となってはこの引きのアングルでの爆発炎上を見ると、映画という作り物の中に確かな本物を見る思いがして堪らないのです!

まぁそれはいいとして、人に寄生するエイリアンはとにかくアグレッシブなロックとフェラーリが大好きで、レコード店でカセットテープを強奪し、盗んだフェラーリのカーステレオでガンガンにかけながら街を流し、車を降りてもラジカセで音楽を楽しむ程です。
押し入った家にあったレコードプレイヤーを掛けみてカントリーが流れると、プレイヤーを床に叩き付けて壊すほど偏執的な好みをしています。
しかもそれを善良なオッサンに寄生してやっているので、絵面は中々アレな感じになっているのがいい味出しています。

そして捜査の手が間近に迫ると、宿主を次々に変え追跡をかわします。時には女性や犬にも寄生し、色々なシチュエーションを楽しませてくれるのです。
ただ追手の刑事の上司や同僚に寄生した際に、寄生された上司や同僚を銃で撃ちまくる刑事たちの迷いのなさには唖然とします。
ゾンビ物だったら、確かに違う存在になってしまったけれど、ついさっきまで友人だったり恋人だった人になかなか銃を撃てない悲哀ってありますよね?ところがこの作品にはそんな躊躇い一切ありません!!映画を見る限り上司も同僚も嫌われているような感じはなかったので余計に悲しいです!

でもそういう明らかなツッコミどころが散見されながらもスイスイ見られてしまうのはテンポの良さはもちろん、ベタではあるけれども主演二人のコンビが互いのやり方や考え方の違いはありながらも一緒に犯人を追ううちに友情が芽生えていく様が魅力的に描けているからではないでしょうか?

ラストはそんなことしてしまってこの後どうするんだよ?ってオチが待っていますが、それがまたこの作品の評価を一つ上に押し上げている要因だと思います。

日本人的にはどことなくウルトラマンに設定が似ているのもポイントが高いこの作品。名作です。

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モアイ

3.5既視感のあるSF物

2022年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

🎦ターミネーターの原型の様なサスペンス感がたまらない。隠れた名作、傑作と言って良い。

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mark108hello

3.5ヒトの身体を乗っ取る《エイリアン》

2022年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1998年(アメリカ)
凶悪犯を追っかける刑事物のスタイルに、異星人をプラスした
とても楽しいエンタメ作品。
銃撃されて瀕死の状態から、近づいてきた人間に、直ぐに乗り換わってしまう。

カーチェイスもお手のもの。
真っ赤なフェラーリとか、パトカーとの追いかけっこが派手で楽しい。
主役の2人。
ロス市警のトム・ベック刑事(マイケル・ヌーリー)
FBI捜査官のカイル・マクラクラン。
2人のバディモノの刑事ドラマとしても見られる。
ただし人に寄生するエイリアンが凶暴で不死身。
次々と宿主を変えて、警察はてんてこまいさせられる。

唯一の寄生される女性。
ストリッパー役のクローディア・クリスチャンが、実に魅力的。
凄いナイスバディで胸なんか山盛りです。
目の保養になりました。
「ツインピークス」でFBI捜査官になる直前のカイル・マクラクラン。
この作品のFBI捜査官を見て、デビッド・リンチがキャスティングしたらしい。

テンポも早く、ラストも良くて、なかなかの娯楽作品でした。

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琥珀糖

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